今シーズンオフのスピンオフ第三弾にして語学シリーズ最終回(もう、飽きてきたと思いますので)は“野球スペイン語”です。
「スペインと言えば、レアルやバルサのサッカーでしょ?」という声が聴こえてくるようですが、カリブ海諸国で使われ、昨年から日本への選手派遣が解禁になったキューバやドミニカ共和国、プエルトリコでの公用語でもあります。
また、スペイン語を公用語としている国と地域の数は20以上あり(約4億2千万人)、世界で英語、フランス語、アラビア語に次ぐ4番目に多くの国で使用されている言語です。
特に、これから中学を卒業して高校、大学…そして世界へと飛び出す若者たち。
覚えておいて損はないと考えます。
なお、過去の人生において、まったくスペイン語には関わっていません。
よって、Web辞書で調べました。
「日本語→英語→中国語→ハングル語→スペイン語」の順で表記しています。
野球 → baseball → 棒球 → 야구(ヤーグ) → béisbol
プロ野球 → professional baseball → 職業棒球 → 프로야구(プロヤーグ) → béisbol profesional
発音は判りませんが、英語の発音に近そうな気がします(あくまでも気がするだけ)。「私は野球が好きだ」というのは「Me gusta el béisbol」と言います。
球団 → team → 球隊 → 팀(ティム) → equipo
選手 → player → 球員 → 선수(ソンス) → jugador
「将来の夢は野球選手になることです」は「Mi sueño es convertirme en un jugador de béisbol」と言います。
試合 → game → 比賽 →경기(キョンギ) → competencia
回 → inning → 局 → 회(フェ) → turno
得点 → run → 得分 → 득점(トゥクチョム) → puntuación
「私たちは10対4の得点で試合に勝った」は「Ganamos el partido por 10 a 4」。“a”は“対”という意味です。
監督 → manager → 總教練 → 감독(カムドク) → director
コーチ → coach → 教練 → 코치(コチ) → entrenador
directorは英語のdirectorと同じですが、英語では監督はmanagerです(たぶん合っているはず)。
投手 → pitcher → 投手 → 두수(トゥス) → lanzador
捕手 → catcher → 捕手 → 보수(ポス) → receptar
一塁手 → first baseman → 一壘手 → 1루수(イルルス) → primera base
二塁手 → second baseman → 二壘手 → 2루수(イルス) → segunda base
三塁手 → third baseman → 三壘手 → 3루수(サムルス) → tercera base
遊撃手 → shortstop → 游撃手 → 유격수(ユギョクス) → medioまたはentre bases / interbase jugador
左翼手 → left fielder → 左外野手 → 좌익수(チャイクス) → exterior izquierda
中堅手 → center fielder → 中外野手 → 중견수(チュンギョンス) → exterior centro
右翼手 → right fielder → 右外野手 → 우익수 右翼手(ウイクス) → exterior derecha
今回のスペイン語格言です。
Nada es imposible porque los sueños de ayer
son las esperanzas de hoy
y las pueden convertirse en realidad mañana.
不可能なことなどない。
昨日の夢は今日の希望であり、
明日の現実であるから
ところで、あまり詳しく日本では報道されていませんが、イチロー選手は高い日本語力以外にチームメートとは何も不自由することなく話すことが出来るほどの英語力も持っているそうです。さらに、スペイン語もよくしゃべるそうです。
MLBにはラテン系の選手が多いため、イチロー選手はそんな選手たちともスペイン語で親密な関係を作り上げている。はこのほど、日本が生んだ安打製造機のスペイン語能力を取り上げた特集記事を掲載した。
(私も愛読している)米国高級紙のWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)には「イチローのスペイン語は放送不可能 日本人スターのスペイン語による饒舌なトラッシュトークは内野手の間で有名になっている」という記事が掲載されたほどです。
2003年のこと。初回にヒットを放ったイチローは、すかさず二盗に成功。軽快なスライディングから立ち上がると、無表情なままデトロイト・タイガース(当時)のラモン・サンティアゴに「No corro casi(ほとんど走っていないよ)」と話しかけてきたそうです。
そして、サンティアゴ選手が笑い終わる前にイチローは三盗に成功したという。サンティアゴ選手は「彼がいつも通訳を介して英語の会話をしていたことは知っていたから、まさかそんなにうまいスペイン語を話せるとは思ってもみなかったよ」と当時のことを言っています。
引退したカルロス・ペーニャ選手(元レイズ)は、あるとき内野安打で出塁したイチロー選手をじっと見つめていると「Que cono tu mira?(何見てんだよ?)」と話しかけてきたと言います。ペーニャ選手は笑いをこらえるのに必死だったそうです。
記事ではイチロー選手がラテン系の選手と談笑したり、ふざけ合ったりしている場面はよく見られ、クラブハウスや試合前だけでなく、試合中でも出塁したイチローにラテン系の選手が寄っていき、コミュニケーションを取ることもしばしばあると書いています。
イチロー選手はもラテン系選手に対して、こう語っています。
「親近感があるんですよね、僕らはみんな知らない土地の外国人だから。僕らはここにやってきて、同じような困難に対応しなければいけない。ちょっとしたスペイン語を投げかけたら、彼らはすごく面白がってくれるし、それが絆を強めるような気がします。加えて、日本にはそんな汚い言葉がないから、西洋の言葉じゃなきゃ言えないことを自分が言っちゃう、というのが好きなんです」
イチロー選手は野球だけではなく、言語能力も努力を積んで高めて行ったのですね。
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まっくろくろすけ

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