
王宮を取り囲むように延びる長い回廊 ・・

そこに描かれているのは、
古代インドの長編叙事詩 「ラーマヤーナ」 です。

「ラーマヤーナ」 は、ヒンズー教の神話と、
古代の英雄ラーマ王子の武勇伝をまとめた物語りです。

サンスクリット語で書かれた物語りは、
48,000行に及ぶ長さだそうです。

登場人物の多くは、カーストでいうクシャトリアです。

クシャトリアとは、
最上階級 = バラモン (聖職者) に次ぐ階級で、
王族・武人のことです。

物語りが生まれた背景には、
クシャトリア勢力の台頭が窺えます。

また、「ラーマヤーナ」 は、多くの絵画、彫刻、建築、演劇、
映画、舞踊、音楽などのモチーフとなり、
インドはもとより東南アジア一円に広く浸透しています。
これは、ヒンズー教文化の根強い影響力を示すものです。
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