
ウクライナ ・・・
オデッサの港 を見下ろすように、

巨大な石の階段 ・・・

この階段で、

後世の映像づくりに大きな
影響を与えたシーンが撮られました。

1925年公開のソ連映画
「戦艦ポチョムキン」
その第4章 『オデッサの階段』 ・・・
脚本・演出は、

Sergei Eisenstein
セルゲイ・エイゼンシュテイン
(1898年ー1948年)
ロシア革命時代の映画監督。

1905年、オデッサ港に停泊中の
「戦艦ポチョムキン号」 で、
将校の虐待に耐えかねた水兵たちが
反乱を起こし船を占拠 ・・・ (史実)

これに同調した民衆が蜂起し、
オデッサの階段に集結します。

そして、ロシア政府に雇われた
コサック兵が民衆を銃撃していく ・・・

この凄惨な出来事を
エイゼンシュテイン監督は
画期的な手法で描き上げました。

映画のワンシーンは、いくつかの
ショットが編集されて成り立っています。
戦艦ポチョムキン以前の映画では、
ストーリーを分かりやすくすることが
編集の目的でした。

しかし、
エイゼンシュテイン監督の編集の目的は
それだけではなかった。

ひとつの事象に対して
ロングショット、アップショット ・・・

また、静と動 ・・・

それらを執拗に繰り返すことにより、
そこにひとつの観念や思想を
浮かび上がらせようとしました。

エイゼンシュテイン監督の狙いは、
ロシア革命の正当性だったとも
いわれています。

階段を乳母車が落ちていくシーンと
緊張感のある編集方法は、

1987年公開のアメリカ映画
『アンタッチャブル』 で
再びよみがえりました。

さて、『オデッサの階段』 は、

以来 『ポチョムキンの階段』 と
呼ばれるようになりました。
Peter, Paul and Mary
Where have all the flowers gone?
ウィキペディアによると、
『世界でいちばん有名な反戦歌』
だそうです。
JFK-World
鹿児島県喜界島に咲く特攻花という野花があるそうです。いつか見に行きたいと思っています。