わかりやすく解説 | 不動産のあいうえお

わからない不動産のことをわかりやすく解説

REITは種類が多すぎて意味がわからない。結局どれを買うべき?

2024年07月14日 | 不動産投資

REITとは、株と同じく安いときに買って高いときに売れば儲かる不動産投資の側面を持つ金融商品です。

REITは月々1万円などから購入できますが、種類が多く複雑で「どれを買えば良いかわからない」という欠点があります。

そこで、今回の「不動産のあいうえお」は、REITの種類と今買うべきお勧めのREITをご紹介しましょう。

REITの種類は「J-REIT」と「投資信託のREIT」に大きく分かれる

REITは、大きく「J-REIT(ジェイリート)」と「投資信託のREIT」に分かれます。

さらに、J-REITは「J-REIT」「J-REIT ETF」「私募REIT」に、投資信託のREITは「国内型」「海外型」「ミックス型」に分類されます。

REITの種類はJ-REITと投資信託のREITに大きく分かれる

このようにREITは種類が多く複雑ですが、「J-REIT」と「投資信託のREIT」を理解すれば、ひとまずはREITを把握したといえます。

つづいて、J-REITをわかりやすく簡単に解説しましょう。

J-REITとは、日本の投資会社が発行するREIT

J-REITとは、不動産投資を専門とする日本の投資会社が発行するREITです。

2024年5月の時点において、58の投資会社から58の銘柄のJ-REITが発行されています。

J-REITの価格は銘柄によって異なり、安ければ5万円程度、高ければ60万円程度であり、証券会社で購入することが可能です。

投資家がJ-REITを購入すれば、商品代金を受け取った投資法人はオフィスビルやマンションなどの不動産を購入し、賃貸して利益を得ようと努力します。

そして、利益を得れば、投資家に分配金を支払います。

分配金の額は発行元の業績によって異なりますが、50万円分のJ-REITを保有すれば、おおむね1年間に2万5,000円程度が支払われます。

分配金はJ発行元の業績次第で増え、分配金が多いJ-REITは値上がりし、値上がりしたJ-REITは証券会社を通して他の投資家に売却することが可能です。

ただし、発行元の業績が悪ければ分配金は減り、そのJ-REITは値下がりします。

値下がりしたJ-REITも証券会社を通して他の投資家に売却できますが、発行元がJ-REITを換金することはありません。

J-REITのポイント
  • J-REITとは日本の投資会社が発行する金融商品
  • J-REITは証券会社で5万円から60万円程度で購入できる
  • 50万円分のJ-REITを保有すれば、1年間に概ね2万5,000円程度の分配金が支払われる
  • 分配金は発行元の業績次第で増減する
  • 分配金の額に応じてJ-REITの価格は変動する
  • 保有するJ-REITは証券会社を通して他の投資家に売却できるが、発行元がJ-REITを換金することはない

つづいて、「投資信託のREIT」をわかりやすく簡単にご紹介しましょう。

「投資信託のREIT」とは、資産運用会社が商品化するREIT

投資信託のREITとは、日本の資産運用会社が発行するREITであり、証券会社や銀行などで月々1万円程度から購入することが可能です。

投資家が投資信託のREITを購入すれば、商品代金を受け取った資産運用会社は、不動産に関する様々な金融商品を売買して利益を得ようと努力します。

そして、発行元の運用次第でその投資信託のREITは価格が変動します。

運用が上手くいけば値上がりし、上手くいかなければ値下がりするといった具合です。

どれくらい価格が変動するかは商品によって大きく異なりますが、おおむね5%程度の範囲内です。

値上がりや値下がりした投資信託のREITは、証券会社や銀行などを通して発行元に換金を請求することが可能です。

投資信託のREITのポイント
  • 投資信託のREITとは資産運用会社が発行するREIT
  • 投資信託のREITは証券会社や銀行などで月々1万円程度から購入できる
  • 投資信託のREITは発行元の運用次第で価格が変動する
  • どれくらい変動するかは商品によって異なるが、1年間に概ね5%程度が目安
  • 値上がりや値下がりした投資信託のREITは、証券会社や銀行を通して発行元に換金を請求できる

J-REITと投資信託のREITの違いは、投資家から支払われた商品代金の使い道にあるといえるでしょう。

J-REITの商品代金は、不動産を購入するために使用されます。

これに対して投資信託のREITの商品代金は、不動産に関する金融商品を購入するために使用され、不動産そのものを購入するためには使用されません。

また、J-REITは発行元が買い取ることはありませんが、投資信託のREITは発行元が買い取ります。

加えて、J-REITを購入するためには5万円から60万円程度が必要ですが、投資信託のREITは月々1万円などから購入することが可能です。

J-REITと「投資信託のREIT」の主な違い
  • 「J-REIT」の商品代金は実物の不動産を購入するために使用され、「投資信託のREIT」の商品代金は不動産に関する金融商品を購入するために使用される
  • 「J-REIT」は発行元が買い取ることはないが、「投資信託のREIT」は発行元が買い取る
  • 「J-REIT」を購入するためには5万円から60万円程度が必要だが、「投資信託のREIT」は月々1万円程度から購入できる

ここで気になるのが、買うなら「J-REIT」と「投資信託のREIT」のどちらが良いかという点です。

つづいて、その答えをご紹介しましょう。

今は「海外型の投資信託のREIT」がお勧め

J-REITと「投資信託のREIT」は、どちらが良いと断言できません。

しかし、日本経済が足踏み状態の昨今は、海外型の投資信託のREITがお勧めといえるでしょう。

海外型の投資信託のREITとは「投資信託のREIT」の一種であり、資産運用会社が発行し、証券会社や銀行で月々1万円程度から購入することが可能です。

投資家が海外型の投資信託のREITを購入すれば、商品代金を受け取った資産運用会社は、海外の不動産関連の金融商品を売買して利益を得ようと努力します。

そして、利益を得れば、その海外型の投資信託のREITは値上がります。

値上がりした海外型の投資信託のREITは、証券会社や銀行などを通して発行元に換金を請求することが可能です。 

日本経済が足踏み状態の昨今は、海外型の投資信託のREITがお勧め

REITの詳細は、私が運営するサイト「誰でもわかる不動産売買」にて公開中のコンテンツ「REIT(リート)とは?儲かるの?わかりやすく簡単に解説」にてよりわかりやすく解説しています。

同コンテンツでは海外型の投資信託のREITを含め、企業向けの「私募REIT」の詳細も解説中です。

REITにご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。それではまた次回の更新でお会いしましょう。不動産のあいうえおでした。

REIT(リート)とは?儲かるの?わかりやすく簡単に解説


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