出来事の重複について

世の中にはきっと驚くべき事象があるはずで、テレビやらネットやらの情報化社会に置いて、その驚くべき事象は何でもない出来事のように受け止められてしまう事が多いが、自分自身の周りにはその当たり前のような事象が全く持って起こっていない事が大概である。
そもそも、俺が言っている「驚くべき事象」とは、たとえば殺人事件や交通事故、病気などの生命に関わる事や、受験や就職、結婚などの人生におけるポイントみたいな転機の事を指している。
受験なんて毎年くるし、就職は毎日起こっている。毎日起こってるなんて事は殺人事件や交通事故も同じでそんなのはテレビをつければすぐにわかる。

でも、実際に自分の周りに殺人事件が起こっている人間なんてどのくらいいるのだろう？
毎日何人もの人が殺し、死んでる訳だから家族にとって毎日10人程度は大きな出来事に巻き込まれているだろうが、俺はそんな人を回りに持っていない。
肥大した話を書くなら「隣の家族、一家心中ですって」なぁんて井戸端会議的な話を小耳にはさんだ事もないが、世の中には確実に存在する訳である。

だが、不思議な事に大きな出来事というのは意外には一遍に押し寄せて来るものだと言う事を俺はここ何年かで大いに感じた。
就職と同時に病気にかかり、しかも一生治らないなんて、そうそうタイミングの良い人間なんだと思ってしまう訳である。

このたび姓が変わった。
んで、久しぶりにあった親父は癌になってた、しかも転移してるらしい。
詳しくは聞かなかったし言いたくなかったようなので知らないが、見た所２～３割で死ぬんじゃないだろうか。
俺の前だから明るかったのかもしれないけど。

本当に物事は重複するなと、改めて思うのである。