まさに一進一退の目が離せない試合でした。
特に第二セットの攻防は「これが世界最高峰のゲーム」と言って良いほどでした。
4大大会で8勝のとなったジョコビッチ選手。全豪は5度目の制覇。
マレー選手は初の全豪制覇が掛かった一戦ですが、またもや敗退となりました。
勉強になります、一流プレーヤーの精神力。
「テニスは精神的なゲームである」とよく言われたりします。それだけメンタルの整え方、組み立て方、切り替え方が大事なんですよね。
テニスは才能と身体の可能性や戦術的な力だけに頼ることだけでなく、精神的な能力、特に感情的なコントロールと精神的な強さが重要になってくるのです。
技術的、戦術的能力が同じプレーヤーが対戦した場合、その結果は自信・決断力・意志力・集中力のような精神的な要因で決まることが多いと言います。
TVでの解説で松岡修造さんが「集中力・精神力」と繰り返し言っていることが、その一つです。
試合の前、試合の間または後に、身につけておくと良い方法があるそうです。
試合前の心のウォームアップ
成功したときのことを思い浮かべる。試合の戦略的なプランを出す。相手の強さと弱点を分析する。
試合中のメンタル
相手の技術や戦術、行動を見て分析すること。主導権をとることと、素早く能率的な判断をすること。
試合後の振り返り
特定の状況の行動、試合の戦略、感情のコントロールなど相手の強さと弱点を評価する。
自分自身の強さと弱点を評価して、どんな弱点でも改善出来るよう、戦略を打ち出すこと。
このようなことは、テニス以外の事にも言えます。
でも、もちろん、メンタルだけを鍛えていればいいということではありません。
技術的に鍛えていた、その上にメンタルの強化があるのです。
ですから、私のような凡人には、到底及びつかないことなのですよね。
やるべき練習をしなかったならば、自信を持ってプレーをすることは出来ないですからね。
そういう意味では、例え敗れたとはいえ、マリー選手を含めてトッププレーヤーは常に一流の中で鍛え続けられてきているということでしょう。
そして、そのトップにいるジョコビッチ選手は、彼ら以上にメンタルを熟練させ、鍛えているということでしょう。
それは、ただテニスをすることだけではなく、精神的なプレーをすること。
ですから、テニスはただボールを打つのではなく、またサーブやボレーだけでもない。”それ以上に”頭を使わなければならないと言われるのです。
成功は肉体的、精神的、技術、戦術的の組み合わせから生まれて来るのです。