根津美術館の庭園内に併設のカフェ「NEZU CAFE」(ネヅカフェ)

「根津青山の至宝展」を観に行った帰りに寄りました。

今は美術館にはカフェ併設が当り前になりつつあり
都内でも主だった美術館にはお洒落なカフェが備わっています。
山種、サントリー、上野とともに
こちらも環境、雰囲気の面では気に入っています。
庭園だけでも一見の価値がある、都心とは思えないような日本庭園の中にあり
全面ガラス張りの店内からは緑が目に沁みます。

展覧会帰りの人たちでいつも混んでいますが
少し時間をずらせばすんなりと入れます。
でも、圧倒的に女性が多いので静かに過ごせることは
まずないだろうと思っておいた方がよいでしょう。
ランチタイムが終わっていてもまだ8割の入り。
やはり女性率98%。

ケーキセットをいただきました。

ケーキの種類は少ないです。
モンブランをいただきました。
これ、まったく良くないです。
固くなっていて古いのが一目瞭然。
昨日以前のものであることはすぐわかりました。
でも、それよりももっと良くないのが甘すぎること。
今は甘さ控えめが世の主流なのに、この時代錯誤とも言えるすごい甘さ!
クリームもモンブラン部分もすべてが甘すぎるというのに
何と、中に砂糖菓子が入っているのです。
一瞬、目を疑いました。信じられない!
これだけ甘い中にさらにとどめのように砂糖菓子を入れるこの発想。
これを作ったパティシエ、ご自分でこれを召し上がってみたのでしょうか。
甘すぎて甘すぎて、甘党の私でも無理。
半分食べるのがやっとで、さすがに残さざるを得ませんでした。

ゆずスカッシュは普通でした。

こちらはまだお食事の方が良いかなと思います。
デザートメニューも以前はこんなことはなかったのですが
今日はたまたま運が悪かったのでしょうか。
でも、器にさり気なく根津美術館の代表コレクションである
燕子花図のモチーフが配されているところなどは好きですね。

接客はきちんと卒なくしていますが
「台詞」を言っているだけで、あまり「心」を感じません。
決して感じが悪いとか、そういうことではないのですが。
メニューにしても全体としても
山種のカフェを一度見学して参考にしていただきたいものと思います。

でも、美術展そのものと庭園散策は満足でした。