
いまは陸続きとなっている 「モンサンミッシェル 」
しかし、中世、多くの修道僧が暮らしていた頃、
モンサンミッシェルは孤島でした。

沈黙と瞑想、そして祈り ・・

求道の場は、世俗から隔絶された威厳に満ちた空間です。

修道僧たちの食堂 ・・
食事をすることも修業の一部だったのでしょう。

La Merveille
ラ・メルヴェイユ
『驚異 』 と名づけられた回廊 ・・
荘厳な美しさです。
日が差し込む中庭は菜園だったのでしょう。
修道院は、ハーブから薬をつくり巡礼者にそれを施す ・・
病院の原点であるといわれています。
修道僧が施す 『薬草 』 が奇跡を起こしたこともあったでしょう。
『驚異 』 の意味は、そこにあるのかも知れません。

また、修道院は、巡礼者を歓待しました。
時には一宿の場を提供し、
それは 『Hospice ホスピス 』 と呼ばれました。
『ターミナル ケア 』 を施す現代の 『ホスピス 』 の語源です。
『Hospital 病院 』 『Hospitality もてなし 』
などの語源でもあります。


夕暮れとともに祈りの場は、日ごと変わる神秘に包まれます。
神々しさに、思わず手を合わせ、頭を垂れる ・・
これは、世界中の人に共通した行為ではないでしょうか。

そして、一日の無事に感謝する ・・
あらゆる宗教観の原点です。
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