千葉マリンスタジアムは千葉県千葉市が所有している多目的野球場で、管理と運用は千葉ロッテマリーンズ・株式会社千葉マリンスタジアム(ロッテから管理業務を受託)が行っています。現在はQVCジャパンが施設命名権(ネーミングライツ)を取得し、2011年3月1日より呼称をQVCマリンフィールドとしています。
竣工は1990年2月、同年3月に開場し、今年で26年目を迎えます。建設当時にはまだ、プロ野球チームの本拠地としてはどこにも決定しておらず、県と市は首都圏に本拠を置く6チームに対し公式戦やオープン戦の開催を求めるなど誘致活動を進め、当時、川崎球場に不満を持っていたロッテに対して本拠地移転を前提として誘致を進め、1991年夏に本拠地の千葉移転が決まりました。
移転に際して、チーム名を「千葉ロッテオリオンズ」を予定していました、一般公募を基に改称することとなり、選考の結果、新たな愛称は「千葉ロッテマリーンズ」と決まりました。なお、応募1位の愛称は「ドルフィンズ」でしたが、「ドラゴンズ」と被るという理由で採用されませんでした。
QVCマリンの名物と言えば風です。海に極端に近いため、秒速10mを超える強い風、通称「マリン風」が吹き荒れることがあります。テレビのスポーツニュースでも時々放送されますが、外野まで飛ぶような打球が内野まで押し戻されたり、風によるヒットが発生したりと、風によるいたずらが試合を左右することがあります。このため、スコアボードに風向と風速を表示できるようになっていおり、風速が秒速18mを超えた場合、試合は中断になる場合もあります。
そのほか、「赤トンボ中止事件」(1994年)、「日本シリーズ濃霧コールドゲーム」(2005年)という事件も発生しています。
チームの営業戦略の一環として、QVCマリンスタジアムをファンに親しみやすく、多くの観客がより快適に観戦できるよう改善を進めるべく「ボールパーク化構想」を進め、球場場外での屋台や露店も増えています。
ただし、非常に残念なのがJR京葉線を使う時の東京駅。東京駅の八重洲北口や八重洲中央口からJR京葉線に乗ろうとすると徒歩でホームまで15分ほどかかります。東京駅から最寄駅の海浜幕張駅までが約30分です。出張の際にJR京葉線を使う時は、ディズニーへ向かう/帰るカップルや野球ファンとともに延々とうす暗い中を歩いて行きます。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしや うらぶれて異土の乞食となるとても 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ そのこころもて 遠きみやこにかへらばや 遠きみやこにかへらばや」