駅を歩いていてふと目に入った1枚のA4大の張り紙。
ある大学のボランティアサークルによる、
世界の災害遺児支援を目的とした映画上映会とあしながPウォークの
告知フライヤーだった。
スマトラ島大津波、パキスタン大地震など、
ここ近年世界各国で頻発する大規模災害で、
親を失った子供たちを支援しようというもの。
自らが負った災害の恐怖と親・家族を失った心の傷・不安、
将来への不安。
若くして兄弟を養わざるを得なくなった子供。
親類や里親にもらわれていく子供。
災害により、各人が経験する環境変化の度合いは計り知れない。
それに伴う精神的ストレスの度合いは、
本人の自覚する以上にもっと計り知れない。
10年前、神戸で地震を体験した直後の精神状態は、
大人の私ですら、今思い起こしても普通ではなかった。
あちらこちらで火災による黒い煙があがり、
自衛隊のヘリが轟音を立てて上空を飛び交う非日常的な環境を眼前に、
恐怖心にさいなまれるとか、落ち込むとかそういう類のものではなく、
どちらかといえば全く逆で、
頭が異常に冴え、普段以上に全身がやるべき行動へ自然と動く。
何かやらなければという使命感。
ほぼ全ての行動が、ある種面白いように私の段取り通り進む。
それはそれでよかったのだけれど、過度の使命感は想像以上に
心身に負担をかけていた。
変化は世間の震災への関心が薄れ始めた約3ヵ月後に訪れる。
ある日突然全身が鉛のようにだるくなり、
思考回路がストップしたかのような感覚。集中力の欠如。
2-3ヶ月は続いたと思う。
あれがいわゆるPTSD(心的外傷後ストレス障害)だったのかどうか、
専門家の診察を仰いだわけではないので定かではないけれど、
決して正常とはいえない状態であったことは確か。
最近頻発する大災害、
災害後の重労働やストレスによる過労死・急死も全く珍しくない、
まして全ての体験・思考をスポンジのように吸収していく子供ともなれば、
そのショックと悲しみ、不安、将来に与える影響は大きい。
私にできることがあるはず。
何らかの形で、彼らに安心・安全な場所を提供すること。
ある大学のボランティアサークルによる、
世界の災害遺児支援を目的とした映画上映会とあしながPウォークの
告知フライヤーだった。
スマトラ島大津波、パキスタン大地震など、
ここ近年世界各国で頻発する大規模災害で、
親を失った子供たちを支援しようというもの。
自らが負った災害の恐怖と親・家族を失った心の傷・不安、
将来への不安。
若くして兄弟を養わざるを得なくなった子供。
親類や里親にもらわれていく子供。
災害により、各人が経験する環境変化の度合いは計り知れない。
それに伴う精神的ストレスの度合いは、
本人の自覚する以上にもっと計り知れない。
10年前、神戸で地震を体験した直後の精神状態は、
大人の私ですら、今思い起こしても普通ではなかった。
あちらこちらで火災による黒い煙があがり、
自衛隊のヘリが轟音を立てて上空を飛び交う非日常的な環境を眼前に、
恐怖心にさいなまれるとか、落ち込むとかそういう類のものではなく、
どちらかといえば全く逆で、
頭が異常に冴え、普段以上に全身がやるべき行動へ自然と動く。
何かやらなければという使命感。
ほぼ全ての行動が、ある種面白いように私の段取り通り進む。
それはそれでよかったのだけれど、過度の使命感は想像以上に
心身に負担をかけていた。
変化は世間の震災への関心が薄れ始めた約3ヵ月後に訪れる。
ある日突然全身が鉛のようにだるくなり、
思考回路がストップしたかのような感覚。集中力の欠如。
2-3ヶ月は続いたと思う。
あれがいわゆるPTSD(心的外傷後ストレス障害)だったのかどうか、
専門家の診察を仰いだわけではないので定かではないけれど、
決して正常とはいえない状態であったことは確か。
最近頻発する大災害、
災害後の重労働やストレスによる過労死・急死も全く珍しくない、
まして全ての体験・思考をスポンジのように吸収していく子供ともなれば、
そのショックと悲しみ、不安、将来に与える影響は大きい。
私にできることがあるはず。
何らかの形で、彼らに安心・安全な場所を提供すること。