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野球小僧

長嶋しげ語

「長嶋しげ語」とは,元プロ野球選手・元プロ野球監督で,株式会社読売巨人軍専務取締役終身名誉監督だった長嶋茂雄さんの「いわゆるひとつの」数々の言葉・・・を私が勝手に名付けた珍言,迷言,名言。

私は長嶋茂雄さんの現役時代を進行形で見ていたのではありませんが,化石化したV9の貢献,王貞治さんとのON砲など,大舞台で注目を浴びるほど燃え,ショーマンシップ溢れる選手,監督でした。

先日,89歳にて亡くなりました。ご冥福をお祈りします。



生前はプレーだけではなく,「いわゆるひとつの」長嶋語やグラウンド内外の言動など多くの伝説を後世に残した,記録よりも記憶に残るような野球人だったと思います。

人の名前を日常茶飯事で呼び間違えたり(自分の名前すら間違える),「息子の一茂をスタジアムに忘れて帰った」「靴下が片方ないと大騒ぎするも,実は片足に二つとも履いていた」などプレー外の面白エピソードも枚挙にいとまがなく,天然キャラとして知られていますが,実際はマスコミ向けに作られた人格,ファンサービスの部分もあるらしく,息子の長島一茂さんは,「自宅ではそんな人ではない」と発言したこともあります。

「ん~,どうでしょう」

では,そんな長嶋語を永久保存版として集めてみました(順不同)。

■(一般紙の)政治面ね。読んでいますよ。昨年の安保(闘争)のときから興味を持つようになったんです。なんたって僕ら,保守党の方ですからね。社会党の天下になったら野球,野球といっていられるかどうか分かりませんからねえ
■(遠征に)行きたいが,駄目だというこの気持ち。実にやりきれませんねえ。なにしろ高校から野球生活の中で初めての欠場です。つらさが身にしみます(足首捻挫)
■(好みの作曲家は)モーツァルト。シーズン中は高揚した気分を鎮めるためにも,クラシック音楽の力を借りていました。音楽はいつも完璧を求められますが,野球は7割が失敗のスポーツ。失敗から前進が生まれる。でも,失敗はほどほどに
■(打率)4割は無理ですよ。でも挑戦したい気持ちは十分あります。(当時の陸上男子の)100だって10秒の壁が破られそうだから
■「90」の時代は終わりました。シンプルな感じになるよう,小さな数字にするつもりでしたから,現役時代の『3』をだぶらせて「33」にしました。語呂がいいし,燦々と光り輝く巨人軍の栄光と前途を祝福する語感にもつながります
■1度は日本の野球の監督をやりたいと思っていた。肉体がそういう以上はこれは難しいと考えた。悔しいという気持ちはあった(北京オリンピック代表監督について)
■21世紀の元年。歴史と伝統を培った巨人が過去,現在,将来を展望していきたい。いろんな意味で変革,改革の年。巨人が推進の役割を担っていかないと。「覇道」ではなく,「王道」を歩んでいきたい
■50年の間,夢をロマンを与えてくれた後楽園球場。あと数日で壊されますが,私の心に,あのときの歓声を静かにしまっておきたいと思います。ここが長嶋茂雄の青春のすべてでした
■60点。80,90だと問題を残したことになります。錯覚なんです。「いいわ,いいわ」で,いざ始まると「こんなはずじゃなかった」では困ります。3月が終わった時点で80点にしたいんですよ
■How old おいくつ?(水泳のイアン・ソープさんへ)
■I live in Edo.(大学時代の英語の授業で「I live in Tokyo.」(私は東京に住んでいる)を過去形にせよ)
■V9の老齢化に王選手のけが,勝利至上主義のつけで若手育成がおろそかになっていた。自分で振り返っても監督としてさっぱりだった。さい配,コーチ間のコミュニケーション選手管理など,オフは山ほど勉強することがあった(監督就任1年目について 著書より)
■あ,そうか!試合があったんだ(試合前練習で打ち込みを終えて,お風呂に入り,帰り支度)
■あれは情熱の証し。私も吉田監督以上に来てもらいたい気持ちがあります。(背番号3は)永久欠番とはいえ,巨人のために松井とコンビを組んで将来やってくれる気持ちがあるなら,もろ手を挙げて差し上げます
■いいか,この試合はわれわれが勝つ!勝つ!勝つ!(10・8決戦試合まえ)
■いいかオマエたち,絶対にあきらめるな!人生はGive up だ!(試合まえ)
■いいなあ。俺,バースデーアーチは一度も打ったことないよ(王貞治さんが自分の誕生日にバースデーアーチを通算3本放っていることについて。なお,長嶋さんの誕生日は2月20日でオフシーズン)
■いつもずっと思っていることは,現実になっていきます。よいことを常に思っていましょう
■いまの気持ちはきょうの天気のようにスカッとした青空のような心境です。体力には若干の余力を持ち合わせているつもりですが,巨人軍の監督は大変な激務だし,大変な逆風を受ける。それに持ちこたえられる体力,精神力のある者に指揮してもらうのがベストです(監督勇退)
■いまの左中間に行ったやつ。品があったねえ。ああいう品のある打球を打たなきゃ
■いま犬を2匹飼っていますが,セントバーナードを手に入れたのは私が日本で初めてでしょう。これで愛犬家の間で鼻高々ですよ(セントバーナードを2匹贈られた)
■いわゆるひとつの・・・
■インフレ,流行ってるからね!(春季キャンプ)
■うーん,周りがおやじと息子を比較しますが,それを感じさせない力をそろそろ発揮してほしいものですね。おやじはパフォーマンスタイプでしたが,一茂は黙々とやるタイプ。だから数字を出さなきゃいけないんです
■ウサギとカメならカメでいい。我慢する勇気が重要なんです
■うちの若い選手にも一度でいい,この雰囲気を味わわせてやりたい。その日はもう間近にきている感じなんだがなあ(広島東洋カープリーグ優勝)
■うちは(投手の)3本柱。これしか売り物がないんだなあ。昔は杉浦(忠:南海ホークス)なんか(日本シリーズで)4連投して全部勝っちゃったでしょう。そういう侍がいまの野球にはいませんねえ
■うれしかったんだよ。昨日から打つと言っていた予言が的中したんだからねえ。会心だ。会心の一発だよ
■うん,大丈夫,大丈夫。俺の球は,まだ死んでいない
■ええ,そういうことになっていますね。ホント言うとそれには多少,異議があるんですが,なにしろ長い間,僕のトレードマークになっているものですから(動物的勘)
■ええ,残りくじですからね。もう開き直っていくしかありませんでしたねえ。意中の選手。こうなってよかったです(ドラフト会議で4球団が競合した松井秀喜さんを引き当て)
■おい,報道関係,疲れてんじゃないの?われわれは4時間なんて長く感じなかったよ。いいゲームだった。勝てばもっとナイスゲームだったけど
■俺だって人間。いいときもあれば,悪いときもあるんだ。不振の原因はいろいろある。いまさら細かいことをいちいち取り上げるより,いかにして汚名をはね返すかという気持ちの方が先に立つ
■俺は数年前から年を取るんじゃなくて,食っちゃっているんだよ。だから年々,若くなっていくんだよ
■カール!カール!(1991年世界選手権東京大会男子100m決勝後,9秒86の世界新記録(当時)で優勝したカール・ルイスさんに向かって)
■きのうホテルの窓から見ると,白いハトが50-60羽飛んでいましてね。このハトですよ,うん,こいつだ。普通はハトってグレーでしょう。これは吉兆ですよ
■キャッチフレーズは「クリーンベースボール」。野球用語にクリーンヒットというのがありますが,お客さんに鮮やかなプレーをお見せしたいと考えています。鮮やかなプレーは高度な技術の裏付けがなければできません(監督就任会見)
■きょうのテーマですか?キャッチャーです。うちの「アキレス(腱)」ですから。(ノックを見るだけのつもりが)村田(真一)がミットで「来い,来い」という感じだったのでね。すごいノックだった?あんなもんじゃありませんよ。休み明けにもう1回いきますよ。もっと伸びのあるやつをね
■きょうの斎藤のメカニックはパーフェクトでした。腰が沈んで開きもなく,球が低めで伸びていました,ええ,タフな,やはりエースですねえ
■きょうは(コメントは)ナシだ。うん,近鉄のカントク(梨田昌孝監督)だ
■グランドに出たなら,先輩後輩の序列はないんだ
■けちなホームランじゃなかったからね,うん。中距離バッターの僕が400本。これはつまりホームランは力じゃない,的確なミートだということです。僕がいかに的確なバッティングをしてきたかという証拠ですよ。ね,そうでしょう
■コーチ諸君が選手のために私情を捨ててやってくれた。選手も昨年の屈辱から立ち上がろうと必死にやってくれた。死闘の一年でした
■こっちの子は英語がうまいなあ。やたら外車が多いなあ(初めての米国キャンプ)
■これほど話題になるとはね。何かプライベートなことが先行して,迷惑を掛けてしまいました。(ノックは)手前みそだけど,僕の気というか,(江藤の)体内に打ち込んだからね。まあ元来,この特殊な時間は2人の世界(復活した背番号3初披露)
■これまでプロ一筋の野球人生でしたが,五輪という大きな舞台で日の丸をつけて戦うことに,かつてない興奮と使命の大きさを感じています。勝ってこそ日の丸も輝いてくる。勝負の世界である以上,能力優先で日本の最強精鋭チーム,夢のあるチームを編成したい(アテネ・オリンピック野球日本代表監督就任)
■こんにちは,ジャイアンツの長嶋シゲルです(ラジオ出演)
■サバは魚へんにブルー(大学時代)
■サンマリンスタジアムなんてどうですか。宮崎といえば太陽と海のイメージがありますから。スペルは英語じゃないと(宮崎の新球場について)
■シーズン中だっていうのに,いろいろやってくれるねえ。この(監督辞任から)3年間を振り返ると,定期的に俺のことが話のタネになっている感じだぜ
■じゃあ,僕はカツ丼(徳光和夫さんと蕎麦屋で)
■しようがないな。ヒットの割に点が出ないものな。この3試合は勝ちたかったけど・・・
■ずいぶん遠くから来たんだね。ヘリは持ってないの?(静岡から見学に来たファンに)
■すごい切り込みだねえ。でも,そのボール,俺は引っ張らないよ。引っ張ったら5-4-3のゲッツーで(相手の)思うつぼ。俺はライト打ちするよ。分かるかな?
■すべてを出し切ってシーズンが幕を閉じた。満足していますよ。やり遂げた。まっとうした
■スランプなんて気の迷い。ふだんやるべきことを精一杯やって,土台さえしっかりしていれば,スランプなんてありえない
■せこいようだが,1000勝よりも目先の1勝。乱セ,混セの時代ですから
■そうだ,木田。沈んで上がってキュ。分かったな
■そう言えば,俺の誕生日は毎年,なぜかキャンプの時期だなぁ
■そこ,気持ち悪い(窮屈の意味)だろ。気持ち悪いところなんだ。でも打っちゃえ
■そこでバットを振ってみろ(打撃不振に苦しむ掛布雅之さんに電話で)
■チームコンダクターっていうのはね,いつも顔色をよくしとかんといかんのですよ
■チャンスに打順が回ってくると,必ず捕手が立ち上がって歩かされます。だから打点を挙げるのが一番しんどい。トリプルクラウン(三冠王)に挑戦したとしても,打点が問題ですよ
■ついに閉幕を閉じる時期にきましたね
■できれば来たくなかったんですが,やはりピッチングスタッフのことが気になりましてね。泳いだり,ゴルフだなんてとんでもない。頭のイマジネーションはブルペンのことばかりですよ
■デビュー開幕戦でも4連続三振。監督としても最初は最下位。あとはよくなるばかりだと思うしかなかった
■どうなんでしょう,1億2000万年前というのは。途方もない数字を超えて,原形を残しているのは大変なものですね。子どもたちの勉強にも,われわれ大人にも,一つのアニマルの世界を想像させる文化的に貴重な遺産です
■なにか一つのことに脇目も振らずに打ち込める時期を持てる人は幸せかもしれない。今の若い人達はのめりこめるものを見失っている
■ネズミは生まれ変わるといわれています。初めての還暦を迎えまして,チームとともに生まれ変わった気持ちで期待に応えていきたいと思います。これからは老いとの戦いです。気持ちは逆行していますけど。昔は60歳というとおじいちゃんだったけど,今は(実年齢より)20歳くらい若いでしょ。私なんか鼻タレですよ
■ネトルスの守備,ジャクソンのバッティング,バレンズエラのピッチング。はい,いま僕の脳裏に,まだはっきり焼き付いています
■ファンの皆さんに“燃える男”と言われたが,燃えるものはいつかは消える。燃え方が激しければ激しいほど,消えるとさびしい。感無量だった。すがすがしい気持ちで球場をあとにすることができた(現役最後の日)
■ファンは篠塚(利夫)。好きなタイプの女性?うーん,もう結婚していますけど,百恵ちゃん。山口百恵ですね
■ヘタだった。イレギュラーしたとき,グラブを出せばよかったのに,右手を出しちゃって。骨折ですよ。間違いない。今年はデッドボール(頭部死球)に始まって骨折で終わりか(右手薬指骨折)
■ペナントレースの最後からこのシリーズまで,気力で体の疲れを補ってきた。2,3日は何もかも忘れて,ごろっと寝たいよ。うーん,車はどうしよう。俺,ある(持っている)んだな。あとで考えるか(日本シリーズMVP副賞の自家用車を贈られ)
■ベンチの方が冷静に3手も4手も先が読める。脚光を浴びるのは選手だけで,首脳陣が目立ってはいけないんです。でも打つ手はすべて打った後で,残っている手は僕がグラウンドに出ることだけでした
■ホームランになるとは思わず,全力に近いスピードで一塁を回りました。塁審も(一塁手の)藤井さんもあれだけ確信を持っているのだから,完全に僕の失敗です(一塁ベース踏み忘れ)
■ボールが高くきました。いい球だったらね,打ってやろうと思ってましたよ(国民栄誉賞の表彰式後の始球式で松井秀喜さんの投球を空振り)
■まだどんな投手でも打席に立つと怖くて仕方がない。特に金田さん(正一,国鉄)には手が出ません。私の念願は打率を良くするより,ここ一発というときに必ずヒットなり外野飛球を打てる打者になることです
■マントちゃーん,試合でもそうやって軽く打ちなさいよ。昨日も肩をほぐしてやったんだよ。イエス,イエスといいながら,打席に立つとガチガチなんだから
■ミート・グッバイ(大学時代の肉離れ)
■メークドラマ
■もう(18年前の)伊東キャンプのようにはいきませんよ。当時との一番の違い?世代かな。俺だって,もう60(61歳)だもの
■もう何もしたくないよ。(4日後の)10日に練習があるって?出なくたっていいだろう。ワンちゃん(王貞治)が11月分の給料を返すから休ませてくれと言っていたけど,俺もそんな気持ちだよ(2年ぶりの日本一となった翌日)
■もう気取っちゃいられない。おっとり構えちゃいられないんです。イチかバチかの体当たり。これしかありません
■もう決まったよ。打点(王)は桑田のものだ。諦めたよ。桑田さまのご当選だ(打点王争い)
■やっぱりピッチャーだな。投手の展望がないよ。後ろが安定していれば攻撃でも躊躇なく代打を出せるけど後半がね
■よく(バットを)振り切ったな。夏休みも終盤だから,子どもたちも喜んだんじゃないか。打った瞬間,子どもの声がしたよ。「ギャー」って
■よそのチームでは,こんなにお客さまに来ていただくことはありませんから。合掌しなければいけませんね
■ライバルなんて使わないでくれよ。僕にとっては自分がライバルだよ
■われわれは素手でノックを受けた世代。限界を経験することで,試合で5%の遊びができた。その5%で,プロとして「見せる」プレーを考えていました。でも二岡はまだ教科書野球。ブックベースボールなんです
■ん,みかん?ああ,みかん,みかん。うーん,ありがとう(バレンタインデーにみかん1箱を贈られ)
■ん?そうか。そんなになるか。まあ,いいだろう。やっぱり俺の血は野球に向いているな。ユニホームを脱いでから,いろんなスポーツを勉強し,見てきたけど,やっぱり原点だね,野球は
■雨もよし,晴れもよし。あるがままに,なすがままに
■雨を喜び,風を楽しみ
■王さんがいなかったら寂しかったと思う。励みになる存在だった。試合に勝つということと,王さんにも勝つという思いでいた
■何としてでも3連勝でアテネへ行こうと。こんな素晴らしいチームを持ち合わせたことはありません。待ったなしの勝負。よくぞ,選手たちがこの重圧の中でやってくれました(アテネ・オリンピック・アジア予選)
■何とも言えない緊張感が全身にあふれ,「よーし,打つぞ」と闘志がわきました。きょうは打撃練習のときから,打てる自信がありました。バッティングを見てくれた川上(哲治)さんが「腰がよく回っていて本当の当たりだ」とほめてくれたんです。どんなに勇気づけられたかわかりません。最初の本塁打は内角低めのシュート。今まで打てなかったコースなので,よけい自信をつけました。サヨナラ本塁打は高めのストレート。村山(実)君の失投でしょう(天覧試合)
■花屋になりたい
■開幕日の特別な食事?やりませんよ。食生活は粗食ですから。コーヒーとパン1切れです
■学業はご列席の皆さまもご承知のように,まずまずということで・・・。実は篠塚君を初めて見たときにボーッとなりました。一に篠塚,二に篠塚。ここにいる新婦,政美さんより一足先にほれたんです。いや,あくまでも技術にほれたんです,ハイ
■歓迎するのは,やんちゃぼうずだ。我を出してどんどんぶつかってきてほしい。若いときは失敗しても許される
■監督をやめるのはフロントの来シーズンの構想と食い違いがあったからではありません。成績が不本意に終わり,2000万,2500万のファンに対して申し訳ない気持ちです。男として潔く責任を取り,けじめをつけたいと思いました
■気候の暑さが出てくると本塁打も出てくるでしょう。彼の季節を迎えますから。これからですよ。結論から言うと,今は我慢の時期です(松井秀喜さんのMBL試合初観戦)
■記念のボール?取っておく気はないな。この試合で2001本目が出たことの方が,俺には貴重なんだ
■詰めが甘いな,今年は。あとツーイニングなのに
■球がくる。うーんと見送り,さて,と考えているうちにゲームが終わってしまった。おそらく今年のワーストゲームのナンバーワンでしょう
■興が乗るとマイクを握ることはあるんですよ。ええ,いわゆるひとつのカラオケですか
■君たちも一つ一つのプレーに必死に向かい合ってみよう。きっとよい結果につながる。大きな夢もかなうことを信じてがんばろう!(千葉県佐倉市での第1回長嶋茂雄少年野球教室)
■決してネバーギブアップしません
■言葉に表せない,監督冥利に尽きる一瞬でした。やはり野球は生きています。九割九分勝てないゲームでも,ベストを尽くして戦う。これだけの野球人生を経ても,教えを請うものです。身をもって体験しました。奇跡ですよ」(4年ぶりリーグ優勝)
■口惜しかったさ,そりゃもう。でも,あれほどいい三振もなかった。あれほど生きた三振というのもなかった
■腰を回して,腰を使って。いいか,こうやって最後の回転でパーンとたたくんだ
■今度の連勝は相撲でいえば,がっぷり四つで堂々と寄り切る勝ち方。「けたぐり」や「とったり」みたいな奇襲攻撃で相手の意表を突いて勝ったものではありません。だから勝ってもバカ騒ぎにならないでしょう。口はばったいですが,どっしり落ち着いた横綱相撲ですよ
■今年のスズメ軍団は恐ろしいよ・・・
■今年ほど四苦八苦した年はない。ペナントレースはお粗末だったけど,最後の「締め」がうまくいったよ。(家に帰ったら)喜ぶ子どもたちを思い切り抱き上げたい。それから思い切り空気を吸ってみたいね(日本シリーズ6連覇)
■左足のストッキングがない(試合前,右足に両方のストッキングを履いていた)
■挫折してもプライドは失わない,それは努力しているからだ
■桜はね,満開も美しいけど,この散り際なんです。この時期,見た目はちょっと,きれいじゃないけど,この花吹雪が落ちるのがいいんです。日本的でね
■残り12試合?投手に関しては余裕がありますから,スクランブルのボタンをプッシュしました
■思えば昨年の秋季キャンプ以来,そして今年の春のスプリングキャンプを通じまして,1度も雨に降られておりません。これもひとえに,全国のファンの皆さま方の今年に懸ける巨人軍チームに託された温かいご声援のたまものが天の恵みとして,恵まれた好天が続いているものと,私は確信しているのであります
■私にとって,丸刈りになることはたいしたことじゃない。巨人への批判をきっちりと受け止めること。それを形に表したんだ
■私の時代は演歌か軍歌ですからねえ。若い人たちの曲はいま,勉強しているところですよ(紅白歌合戦特別審査員)
■私の時代は交流戦は考えられなかった。やっぱり時代なんですよ。もっと機構側と協力態勢をとって,ファンあってのプロ野球,プロ野球あってのファンです。1人じゃできないんですよ,野球は
■私はファンあってのプロ野球を全身で意識していた。バッティングがだめなら守備で,守備がだめなら走塁でとファンを喜ばせる手だてをあらゆる面から考え,実行した
■自分としては突発的なことが起きたという感じです。交際して1ヶ月ちょっとだし,デートもまだ6,7回で母や相談相手にも言っていません。だから明日からどうするかということも,今は白紙の状態です(婚約会見)
■自分の野球人生はあそこでマイナーからメジャーに評価されたし,同時に日本の野球界全体もマイナーだったものから一般国民から評価されるようになった(天覧試合)
■自分より練習した人はいない。そう考えると怖くなくなる。すると楽しくなる
■若いプレイヤーが昔のように心から感動したり,感動しきれない。それは,やはり時代でしょう。だけど感動を知らない人生というのは,何か生きている味わいみたいなものがないわけです
■若い君たちには夢がある。希望を捨てずに頑張ってほしい(引退セレモニーリハーサル)
■初めてなもので少し動揺しております。来年は丑年でしたよね。(新しいフレーズは)丑に,ちなんだものにしましょうか(「メークドラマ」が新語・流行語大賞を受賞)
■小さなボールと一本のバットには運命と人生がつまっている
■世紀末にこの選手権を制して,巨人にとっても,プロ野球界にとっても,いい意味で21世紀につなげていけると確信しています。みなさん,この20世紀,ありがとうございました
■川上監督から休むように言われたとき,反対する気力がなかった。体が疲れ切っている。ケガで休むなら仕方ないが,暑さにまいってベンチを温めるのは残念
■前回(80年の監督退任時)はできなかったんだよね。この世界,ややもすると,こういうあいさつができないこともあるから。高揚はしていたけど,女々しい気持ちではなく,すっきりしていました
■全盛時代の拍手は,「それいけ,やれいけ」と浮いていた。ところが今は,「頑張れよ」と腰を据えて(手を)たたいてくれている。お客さまのこの声援,本当に涙が出るほどうれしいんだ
■相撲でいえば,うっちゃったようなもの。(元木)大介が「くせ者」の勝負強さを発揮しました。900勝?そんなことより,きょう勝ったのが大きいよ
■打ったときより三振したときに,いかに豪快に見せるか,相手に恐怖心を意識させるかを考えた
■打つと見せかけてヒッティングだ(バントの神様・川相昌弘さんを代打)
■打線の中心を打たせてもらっているうちは,何が何でも打たなきゃ駄目だよ。ワンちゃんは打っているんだし,俺さえ打ちまくればリトルジャイアンツなんて言われなくて済むんだ。チームを引っ張っていくには,言葉なんか必要ない。一選手の立場なら態度で示すしかないだろう。われながら,もどかしくてたまらない
■大丈夫。心配するなよ。俺からは投げ出さないよ。いま辞めてみろよ。何のためにこれまでやってきたか分からないじゃないか。今年一年,若いやつらが初めてフルに戦った。これが来年,再来年に生きてきて,強い巨人になっていくんだ。まあ見ていてくれ
■暖かければよけるんですけど,寒かったんで体が動かなかったんですよ,ハイ。(前の打席の)ホームランで気分は乗っていたんですけどねえ。その点では残念でした
■中日はギブアップしないチームなので,直接対決で決着をつけるしかないと思っていました。きょうはベンチで燃えていました。メークドラマは計算してできるわけではないですからね。選手たちのパワーに乗りました。この年齢になって,最後まであきらめてはいけない,頑張るんだと教えられましたね
■胴上げのときは竜の上にまたがって,天に昇るような感じでした。中日にはイーブンにされたけど,一度も首位を明け渡さなかったのが,うちの底力じゃないですか
■特別な決意は抱いていませんが,やるだけのことはやります。首位打者だけを目指しますよ(結婚式を終えて)
■悩み抜いた末です。家内ともゴルフをやれるような平穏な生活だったので,また戦いの場に行くことにためらいもありました。やっぱり最後はチーム愛というんでしょうかね。春のキャンプは寒い宮崎でやります。暖かいグアムなんかじゃなくて,寒い風の中で猛練習する。それが最後の優勝争いの時に効いてくるんです(監督復帰)
■疲労の疲れ
■風が違うね。山からの風は,においが違うんです。(7日前に球場に一番乗りしたファンから)お待ちしていましたと言われました。返す言葉もありません。頑張りますと言うしかありませんよ(札幌遠征)
■分析といっても,われわれは通りすがりの旅ガラスみたいなものですから(宮崎キャンプ視察)
■別に目的もないし,荷物もこのトランク1つだけ。キャンプと違って野球道具はいらないし,楽でいいね(石原裕次郎さん夫妻らとの渡米前)
■僕にとっての節目,節目が宮崎。風光明媚な場所なので,この青空と,この空気を吸っただけで(体重が)2kgは増えます
■僕には夢がありました。富士山ではないが日本一になってから初めて講演をやろうと。でも志半ばで断たれました。実りの秋のつもりが枯れ葉の秋になってしまいました。ユニホームを脱いだことは不本意ですが,世の中には本意よりいい場合があります。落伍者の烙印を押されましたが,こうしていると,来てよかったと思います。私は野球に負けたとは思っておりません
■僕は巨人軍の4番打者だよ。サインなんて,「打て」以外に,あるわけないじゃない
■僕は金時山(箱根)でロッククライミングをするような山坂を上り下りしてトレーニングした。山坂は最近の選手はやらないけど,足腰を鍛えるのには一番さ
■本当にうれしい。監督冥利に尽きます。データにまさる「時」の勢い,瞬時のジャッジを選手に理解してもらうことが,今の野球には大事なんです。データを駆使した従来の攻防を覆すようなことができまし。定石を超越した上の段階で戦えました。私は変わった男ですから,シミュレーションしてシナリオを作り,情報とのバランスを取りました
■未熟な集団だが,あの時のメンバーで伊東キャンプをやったんだとみんなに誇れるようなキャンプをしてもらいたいもんだ。ヤングの集団だが,国家建設,財産作りには投資が必要なんだ
■名前だけのスターはいるんですが,力がないから長続きしない。若い人はもっともっと練習しないと駄目です。私は野球を愛しています。みんなも野球が好きなのでしょうから,努力してほしいんです
■明日の試合は社会現象というか,国民的行事ですから。ゆっくりとご堪能ください
■野球でいえば,守りが最優先。負けないチームを作ること,形が大事ですよ。チームが出来上がったら,次は勢い。燃えたぎる炎,チームスピリットが少しでも欠けたら,勢いは半減します
■野球というスポーツは人生そのものです
■野球に対する情熱が一切,薄れているわけじゃありません。チャンスとタイミングが合えばカムバックしたい,という情熱は持っています。体力面は,まだ50のはしり(51歳)ですから自信はあります。それだけが自分の「おすすめ品」すから
■野球人生でかつてない使命の重さを感じる。勝てる選手をそろえてオリンピックで日の丸を掲げる(アテネ・オリンピック野球競技代表監督就任)
■優勝チームだって,年間50敗くらいするんだよ。まあ確かに3連敗はしましたがね。なんたって,まだ3つしかやっていないんだから。今はガタガタしないこと。雨が上がっていいお天気になれば,うちもカラッといい状態になりますよ。それより,この雨で週末(の花見)が心配だな
■洋服着るの初めてか?(ドラフト1位指名した鹿児島実業高・定岡正二さんへ)
■欲をいえば,5割台の記録を残したかった(大学3年春季リーグ戦)
■来季こそは,この屈辱と汚名を死に物狂いでそそいでみせます
■落ちるところまで落ちて,はい上がっていきます。まあ,見てなさいよ
■ん~,どうでしょう


■昭和33年,栄光の巨人軍に入団以来,今日まで17年間,巨人ならびに長嶋茂雄のために絶大なるご支援をいただきまして,まことにありがとうございました。皆さまからちょうだいいたしましたご支援,熱烈なる応援をいただきまして,今日まで私なりの野球生活を続けてまいりました。いまここに自らの体力の限界を知るに至り,引退を決意いたしました。振り返りますれば,17年間にわたる現役生活,いろいろなことがございました。その試合を一つ一つ思い起こします時に,好調時は皆さまの激しい,大きな拍手が,この背番号3の闘志をかきたててくれ,また不調の時,皆さまの温かいご声援の数々に,今日まで支えられてきました。不運にもわが巨人軍はV10を目指し,監督以下選手一丸となり,死力を尽くして,最後の最後までベストを尽くし戦いましたが,力ここに及ばず,10連覇の夢は破れ去りました。私は今日引退をいたしますが,わが巨人軍は永久に不滅です。今後微力ではありますが,巨人軍の新しい歴史の発展のために,栄光ある巨人のあすの勝利のために,今日まで皆さま方からいただいたご支援,ご声援を糧としまして,さらに前進していく覚悟でございます。長い間,皆さん本当にありがとうございました(引退セレモニー)

最後に私がいちばんだと感じたのは・・・

■(生まれ変わったら,何になりたいか?の質問に対して)もちろん野球選手,長嶋茂雄になりたいです

本日も拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

今日という日がみなさまにとって,よい一日になりますように。

また明日,ここでお会いしましょう。それではごめんください。

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

まっくろくろすけ
eco坊主さん,こんばんは。

コメントありがとうございます。

ネタの仕込み順としては,ルー語→DAI語→長嶋しげ語。もっとも,長嶋茂雄さんの訃報がなければ,ルー語,DAI語はお蔵入りでした。

いろいろと話題を振りまいてくれた長嶋茂雄さん。

その長嶋茂雄さん現役時代のV9で止めたのが,我らが中日ドラゴンズ。

当時の与那嶺要監督の「選手たちがよく頑張ってくれた。この優勝はファンのみんなと分かち合いたい」の言葉もお忘れなく。
eco坊主
おはようございます。

確かに永久保存版ですね。長嶋しげ語!!!
この時期ですから長嶋茂雄語録は出てくると思っていました。

ひとつ一つ読んでいると5個前の事は失念しちゃいます。
だけんひとつ一つにはコメントは無理です(恐れ多いのもありますが・・)。
■いいかオマエたち,絶対にあきらめるな!人生はGive up だ!(試合まえ)
↑これは笑っちゃいました。
■決してネバーギブアップしません
↑そしてこれですよね。
■カール!カール!
↑これはよく覚えています。
■デビュー開幕戦でも4連続三振。監督としても最初は最下位。あとはよくなるばかりだと思うしかなかった
↑説得力ありますね!

>最後に私がいちばんだと感じたのは・・・
『わが巨人軍は永久に不滅です。』(ありきたりですが😅)
ご冥福をお祈り申し上げます

今日もありがとうございました。
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