「いまの物価高の状況で国民が『減税減税』となってきてるので,減税するのはアリだ。特に食料品だけ下げるのはアリだ」
「選挙で負けて自分たちが政権を失うよりは安いもんだ」
と,4月上旬ころまでは消費減税を実施するようなことを周囲に話していたそうですが,どうやら消費減税は実施しないことを決めたよう。

「選挙で負けて自分たちが政権を失うよりは安いもんだ」
と,4月上旬ころまでは消費減税を実施するようなことを周囲に話していたそうですが,どうやら消費減税は実施しないことを決めたよう。

そう言えば最近はお米の話ばっかりで,消費税減税の話題はいずこへ?
さて,与党の一部からや,野党が消費減税の声が挙がっているなかで,夏の参議院選挙の公約に向けて結果的に独自色となるわけです。
たとえるならば,東京六大学野球も指名打者(DH)制を導入する方針なのに,世界的に見ても導入に反対しているセントラル・リーグみたいなもの的な感じでしょうか。
たとえはともかくとして,消費減税がどのくらいの効果があるのか。食料品の8%が0%というのはわかりやすいですが,そもそもの食料品の値上げがここ数年で減税%を上回っているような。しかも,減税も恒久的ではなく,1年間とか期間を区切っての実施。
さらにはすぐに減税できるものではなく,国会での法案提出,審議はともかく,可決には国会での過半数の賛成を得る必要がある。現在の衆議院では自民党単独では過半数にならないため,単独での否決は不可と思われ,法案は可決する可能性は高いと思いますが,内閣総理大臣が法案を公布し,法律として施行されますので,道のりはまだまだ先。
なお,私は減税反対派ではありませんので。
ちなみに石破茂総理は消費減税の代わりに,「お米とガソリン」の価格を下げることを選挙公約対案としていくよう。
お米の価格を下げることはいいのですけど,その下げるべきお米がどこにも見当たらない。
(2025年5月上旬のとあるスーパーのお米コーナー)
「お米の価格が下がる」という触れ込みで在庫処分(?)をしているはずの,備蓄米なんて売っているところを見たこともない。
ガソリンもどうなのでしょ。たしかにガソリン価格が下がるのはありがたいこと。ただ,自動車を持っていない方々にとっては直接的,短期的なメリットはない。
ガソリン価格が下がることでバスやタクシーなどの運賃が下がればまだしも,そんな感じはまったくない。さらに,物流費が下がって物価が下がる気配もない。
税金を取るだけ取って,その還元は限定的ですもの。なんだかなあ・・・。
さてさて,消費減税をやらないもっとも大きな理由はおひざ元の自民党にあるのではないかと実は思っている。議員の一部,特に参議院選挙での改正議席対象となる議員は消費減税を求めていると思う。
一方で党をまとめる幹事長は反対。消費減税を掲げることで,党が割れちゃうということを心配しているらしい。いま,幹事長を辞められたら,幹事長に頼り切っている石破総理としては自分の椅子が危ない。
「選挙で負けて自分たちが政権を失うよりは安いもんだ」
ということよりも,
「選挙まえに負けて自分が政権を失うよりは安いもんだ」
ということなのかも・・・。
本日も拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって,よい一日になりますように。
また明日,ここでお会いしましょう。それではごめんください。
たとえるならば,東京六大学野球も指名打者(DH)制を導入する方針なのに,世界的に見ても導入に反対しているセントラル・リーグみたいなもの的な感じでしょうか。
たとえはともかくとして,消費減税がどのくらいの効果があるのか。食料品の8%が0%というのはわかりやすいですが,そもそもの食料品の値上げがここ数年で減税%を上回っているような。しかも,減税も恒久的ではなく,1年間とか期間を区切っての実施。
さらにはすぐに減税できるものではなく,国会での法案提出,審議はともかく,可決には国会での過半数の賛成を得る必要がある。現在の衆議院では自民党単独では過半数にならないため,単独での否決は不可と思われ,法案は可決する可能性は高いと思いますが,内閣総理大臣が法案を公布し,法律として施行されますので,道のりはまだまだ先。
なお,私は減税反対派ではありませんので。
ちなみに石破茂総理は消費減税の代わりに,「お米とガソリン」の価格を下げることを選挙公約対案としていくよう。
お米の価格を下げることはいいのですけど,その下げるべきお米がどこにも見当たらない。
(2025年5月上旬のとあるスーパーのお米コーナー)
「お米の価格が下がる」という触れ込みで在庫処分(?)をしているはずの,備蓄米なんて売っているところを見たこともない。
ガソリンもどうなのでしょ。たしかにガソリン価格が下がるのはありがたいこと。ただ,自動車を持っていない方々にとっては直接的,短期的なメリットはない。
ガソリン価格が下がることでバスやタクシーなどの運賃が下がればまだしも,そんな感じはまったくない。さらに,物流費が下がって物価が下がる気配もない。
税金を取るだけ取って,その還元は限定的ですもの。なんだかなあ・・・。
さてさて,消費減税をやらないもっとも大きな理由はおひざ元の自民党にあるのではないかと実は思っている。議員の一部,特に参議院選挙での改正議席対象となる議員は消費減税を求めていると思う。
一方で党をまとめる幹事長は反対。消費減税を掲げることで,党が割れちゃうということを心配しているらしい。いま,幹事長を辞められたら,幹事長に頼り切っている石破総理としては自分の椅子が危ない。
「選挙で負けて自分たちが政権を失うよりは安いもんだ」
ということよりも,
「選挙まえに負けて自分が政権を失うよりは安いもんだ」
ということなのかも・・・。
本日も拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって,よい一日になりますように。
また明日,ここでお会いしましょう。それではごめんください。