斯く語りき

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寧ろ憤ったのは馳議員の方ではありませんか?

2020-04-26 03:30:00 | 社会部
仁藤夢乃氏が代表を務めるセクハラや性的被害者を救済する団体に馳浩衆議院議員が視察に訪れたところ、同行した他の職員が仁藤氏の団体によって保護されている女性やスタッフなどに対して軽々しく腰に手を回したりするというセクハラ行為があったと仁藤氏がTwitterで呟いているのを偶然読んで、最初の印象としては現在の政権与党の人間らしい振る舞いだと憤ったものですが、少し話を進めていくと、どうやら憤ったのは馳議員の方だったのではないかと思う様になりました。

てっきり私は仁藤氏が常にシリアスな姿勢で被害女性の人権などに向き合っているのかと思っていたのですが、そんな彼女が作成したYou Tubeの動画を見た瞬間に考え方を変えたんです。


このタイトルからしてもそうですが、中身をザッピングで見ても、いったい彼女が何をしたいのか判りませんでした。

ハッキリ言って、この内容では所謂“女子会トーク”の延長線でしかありません。実際に被害に遭ったことに対して団体が如何なる行動を取ったのか、実際に裁判になった時に誰が弁護士として支援してくれたのかさえ判りません。こんな内容では信憑性に欠きますし話になりません。

考えてもみて下さい。相手の男性にも社会的地位があります。人生もあります。そんな中で相手を訴えるとなれば訴える側が真剣にならなければ話が進む訳がありません。下手すれば裁判官の心象を悪くさせて負けてしまいます。当然ですが男性が女性を訴えるという逆の場合も然りです。

やはり女性を助けたい気持ちがあるのであれば実際のケースを紹介し成果を示さなければ安心して依頼できません。それなのに女子会トークでは訴えるものがないですし信頼性に欠きます。

困るのは、同じ様な他の団体の活動さえもが軽く見られてしまうことなんです。目立つだけ目立って中身が伴わなければ他の団体も同じなのではないかと猜疑心を持たれてしまうんです。そんな有様では尚更軽く見られてしまうでしょう。

恐らく馳議員は動画を見たと思いますし、その余りにも軽い(もっと悪い表現をすればチャラい)内容に何とかしてあげたい気持ちを踏み滲まれたのではないかと思うのです。だからこそ他の職員とぶっきら棒に出向くだけ出向き、実際の印象を確認したのではないかと思うのです。まぁ、やり方が正しかったとは思いませんが。

若い女性に存在を知ってほしいという気持ちは解っても、やはり正式な手順は踏まなければなりません。それが女性を救うという気持ちの表れになるんですから、きちんとした態度と実績を記録した動画を作り直して出直すべきだと思います😠