アレクサンダー・ゲレーロ・ペレス(Alexander Guerrero Perez)選手はキューバ共和国出身のプロ野球選手です。今年の6月までMLBロサンゼルス・ドジャース傘下に所属し、現在は未所属ですが、来年はNPB中日ドラゴンズで大活躍する選手になる予定です(と、今日の中日スポーツの一面)。
これはドラゴンズの森繁和監督が25日に名古屋市内でラジオ、テレビの生番組に出演し、新外国人としてアレックス・ゲレーロ選手を獲得したと明言しました。また、キューバ人の若手ピッチャーと野手の1人ずつを育成選手として獲得することも明かしました。
2013年にハイチへ亡命し、米国財務省外国資産管理局の入国許可を得て、ドミニカ共和国で練習を開始。10月22日にロサンゼルス・ドジャースと4年総額2800万ドル・契約金1000万ドルで契約。
2014年3月22日にオーストラリアで行われたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビュー。9回表に代打として出場したが、ダイヤモンドバックスのピッチャーが左腕のオリバー・ペレス選手から右腕のJ.J.プッツ選手へ交代したため、打席に立つ前に左打ちのマイク・バクスター選手へ交代。以降、マイナー降格になったものの、9月にメジャーへ昇格。9月13日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャー初安打を記録。
2015年は4月に代打中心ながら打率.423、ホームラン5本、13打点の活躍でルーキー・オブ・ザ・マンスに輝いたが、7月以降失速。106試合に出場し、打率.233、ホームラン11本、36打点、1盗塁。
2016年はスプリングトレーニング中に膝を痛め、開幕から故障者リスト入り。5月31日にDFA、6月8日に自由契約となった。
ゲレーロ選手は今シーズン最初から、阪神タイガースの新外国人候補として名前が幾度となく挙がっていました。
外野が守れてサードも守れてですから、ナニータさんの抜けたレフトまたは一向に育たない高橋周平選手のサードの穴に当てはまる補強です。6月に自由契約になった以降はどこで何をしていたのかは判っていません(というよりも、調べても出てきませんでした)。でも、この辺りは、ビシエド選手も同じで、ケガで自由契約でしたので。
まだ、29歳と若く、日本で実績を残せば、メジャー復帰という可能性もあります。
MLB成績
2014年 11試合 打率.077 ホームラン0本 0打点
2015年 106試合 打率.233 ホームラン11本 36打点
2016年 出場なし
このゲレーロ選手と言えば、メジャーデビューした2014年の超有名な事件の被害者(?)となっています。
3月25日に3Aアルバカーキ・アイソトープスへ降格した後の5月20日のソルトレイク・ビーズ戦での試合中のこと。現在はMLBのサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下に所属しているミゲル・オリーボ選手がピッチャー交代時にゲレーロ選手に襲いかかり、この場はチームメイトが仲裁に入ったが、ベンチに戻った際にオリーボ選手に殴られ、さらに耳を噛みちぎられてしまいました。ゲレーロ選手は同日中に手術を受けましたが、長期離脱となってしまい、オリーボ選手は出場停止リストに入れられた後、5月22日に解雇されています。関係者によると、2人は連係プレーをめぐって争ったそうです。
噛み付きといえば、マイク・タイソンさん。元プロボクサーのタイソンさんは、長いボクシングの歴史の中においても、最盛期はモハメド・アリさんと並んで最強ボクサーの一人です。1997年のイベンダー・ホリフィールドさんとの対戦で、2回の耳噛みにより3R終了時に失格負け。この反則行為により、試合後はリング上で大混乱となり、一年間のライセンス停止処分を受けました。
さらにサッカー界には上がいまして、ウルグアイ代表のルイス・スアレス選手。アヤックス時代の2010年11月21日のPSVアイントホーフェン戦で終了間際に相手選手のオトマン・バッカル選手の左肩に噛み付き、7試合の出場停止処分。リヴァプール時代の2012-13シーズンは得点王争いでトップに立つなど活躍していたが、第34節チェルシー戦でブラニスラヴ・イヴァノヴィッチ選手の腕に噛み付き、10試合の出場停止処分。極め付けが、2014年6月24日、2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会のグループリーグ第3戦対イタリア戦において、イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ選手の左肩に通算3度目となる噛み付き。FIFAよりウルグアイ代表としての公式戦9試合出場停止、スタジアムへの入場禁止を含むサッカーに関するあらゆる活動の4カ月間禁止、10万スイスフランの罰金という処分。
元祖、噛み付きといえば、銀髪鬼フレッド・ブラッシーさんでしょう。米国出身のプロレスラーで、反則の噛みつき攻撃を得意としていました。1962年4月27日に神戸・王子体育館で行われた日本プロレス第4回ワールド大リーグ戦出のことです。シリーズ前半戦、神戸大会のメインイベントとして行なわれた力道山&豊登&グレート東郷 vs. ルー・テーズ&マイク・シャープ&フレッド・ブラッシーの6人タッグマッチで、ブラッシーさんの噛みつき攻撃で東郷さんが額から大流血。この試合をテレビの生中継で観ていた名古屋、京都、岐阜などの老人6人が急に気分が悪くなり、心臓発作を起こすなどで死亡してしまいました。
話しが脱線してしまいましたが、ゲレーロ選手もとともとはショート。サード、レフト、セカンド、ファーストも出来るそうで、なんとなくセサル臭(http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/b39673cc2483226052d95c2ed42513ee)がするのですが、残留するビシエド選手、バルデス選手に続いて、ドミニカルートからキューバ出身ルートですから、そこは「ドミニカに行く前に米マイアミで見た。ドミニカで同国の選手とどっちにしようか比べてから決めた」ｔのことですから、大丈夫でしょう。
野球の神様、どうか、 アレックス・オチョア選手のようになるようにお願いします。(-人-)
