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固定資産課税台帳はどこで閲覧できる?閲覧方法を解説

2022年06月12日 | 固定資産税

固定資産課税台帳とは、土地や家屋、償却資産の固定資産税評価額が記された台帳であり、所有する不動産の固定資産税評価額を確認する際に役立ちます。

固定資産課税台帳はどこで閲覧できるか、閲覧方法をご紹介しましょう。

固定資産課税台帳は、税事務所や市町村役場にて閲覧できる

固定資産課税台帳は、税事務所や市町村役場などで閲覧することが可能 です。

たとえば、東京都では都税事務所にて、大阪市では市税事務所にて、その他の市町村では市町村役場や出張所などにて閲覧できます。

また、一部の市町村では閲覧ではなく、固定資産課税台帳の内容を写した「評価証明書」などと呼ばれる書面を交付することにより、閲覧の代わりとする場合もあります。

評価証明書を以て閲覧の代わりとする市町村では、市町村役場、税事務所、出張所などにて同証明書の交付を請求することが可能です。

固定資産課税台帳は税事務所や市町村役場、出張所などにて閲覧できる

ただし、固定資産課税台帳の閲覧は、本人、または親族が、所有する不動産に関する情報が記された部分のみを閲覧できるため留意してください。

他人が所有する不動産の固定資産税評価額を知るために固定資産課税台帳の閲覧を希望する場合は、その不動産の所有者から預かった委任状を提出する必要があります。

評価証明書の交付も同じであり、本人、または本人の親族が、所有する不動産の情報が記された固定資産課税台帳の写しの交付を請求できます。

固定資産課税台帳の閲覧の詳細は、固定資産課税台帳を閲覧、または評価証明書の交付を希望する不動産が所在する市町村役場のホームページにてご確認いただけます。

課税明細書でも固定資産税評価額は確認できる

固定資産課税台帳とは、市町村長が作成する、市町村内に所在する土地や家屋、償却資産の固定資産税評価額を明らかにするための台帳です。

よって、固定資産課税台帳には、土地や家屋の固定資産税評価額が記されています。

これを理由に、所有する土地や家屋の固定資産税評価額を把握するために、固定資産課税台帳の閲覧を希望する場合は、毎年4月ごろにご自宅に届く、固定資産税の課税明細書にも固定資産税評価額が記されています。

固定資産税の課税明細書に「価格」や「評価額」などの名目で記されている価格が、所有する土地や家屋の固定資産税評価額です。

ただし、マンションの一戸を所有し、土地の持分の固定資産税評価額をお調べになりたい場合は、固定資産課税台帳をご覧いただく必要があります。

マンションの固定資産税の課税明細書に記されている土地部分の固定資産税評価額は、マンションが建つ敷地全体の固定資産税評価額です。

固定資産課税台帳に記されているマンションの土地部分の固定資産税評価額も、課税明細書と同じく敷地全体の固定資産税評価額ですが、固定資産課税台帳には、土地の持分の割合が記されています。

マンションが建つ敷地全体の固定資産税評価額と、土地の持分の割合が把握できれば、土地の持分の固定資産税評価額を計算することが可能です。

たとえば、敷地全体の固定資産税評価額が1億円であり、土地の持分の割合が100分の3であれば「1億円×3%=300万円」と計算し、土地の持分の固定資産税評価額は300万円になるといった具合です。

なお、市町村によっては、課税明細書に土地の持分の割合が記されていることがあるため留意してください。

多くの市町村が発行するマンションの固定資産税の課税明細書には、土地の持分の割合が記されていませんが、一部の市町村が発行する課税標準額には、土地の持分の割合が記されています。

固定資産税は地方税のため、課税明細書に記されている項目が異なり、課税明細書に土地の持分の割合が記されている場合は、固定資産課税台帳を閲覧する必要はありません。

ちなみに、私が運営するサイト「固定資産税をパパッと解説」で公開するコンテンツ「固定資産課税台帳とは?どこで閲覧できる?」では、固定資産課税台帳の詳細をわかりやすく解説中です。

同コンテンツでは、固定資産課税台帳を閲覧ではなく縦覧する制度の詳細もご紹介しています。固定資産課税台帳の詳細をお知りになりたい方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。それではまた次回の更新でお会いしましょう。「不動産のあいうえお」でした。

固定資産課税台帳とは?どこで閲覧できる?


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