マークエステルさんには、
画家になることを決意した瞬間があります。
(フランス大使館勤務時代
モナコ公国 グレース王妃と )
外交官への道を順調に歩み始めていた
マークエステルさんは、
1970年に来日、大阪万博を訪れます。
この時、
京都 清水寺で和紙に描かれた水墨画の滲みを見た瞬間、
全身に精霊が降りて来たことがわかったそうです。
エリート外交官への道を捨て、
画家になることを決意したマークエステルさん ・・・
その時マークエステルさんは、
清々しさと同時に強い使命を感じた、と言います。
画家への道を模索する
マークエステルさんがシルク地に描いた絵は、
ピエール・カルダンやピエール・バルマンが
オートクチュールに使用 ・・・
1977年、
ヴォーグ誌はマークエステルさんの特集を組みました。
清水寺での 『滲み 』 との出会い以来、
日本との不思議な絆を感じ取ったマークエステルさんは、
日本語の勉強を兼ねて 『古事記 』 を読みふけりました。
(天照大御神の息吹の狭霧 さぎり の中から生まれた
三柱 みはしら の女神 熱田神宮奉納 )
古事記に魅せられたマークエステルさんは、
日本の神話を描くことが自分の使命であることを知った ・・・
と語ります。
しなやかで繊細なマークエステルさんの指先は、
そこに御神託が宿っているかのように思えます。
(神武天皇に布都御魂 ふつのみたまの剣 を献上する
天香山命 あまのかぐやまのみこと )
コート ダジュール時代、
シャガールと深い親交のあったマークエステルさん ・・・
作風には、シャガールの影響が強く感じられます。
1996年 伊勢神宮に始まったマークエステルさんの
神社への作品奉納 ・・・
最終目標は226神社だそうです。
2014年、
マークエステルさんは文部科学大臣賞を受賞しました。
マークエステルさんは、やさしい声でこんな言葉を ・・・
『どこの国にも神話があります。
神話に学ぶことは平和への道なのです。 』
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