全国高校野球選手権長野大会の第100回記念大会の組み合わせが決まりました。今年もTVでの生中継で最初から視ていました。視ているうちにやっぱり昨年のこの時のことを思い出してきました。
今年の大会には、北部･坂城の連合チームを含む85チームが参加し、7月7日に開幕し、一回戦〜四回戦は松本市野球場、長野オリンピックスタジアム、上田県営球場、諏訪湖しんきんスタジアムの4球場で行われます。日程どおりに進めば、同16日にベスト8が出そろい、同22日に県代表校が決まります。
今年は、現役の生情報が入ってきませんので、春季大会と世間の一般的な情報にて分析です。
■佐久長聖高ブロック
順当にいけば、佐久長聖高かな?と思えます。
反対側のヤマの注目は、何と言っても飯田風越高です。春の悔しさを糧に、どこまでチームとして成長したか、楽しみです。ただ、一･二回戦が連戦であることと、試合会場が遠い(上田)のが、コンディション調整での懸念事項です。
■上田西高ブロック
上田西高の難関は二回戦となりそうな気配です。おそらく、春季で悔しい思いをした長野商高との対戦となるでしょう。春と秋に強い長野商高が、春の地区大会で敗退しただけに、いつもと違うパターンで一矢報いるかどうか。
もう一方は長野西高が順当勝ちをしてきそうな気配です。
■松本深志高ブロック
松本深志高と松本国際高の松本対決となるか。ただ、その前に、昨年話題を呼んだ岩村田高が松本国際高を苦しめるか。
軽井沢高は今夏も単独チームで出場出来てよかったです。1勝まで厳しいかも知れませんが、今年も応援しています。
■松商学園高ブロック
松商学園高の二回戦は上田染丘高と篠ノ井高のどちらが出てきても、初戦だけにちょっと苦戦しそう。それでも、ドラフト候補のエースを擁したチーム力は頭いくつか抜けているでしょう。ですから、初戦が一番のポイントと思います。
反対の側のヤマは松本蟻ケ崎高に注目です。日程、会場にも恵まれていますので、ここは蟻高旋風で、松商学園高を是非とも。
■諏訪二葉高ブロック
順当にいけば諏訪二葉高と赤穂高だと思います。
が、ここには元気のいい池田工高、また、実力のある岡谷南高がノーシードから上を狙っています。このブロックは私立高がいない、公立高だけのブロックでもあり、どこにもチャンスありともいえるでしょう。
■松本第一高ブロック
一見、松本第一高の無風状態のように思えますが、松代高、長野俊英高戦は侮れない対戦でしょう。
更級農業高は初戦の飯田OIDE長姫高がポイント。そこに勝てば、あとは順調に勝ち上がれると思います。
■伊那弥生ケ丘高ブロック
伊那弥生ケ丘高の反対のヤマ。小諸商高と三回戦で戦う権利争いは、下伊那農業高と長野日本大。その勝者と丸子修学館高、面白そうです。
松本美須々ヶ丘高と野沢北高は、私的には見逃せない一戦です。
■東海大学付属諏訪高ブロック
一番の激戦ブロックになりました。東海大学付属諏訪高の初戦は、松代高と地球環境高の勝者。近年はあまり上位に顔を出すことはありませんが、侮ることはできません。
長野高は上伊那農業高と日本ウェルネス高の勝者と。日本ウェルネス高は昨秋の県大会優勝校であり、現三年生が入学時に野球部が発足した、いわば総決算の夏でもあります。
そして、東京都市大学塩尻高は二回戦で長野工高との対戦となりました。昨年の夏は東京都市大学塩尻高が敗れているだけに、リベンジを果たしたいところでしょう。
なお、7月7日に松本市野球場で行われる開会式では、全国選手権大会が「全国中等学校優勝野球大会」として初開催された1915(大正4)年以前に創部された、100年を超える歴史を誇る野球部、松本深志高(松本中)、長野高(長野中)、諏訪清陵高(諏訪中)、上田高(上田中)、飯田高(飯田中)、大町岳陽高(大町中)、飯山高(飯山中)、野沢北高(野沢中)、松商学園高(松本商)、岡谷工高(諏訪蚕糸)の10校の部員の1人が、創部当時のデザインを再現したユニホームを着用し、「100thありがとうこれからも」と書かれた横断幕を持ちながら入場行進します。
長野県高校球児の熱い夏を応援するとともに、85校のご健闘をお祈りします。
