福砂屋 本店 ・・・
店内の名板には 『山の口』 と ・・・
（明治後期の写真）
昭和の中頃まで、福砂屋本店のあたりは
『山の口』 と呼ばれていました。
つまり、『山』 への入口 ・・・
写真には、
遊女相手の足袋店が写っています。
起伏の多い長崎の地形 ・・・
（福砂屋の前から上方を撮った写真）
福砂屋の前の道は徐々に上り坂。
向かって右の提灯には 『寄合町』 ・・・
左には 『丸山町』 ・・・ と。
寄合町と丸山町の総称が 『山』 でした。
かつて、
『山』 には大きな遊郭がありました。
江戸の吉原、京の 島原 とともに、
三大遊郭のひとつに数えられます。
これは遊郭があった時代の階段です。
その階段の上から撮った写真 ・・・
丸山本通りです。
こちらは、
同じ場所から撮った明治後期の写真。
特徴のある石畳 ・・・
雨水を素早く側溝に流すため
斜めに敷かれています。
ところで、
長崎出身の美輪明宏さん ・・・
若い頃は 丸山明宏（本名）
と名乗っていました。
美輪さんは丸山町近くの生まれです。
ずいぶんと前のことですが、
美輪さんが
『自分は天草四郎の生まれ変わり』
と話しているのを聞いたことがあります。
美輪さんの妖艶さと霊感 ・・・
あり得ることかも知れません。
さて、神秘的な美輪さんにも
ゆかりの深い丸山町 ・・・
不思議な気の流れる場所でした。
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