インターネットの発達も背景にあったと思いますが、高校生がウランの売買に携わっていたことは驚愕に値します。ただ、一皮剥けば子供なだけに稚拙な部分が出てバレてしまったのでしょう。それにしても末恐ろしい存在だと思いますよ。一歩間違えれば爆弾を作ったかもしれないのですから。
今回は書類送検で終わりましたが、経歴にキズが付くと将来の就職に影響してきます。未成年のくせに大人顔負けの様なことをしたのだから当然のことだという言葉も聞こえてきそうですが、かと言って彼を放置する方が遥かに危険だと思うのです。
なまじっか切れる頭脳を持っているだけに、彼を放置すれば更に良からぬことをしでかすでしょう。そうしなかったとしても核を持つ他国から引き抜かれるかもしれません。これだけの頭脳を早くから身に付けた逸材を海外が放っておく訳がないでしょう。
然し乍ら、日本は優秀な逸材を海外へ行かせてはならない現実を抱えています。
一部は再稼働しているものの、原子力発電所を止めて他の手段へと以降しつつある訳です。とはいえ、原発の最終的な行き先は世界的レベルでも現時点で何も決まっていないのです。廃炉にしたとしても、そこに付随する施設を如何に処分するのか決まっていないのです。況してや福島第一原発を抱える日本に於いて、原子力関連の知識を持つ人材は確実に必要になってきます。
勿論、きちんと勉強し、専門の学校で知識を学んだ人材は出てくるでしょうが、これからの時代を担うには昭和の手垢が着いた知識だけの人間では太刀打ちできないと思うのです。多少はブッ飛んだ逸材も揃えておかないと咄嗟の出来事に対処できないと思うのです。彼の詳細が判らないので当てずっぽうな部分はありますが、敢えて彼みたいな存在を加えておくのも必要だと思うのです。
例えばアメリカではハッカーを敢えてウイルス対策ソフト開発のメンバーに加えさせるといいます。確かにしでかしたことは問題ですが、かと言って放置するより頭脳を買い取り報酬を払って道を再び誤らせない様にするのも一理あると思うので、彼も原子力関連の施設の職員として雇い賃金を払うべきだと思うのです。