便所は待つな、ためらうな / レオナルド・ダ・ヴィンチ
NHKラジオ第一(R1)でほぼ365日23時から翌朝5時まで放送されている、「ラジオ深夜便」のなかのコーナーで、毎月第4日曜日28時(月曜日4時)に放送されているのが、「絶望名言」というコーナーです(偶数月に新作、奇数月に再放送)。
なんとも、言えないようなコーナーのタイトルではありますが、決して「希望がすべて消えてしまった状態」における言葉ではなく、「期待が持てなくなってしまった状態」に寄り添う言葉をご紹介し、生きるヒントをさまざまな文学作品の中から紹介するというものです。
そのなかで「モナ・リザ」「最後の晩餐(さん)」などの絵画でも有名な、イタリアのルネサンス時代(14世紀~16世紀)の芸術家であり、科学者でもあり、さまざまな分野で功績のあるレオナルド・ダ・ヴィンチさんの名言として紹介されていたのが、「便所は待つな、ためらうな」という名言というよりも、迷言です(2022年4月25日放送分)。
まさしく、そのとおりだと・・・(個人の感想です)。
アントニオ猪木さんの、「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」ではありませんが、「いつ何時」やってくるかわからない自然現象ですからね。もちろん、最低限のマナーは必要だと思うのですが、がまんするのは身体によくないです。
一応、レオナルド・ダ・ヴィンチさんの名誉のために、この言葉だけ切り取ってもいけませんので、前後の言葉を紹介します。
君、もし健康でありたいならば、次の規則を守りたまえ。
食いたくないのに食うなかれ、軽く食べよ。
よく噛め、摂取するものは十分煮て、料理は簡単に。
薬を飲む者は療法を誤るもの。
立腹をやめて、淀んだ空気を避けよ。食卓を離れたときは、姿勢を正しくしたまえ。
昼間うたたねしないように。
酒は適度に、少しずつ何度も。
食事ははずさず、また空腹を抱えているなかれ。
便所は待つな、ためらうな。
運動するなら動きは少なく。
腹を仰向け、頭を下げているな、夜は布団をよくきるよう。
頭は休め、心は爽快にしていること。
肉欲を避けて食養生を守れ。
ようするに、「常に健康には注意して生活しなさい」ということなのでしょう。
もう1つ、レオナルド・ダ・ヴィンチさんの言葉(もともとは、ギリシャの詩人の詩の一節)です。
「『幸運』が来たら、ためらわず前髪をつかめ、うしろは禿げているからね」
「万能の天才」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチさん。「無能の凡才」の私には、到底足元どころか、その後ろ姿さえ見えていません。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。