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Antonio Stradivari アントニオ・ストラディバリ

2017年03月01日 | その他

Antonio Stradivari
アントニオ・ストラディバリ (1644年ー1737年 )
言わずと知れた ストラディバリウス の製作者です。



彼がストラディバリウスをつくり続けた
イタリアの Cremona クレモナは楽器職人の街です。
いまも100近いヴァイオリン工房があるそうです。
また、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェに
囲まれたクレモナ ・・・
ここでは、あらゆるものの洗練性が研ぎ澄まされます。



そして、クレモナは 記憶色の都 です。
心の郷愁に響く街の色と美しい佇まいは、
職人の感性 を磨き上げます。



David Garrett
デイヴィッド・ギャレット (1981年ー )
モデルでありヴァイオリニスト。



デイヴィッド・ギャレットが主演した
2013年公開のドイツ映画
『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』 ・・・



映画のモデルとなったのが、
ヴァイオリンの超絶技巧奏者として知られる
Niccolo Paganini
ニコロ・パガニーニ (1782年ー1840年 ) です。



パガニーニが愛したヴァイオリンが
この Cannone カノン (1743年製 ) ・・・
その作者こそが
Giuseppe Guarneri
ジュゼッペ・ガルネリ (1698年ー1744年 ) です。
アントニオ・ストラディバリと同時期、
クレモナで活躍したヴァイオリン製作者です。
ガルネリがつくり出すヴァイオリンの音色は
豪放で妖艶、熱情的で、
聴く人を狂死させるともいわれました。
彼は、時に、
Guarneri Del Gesus 
ガルネリ デル ジェス (キリストの如きガルネリ )
と呼ばれました。



ライバル ガルネリの存在は大きく、
アントニオ・ストラディバリは、
ガルネリとは対照的に、
自らの個性である繊細な音色を
さらにきわめていったのではないでしょうか。



また、千住 真理子さんに、
演奏していていちばん楽しい国はどこですか?
と質問したところ、即座に、
『それは絶対にイタリアです 』
という答えが返ってきました。
その理由は、
聴衆が音楽を知り楽しむことに貪欲だから、
と説明していただきました。
イタリア人の音楽に対する積極性や
より高い表現を求める風土も、
ストラディバリウスが生まれた
大きな背景になっているのでしょう。
希代の名器の登場は必然なのですね。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (shinkai)
2017-03-02 01:34:44
こんにちは!

またまた有難うございます! グァリネリの音とストラディヴァリの音の違いについては、まさに仰る通りの違いのようで、これは実際に2つともを持って演奏活動をしているイタリアのヴァイオリニストが話しているのをYoutube で見ました。

そして、デイヴィッド・ギャレット! 彼については知らなかったのですが、彼のYoutubeも沢山見つけ、演奏も聞き、演奏会での彼の服装、聴衆への接し方も見て、あれこれ想像したのを確かなものにして頂きました、有難うございます!

パガニーニの映画についても知りませんでしたが、DVDを探してみようと思います。
ニースだったか、彼が住んだという標識の出た家の前を通った時、仲間の一人が彼の破廉恥について教えてくれたりして、はは、なるほどなぁと、彼のあの音楽を連想したのを思い出しました。

先回のコメントに書いて下さった、千住真理子さんのストラディヴァリについて、「音色というよりも一瞬にして空気が変わった」、というのは素敵な言葉ですね。感じが良く分かりました。

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Unknown (JFK)
2017-03-02 07:01:24
shinkai さん、コメントをありがとうございます。今回、千住真理子さんとご縁があり仕事をさせていただき、それをきっかけにいろいろヴァイオリンのことを調べていて私が感じたことは、『達人』 の凄さです。ストラディバリやガルネリ、そしてパガニーニ。さらに、それから長い時を経て登場した千住真理子さん ・・・。やっぱり達人は凄いわ! というのが率直な気持ちです。
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