数年前に新社会人を対象に理想の上司を聞いたアンケートで、マイアミ・マーリンズ(当時ニューヨーク・ヤンキース)のイチロー選手が1位になったことがあります。この年以外でもランキング上位の常連さんでもあります。
理由の1つとして「仕事に結果を出す」ということが挙げられます。
「瞬間的に結果を出すためだけに、貫いてきた自分が信じているものを崩してしまうということは、自分が信じてきたものを否定してしまう。 自分の生き方も否定してしまう。その姿勢が変わってしまうと、もうそこにいる意味はない」
・日本のプロ野球で前人未到の7年連続首位打者
・MLB一年目でMVP、新人王、首位打者、盗塁王を獲得
・MLBシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新する262安打
・MLB史上初10年連続200本安打
結果にとらわれず、自分のパフォーマンスを評価する態度。自分自身に自信を持っているからだと思います。
職務を全うするために、自分自身のすべての犠牲を払うこと。
2つ目は「徹底した自己管理力」です。
「試合に出つづけるという意味で自己管理は必要ですが、ぼくらは高い給料をもらっているわけだから、体調管理は当たり前のことです」
イチロー選手は調子が良い時も悪い時も練習内容をまったく変えないそうです。また、シーズン中はフリーバッティングと本番以外にはバットを振ることはないとのこと。そして、試合後も仲間と飲みにも行かず、ホテルで自宅から持参した足裏マッサージ器に両足を置いて、ひらすらコンディションを整えているそうです。
3つ目は「人間として」です。
会社の中にもいますが、いくら仕事が出来たとしても、人間的に尊敬できない・・・結局はメンバーは信用して付いてきてくれません。付いてくるのは下心のある人のみだったりします。
当時、オリックス・ブルーウェーブ(現バファローズ)のスカウトを束ねていた編成部長・三輪田勝利(故人)さん。高校生の鈴木一郎さんを発掘した方です。毎年、一度たりとも欠かすことなく、三輪田さんの墓前に抱えきれない花とセブンスターと缶ビールが供えているそうです。
また、優しさの反面に厳しさを持っています。それは仲間(同僚)に対しても同じで、だからこそ仲間(同僚)は緊張感を持って仕事に取り組むことが出来ます。
4つ目は「頼りになる」ですね。
2009年3月開催された第2回WBC。決勝の韓国戦で6打数4安打、延長10回に決勝の2点タイムリーを放つ活躍で連覇に貢献しました。この大会では練習試合から全くヒットが打てず、大会中も絶不調でしたが、やっぱりここぞの場面では頼りになります。
「どこぞの彼らに見習ってもらいたいくらいだ」の声が聞こえてきます。
その他にも道具に対する扱い方などイチロー選手は現代の野球選手として超一流のプロフェッショナルであり、仕事に対するゆるぎない信念、人間としての魅力が理想の上司像として求められるのでしょうね。
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まっくろくろすけ

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