シーズン1 第6話
The One With the Butt (迷えるチャンドラー)
原題は「お尻の話」
すっごい美人を見たチャンドラー
She makes the women I dream about look like short, fat, bald men. (彼女と比べると、今まで夢見てきた女が、チビで太ってはげたおっさんに見えるよ。)
それくらい、彼女は抜きん出て美しいということですね。
しかし、すごいたとえ。
ロス: He could never get a woman like that in a million years.
(チャンドラーには、あんな女は100万年たってもゲットできないよ。)
not in a million yearsで、「決して・・・ない」という意味です。
フィービー: But you always see these beautiful women with these "nothing" guys. You could be one of those guys.
(でも、こういう美人が、つまらない男といるところをよく見るわよ。あなたなら、その男になれるかも。)
あなたでも付き合えると励ましてるようですが、実は、チャンドラーならnothing guys(つまらない男)になれる、と言っているのです。
って、けなしてるんじゃん。
ジョーイの芝居の出来を聞かれたみんなは、
I didn't know you could dance! You were in a play. (ダンスが出来るなんて知らなかったなぁ。お芝居に出てたわね。)
としか答えません。
あまりにヒドイお芝居だったので、他に言葉がないようで。
ジョーイ: I was the lead. It was better than the troll thing. At least you got to see my head.
(俺は主役だったんだよ。トロールよりはましだろ? 少なくとも俺の頭が見えたんだし。)
leadは「導く、リードする」という動詞ですが、名詞では「主役」という意味もあります。
trollとは、「北欧神話に出てくる、洞穴などに住んでいる巨人や小人」のこと。
トロールの時は、かぶりものをしていたんですね。
彼の俳優としてのキャリアが、まだまだ大変な段階だということがわかります。
エージェント(芸能プロダクションのこと)がジョーイに興味を持ってるのを知り、
フィービー: Based on this play? Based on this play!
(このお芝居を見て判断したの? このお芝居見て判断したのね。)
日本語でもそうですが、同じセリフでも口調や、語尾を上げるか下げるかで、全然意味が変わってしまいます。
この場合も、最初のセリフは語尾が上がって疑問文で、なおかつ「そんなの信じられなーい。」という感じの否定的な口調。
2番目のは、「そうに決まってるわよね。」とさも納得したかのように感嘆符がついています。
チャンドラーが一目惚れした美女オーロラ。
発音は正しくは「アローラ」という感じですが、南極のオーロラ、のオーロラと同じです。
オーロラとデート中、何か話をしてくれと言われたチャンドラー
I rode it all the way to Brooklyn just for the hell of it.
(地下鉄に乗って、わざわざブルックリンまで行ったんだ、ちょっとやってみたかっただけなんだけど。)
何か目的があるのかと思ったら・・・ただ乗ってただけらしい。
just for the hell of itは、「面白半分に、ちょっとやってみたくて、これといった理由もなく」という意味です。
オーロラが別の男性の名前を出したので、
チャンドラー: Who's Rick. (リックって誰?)
オーロラ: My husband. (夫よ。)
チャンドラー: Oh, so you're divorced? (あぁ、じゃあ君離婚してるの?)
オーロラ: No. (いいえ。)
チャンドラー: I'm sorry. So you're widowed? Hopefully? (ごめん、じゃあ、旦那さん亡くなったの? そうだといいんだけど。)
やっとお付き合いできた美人が夫の話をするので、ショックのチャンドラーですが、状況が飲み込めていません。
デートをOKしてくれたから、てっきりフリーだと思っていたのに、離婚もしてないとなると、夫が死んだのかと思います。
相手の夫が死んだかもしれないという話なので、「あっ、ごめん、気づかなくて、離婚したとか無神経なこと言って。」という意味で、I'm sorry.と言っているのですが、最後にhopefully (できればそうだといいんだけど)と、つい本音が出ていますね。