チムニーが印象的なイギリスの住宅 ・・・
ロンドンでは タウンハウス が主流ですが、
ここ ケント州 では一戸建ての家を見かけます。
しかし、一戸建ての絶対数は少なく、
多くは、
『Semi-Detached House セミ ダッチド ハウス 』
といわれる 1棟に2軒が入ったイギリス独特の住宅です。
(壁でひとつの建物の真ん中を左右に仕切っている )
チムニーも共用しています。
こちらも 『セミ ダッチド ハウス 』 ・・・
ティーパビリオンが付いていますね。
日本の茶室を模したティータイムのための一室です。
19世紀、北斎や広重の 浮世絵 とともに、
日本の茶道がヨーロッパの富裕層の間で
ブームとなりました。
いまもヨーロッパ各地でティーパビリオンを見かけます。
また、
これも他のヨーロッパの国々でも見られる文化ですが、
家に名前が付いているのがおもしろいです。
明確な番地がなかった時代の名残り ・・・
そして、家に対する愛着の表現でしょう。
家のいわれや特徴など、名前は様々です。
家主が変わっても名前は残り、
代々受け継がれていきます。
いまでもこの名前で郵便物が届くそうです。
JFK-World
今回のイギリス旅行で私も沢山見かけました。
イギリスの家屋は100年以上も使用すると聞き及んだ事があります。
日本は40~50年の耐用年数の為、資産の蓄積が出来ないと聞いたことがあります。
今回の旅で、土地の所有や建物の所有など日本と大きく異なる事を知りました。
99年貸与とか999年貸与とかまるで所有権の移動の如くの貸与年数におどろきました。
二軒の棟割長屋は多分この長期間の貸与がなせる業なのかもと思った次第です。
また、最近は土地所有も変わり始めたみたいですね。
我が家も昔(第二次世界大戦前)本所区や深川で何件も長屋を持っていたそうです。
東京大空襲で焼失してしまったと言ってました。
何故、土地を買っておかなかったのか父に聞いたら。
昔は土地などそれ程価値を置いていなかったと。
価値が有るのは今と違い上物の建物だと言っていました。
資本主義ですから日本と同じと思うと、イギリスの土地・建物の所有は大きく異なるのに驚かされました。