このブログをのぞいているみなさん
はじめまして!
やっっと、ここまでくることができました(ほっ!)
なかなかたどり着けなかった…
もともと、デジタルは苦手な私ですが
頑張って、楽しみながら、
「藤川さんの家」について日々感じたことをお話ししていきたいと思います。
まずは、我が家を語る上で欠かせない「山桜」(三島産)との出会いを書いた文章を
載せさせていただきます
「 最後の花 」
家を建てる数年前、栃尾の嘉代さんという木材伐採業の方のお宅に伺ったときのことです。
築50年ほど経った、山桜の飴色に輝く床に一目惚れしました。なんでも山桜は、米ぬかで磨くだけで、歳を追うごとに、木の中から独特の艶が出てくるのだそうです。それを聞いて、我が家も床板は山桜にしたいと藤川社長にわがままなお願いをしていました。
しばらくして、その嘉代さんが三島の伐採現場で通直な幹の山桜を発見!
その山桜は我が家のために伐採されることが決まりました。
いよいよ伐採の日(平成16年3月10日)、私は仕事を休み現場に向かいました。なんとその山桜は、白い花を広い枝いっぱい咲かせていました。満開でした。
幹周りは50㎝以上で樹齢200年は経っているように見える、本当に大きな山桜の木でした。
幹がやや斜めに偏心していましたが、手際よくチェンソーと重機を使って、あっという間に計画どおりの方向に伐採されました。私は思わず手を合わせていました。そして、
「せっかく花を咲かせていたのに、私が使いたいって言わなければ、伐られなかったのに…」と暗く沈む気持ちで、切り倒された直後の切り株を見つめていました。すると、
「牛も豚も同じなんだよ」 「(桜の床を)しっかり磨けよ!」と、嘉代さんやチェンソーを持った作業員の方が、私に声をかけてくれました。この言葉は、今も忘れられません。
この山桜に出会ってから、不思議と他の山桜の木にも目が行くようになりました。すると、あることに気づいたのです。山桜の開花が3月10日ごろ…というのは早すぎること。山桜は「葉桜」だから、緑の葉とともに白い花を咲かすはずであること…。
ひょっとして、この山桜の木は、自分が伐られることがわかっていたんじゃないか…!
だから、伐採される前に、「最後の花」を必死に咲かせたんじゃないか…!
伐採から3年後、その山桜は我が家の床板として、第二の人生をスタートしました。
時々米ぬか油で磨くと、温かみのある山桜の木肌がピカピカ輝くので、本当に愛おしいです。
丸太を床材に挽いたあとの端材は我が家で引き取り、私の箸づくりの大事な材料になっています。削りクズは燻製チップになります。樹皮の一部は畑にまかれ、土に還りました。先日家族がめくってみたら、ミミズがたくさんいたそうです。
家づくりを通じて「木の命をいただく」尊さを学ぶことができました。
それをゆっくりじっくり、次代に伝えていくのが、
私に与えられた役割だと思っています。
ながなが
お読みいただき、ありがとうございました!
では また!
森の中ではやさしいかーちゃんより
はじめまして!
やっっと、ここまでくることができました(ほっ!)
なかなかたどり着けなかった…
もともと、デジタルは苦手な私ですが
頑張って、楽しみながら、
「藤川さんの家」について日々感じたことをお話ししていきたいと思います。
まずは、我が家を語る上で欠かせない「山桜」(三島産)との出会いを書いた文章を
載せさせていただきます
「 最後の花 」
家を建てる数年前、栃尾の嘉代さんという木材伐採業の方のお宅に伺ったときのことです。
築50年ほど経った、山桜の飴色に輝く床に一目惚れしました。なんでも山桜は、米ぬかで磨くだけで、歳を追うごとに、木の中から独特の艶が出てくるのだそうです。それを聞いて、我が家も床板は山桜にしたいと藤川社長にわがままなお願いをしていました。
しばらくして、その嘉代さんが三島の伐採現場で通直な幹の山桜を発見!
その山桜は我が家のために伐採されることが決まりました。
いよいよ伐採の日(平成16年3月10日)、私は仕事を休み現場に向かいました。なんとその山桜は、白い花を広い枝いっぱい咲かせていました。満開でした。
幹周りは50㎝以上で樹齢200年は経っているように見える、本当に大きな山桜の木でした。
幹がやや斜めに偏心していましたが、手際よくチェンソーと重機を使って、あっという間に計画どおりの方向に伐採されました。私は思わず手を合わせていました。そして、
「せっかく花を咲かせていたのに、私が使いたいって言わなければ、伐られなかったのに…」と暗く沈む気持ちで、切り倒された直後の切り株を見つめていました。すると、
「牛も豚も同じなんだよ」 「(桜の床を)しっかり磨けよ!」と、嘉代さんやチェンソーを持った作業員の方が、私に声をかけてくれました。この言葉は、今も忘れられません。
この山桜に出会ってから、不思議と他の山桜の木にも目が行くようになりました。すると、あることに気づいたのです。山桜の開花が3月10日ごろ…というのは早すぎること。山桜は「葉桜」だから、緑の葉とともに白い花を咲かすはずであること…。
ひょっとして、この山桜の木は、自分が伐られることがわかっていたんじゃないか…!
だから、伐採される前に、「最後の花」を必死に咲かせたんじゃないか…!
伐採から3年後、その山桜は我が家の床板として、第二の人生をスタートしました。
時々米ぬか油で磨くと、温かみのある山桜の木肌がピカピカ輝くので、本当に愛おしいです。
丸太を床材に挽いたあとの端材は我が家で引き取り、私の箸づくりの大事な材料になっています。削りクズは燻製チップになります。樹皮の一部は畑にまかれ、土に還りました。先日家族がめくってみたら、ミミズがたくさんいたそうです。
家づくりを通じて「木の命をいただく」尊さを学ぶことができました。
それをゆっくりじっくり、次代に伝えていくのが、
私に与えられた役割だと思っています。
ながなが
お読みいただき、ありがとうございました!
では また!
森の中ではやさしいかーちゃんより