トンガは、人の温かさが深く印象に残る国でした。
又平 直子 （またひら なおこ ）・アフェアキ さん
（1958年ー2010年 ）
1990年代の初めにトンガに移住し、
ロッジを経営しながら
日本とトンガの交流に尽力された方です。
彼女は、
トンガから多くの若いラグビー選手を日本に送り出しました。
また、
トンガを訪れる多くの日本人にトンガの文化を紹介しました。
私たちは、撮影、取材で彼女のサポートを受けました。
そんな彼女が、2010年 6月 9日他界されました。
とても熱い方でした。
何よりもトンガを愛していらっしゃいました。
トンガの最後にあたり、彼女のご冥福をお祈りするとともに、
彼女から聞いたトンガに関する話を紹介したいと思います。
本来は勇猛な戦いのダンスも、
トンガではどこか優しさが漂います。
又平さんは、
トンガ人と日本人はメンタリティがとても似ている、
と話していました。
目上の人には敬意を払い、口答えはタブー ・・
遠慮は美徳であり、自己主張は出来るだけ避ける ・・
そして、面と向かて相手に 『ノー』 と言えない ・・
などなど ・・
トンガは、『礼儀・謙譲・敬意 』 の国。
とにかく相手を敬うことが何よりも大切なお国柄だそうです。
日本を訪れたことのあるトンガ人は、
そんなメンタリティの類似性に気が付くらしく、
加えて、日本の経済的な豊かさを羨み、
トンガの目標としたいと語るらしいです。
しかし、反面、
トンガを訪れる日本の若者に接したトンガ人が、
『彼らは精神的に貧しく、
ずうずしく怠け者で、日本人じゃないみたい 』
と話すことが年々増えているそうです。
トンガに限らず世界中の多くの国で、
最近よく似た言葉を耳にします。
私はトンガの女性から、
とても大きな母性の根源を感じました。
しなやかな国 ・・ トンガ王国 ・・
王様の楽園 ・・ そんな言葉が似合う国でした。
次回は、魅惑の島 『タヒチ 』 を紹介します。
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