goo blog サービス終了のお知らせ 

「フレンズ」英語攻略

DVD活用で日常生活での会話をマスター

フレンズ1-7(その2)

2014-09-17 12:32:02 | フレンズ1

どんなに変わった場所でエッチしたかを競い合っている(?)みんな。
ジョーイ: My weirdest place would have to be the women's room on the second floor of the New York City Public Library.
(俺の一番変わった場所は、ニューヨーク市立図書館の2階トイレだな。)
モニカ: Oh, my God! What were you doing in a library?
(それはすごいわ。ジョーイが図書館で何をしてたの?)
モニカは、ジョーイが図書館にいたことに驚いています。
ジョーイはそういう学術的なものとは縁遠いキャラクターなので・・・。

ディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドでエッチしたというロスに、
ジョーイ: No way! (まさか!)
このNo way!はよく使います。「信じられない、あり得ない、そんなばかな」、また、「だめだ!、無理だ!」という意味もあります。
マトリックスで、まだ自分がマトリックス(仮想現実の世界)の中にいると知らないネオに、電話でモーフィアスがビルから飛び降りろ、と言いますが、その時のネオのセリフが"No way!"「そんなの無理だ!」でした。

情熱的な恋愛が出来ないと嘆くレイチェルにそんなことはないと力説するロス、レイチェルに感謝されてデレデレしていますが、
ジョーイ: It's never gonna happen. You and Rachel. (それは絶対に起こらないな。お前とレイチェルの間には、さ。)
ロス: Why not? (どうして起こらないのさ。)
この場合のWhy not?は、「なぜ(しないの)?、なぜ駄目なの?、なぜそうでないのか?」という意味です。
Why is it not gonna happen?の一部が省略されたものです。
また、Why not?は相手の依頼、申し出などに応じるとき、「ぜひそうしよう。もちろん。いいだろう。」という意味にもなります。
これは、「なぜ・・・しないの? いや、してもいいじゃないか。」という反語です。
notがあるのに、「もちろん、やります。」という意味になるのが、どこか不思議に最初は感じますが、そのうち慣れます(笑)。
くどいようですが、ここでのロスは単純な疑問で、「もちろん」という意味ではありません。

もう「友達ゾーン」に入ってしまっていて、ロスとレイチェルは恋愛関係になれない、というジョーイに、
ロス: Look, I'm taking my time, all right? (僕はじっくり時間をかけてるんだよ、いいかい?)
take one's timeは、「マイペースでいく、じっくりやる、、ゆっくりする、気長にやる」という意味です。
Take your time.だと、「(急がないので)ゆっくりどうぞ。急がなくていいですよ。」になります。

レイチェルへのアプローチの仕方の相談中に、当のレイチェルが来たものだから慌てる二人。
レイチェル: What are we shushing? (何をシーッ!って言ってるの?)
shushの発音は「シャシュ」という感じですが、何となく日本語のシーッに似てますよね。

ジル: Would you like some gum? (ガムでもいかが?)
gumはチューインガムのことですが、これは不可算名詞です。
(どうして数えられないんだろう?と思うのですが、ガムそのものはあの「かたまり」だからでしょうか。)
ガム1枚はa stick of gumといいます。
Would you like...?はDo you want...?の丁寧な表現です。
この場合は、チャンドラーは知らない人なので、なれなれしくならないように、丁寧な表現を使っているようです。

チャンドラー: Is it sugarless? (それ、シュガーレス?)
ジル: Sorry, it's not. (ごめん、違うわ。)
チャンドラー: Then, no thanks. (それじゃあ、遠慮しとく。)
と、ついつい普通の会話をしてしまうチャンドラー。
その後、猛烈に後悔します。

チャンドラー: Mental note: If Jill Goodacre offers you gum, you take it.
If she offers you mangled animal carcass, you take it!
(心にメモしとけ。もしジル・グッドエーカーがガムを勧めてくれたら、受け取れ。勧めてくれたのが、たとえ切り刻まれた動物の死体でも。)
せっかくファッションモデルのジルとお近づきになれるチャンスを棒に振ってしまったチャンドラー。自分自身への怒りが手に取るようにわかりますね。

フレンズ1-7(その1)

2014-09-13 12:31:56 | フレンズ1

シーズン1 第7話
The One With the Blackout (マンハッタンが真っ暗!)
原題は「停電の話」

マンハッタンが停電になってしまいます。
レイチェル: The entire city's blacked out. (街全部が停電しちゃったわ。)
black outは「(停電などで)真っ暗になる」という意味ですが、「失神する」という意味もあります。
失神すると、目の前が真っ暗になっちゃうからでしょう。

フィービー: Can I borrow the phone? I wanna call my apartment and check on my grandma.
(電話貸して。うちのアパートに電話して、おばあちゃんが大丈夫か確かめたいの。)
What's my number? I never call me. (うちの番号って何番だっけ? [不審そうなモニカに]だって、自分に電話しないでしょ。)
そりゃ、そうだけど。申込書とかで自分の住所書くとき、どうしてるの?

ロウソクを持って入ってきたジョーイに、
ロス: Officiating at tonight's blackout is Rabbi Tribbiani. (今夜の停電の司祭を務めるのは、ラビのトリビアーニです。)
このセリフは、Rabbi Tribbiani is officiating...という文章を倒置にして、主語を強調しています。
ジョーイが持っているのは、menorah(メノーラ、発音はマノーラ)と言います。
儀式に用いる7本枝の燭台や、ユダヤ教の宮清めの祭りHanukkah(ハヌカー)に用いる9本枝の燭台があります。.
Hanukkahの祝日の1日ごとに一本ずつろうそくの火を付けていくのだそうです。
ロスとモニカはユダヤ人という設定になっており、後のエピソードで、ちょこっとそういう話も出てきます。
が、クリスマス(キリスト教の行事)で盛り上がる話も多いので、厳格なユダヤ教徒というほどでもないのかもしれません。 

フィービー: Look! Ugly Naked Guy lit a bunch of candles. (見て。裸のブ男がキャンドルに火をつけてるわ。)
レイチェル: That had to hurt! (あれは痛いわよ。)
みんなが驚いたのは、彼の体のどこか(イタそうなところ?)にキャンドルの火が燃え移ったから、のようです。

雑誌のモデルの人(名前はジル)とATMコーナーに閉じ込められたチャンドラー。
スマイルしてみせますが、逆に怪訝な顔をされ、
チャンドラー: You're definitely scaring her. (間違いなく、怖がらせちゃってるぞ。)
definitelyは、「明確に、きっぱりと、確かに」という意味です。
会話文でもよく使い、Definitely.は「もちろんそうだ。」、Definitely not.は「絶対そんなことないよ。」という意味になります。
scareは「・・・を怖がらせる」という意味で、自分が怖いときには、"I'm scared."「 怖いよー。」と言います。

ジル: Would you like to call somebody? (誰かに電話したいですか?)
チャンドラー: Yeah, about 300 guys I went to high school with. (うん、一緒に高校通ってた300人の同級生に電話したい。)
もちろん、これは心の声ですが、チャンドラーの気持ち、よくわかりますよね。
I went to high school withのwithが最後におまけのようについてますが、このwithがないと文章が不完全になります。
文法的に説明すると、I went to high school with about 300 guys.「僕は約300人の男たちと一緒に学校に通ってた。」という文章を、「一緒に通ってた約300人の男たち」と変形したものですから、withがなくなってしまうと、guysとI went以下がつながらなくなるんですね。
日本人が(って私もバリバリの日本人なんで、えらそーに言うことはないんですが、堪忍ね。)英作文をするときには、こういう最後につく前置詞を忘れがちなんですが、こうやってドラマとかを聞いてると、そのうち、この前置詞が不自然に聞こえなくなってきます。
なお、文法って聞くと、げげっ!と思う方も多いようですが、私はこうやってドラマを使って会話を覚えていくうちに、その文章の構造を掘り下げて理解するのには、やはり文法知識は不可欠だと思います。
もちろん、会話文なので、文法無視の場合も多々ありますが、やはり基本的な部分は文法にのっとっているのです。
文法書を最初から読もうとすると、途中で挫折しがちになりますが、実際に使われている会話から、逆に文法を紐解いていくのが、文法をより深く理解するコツだと思うのです。

ジルと一緒にいることを説明したいチャンドラーですが、ジル本人には聞かれたくない、そこでムニャムニャ言ってます。
モニカには何のことかわからずジョーイに代わりますが、ジョーイは電話を聞いて叫びます。
ジョーイ: Oh, my God! He's trapped in an ATM vestibule with Jill Goodacre!
(大変だ! チャンドラーはジル・グッドエーカーと一緒にATMコーナーに閉じ込められてる!)
ジョーイ: Chandler, listen! (チャンドラー、よく聞けよ。) [以下、ムニャムニャムニャ・・・]
チャンドラー: Like that thought never entered my mind. (その考えを俺が思いつかないとでも思ったか?)
チャンドラーのムニャムニャを聞き取れてるジョーイにも笑えますが、ジョーイまでムニャムニャ言わなくても、ジルには聞こえないってば。
でも、ジョーイのムニャムニャを今度はチャンドラーが聞き取れてるようですね。
いや、もしかして言ってることわかんないけど、わかったふりをしてるだけかな?

ここは解釈が分かれるところだけど、わかったふりをしてる方がチャンドラーらしい気もするけど、二人の結び付き(だんだんわかってきますが、二人はかなり気が合うタイプなので)を考えると、ジョーイのムニャムニャを聞き取れた可能性も高い、と。
皆さんはどう思われますか?

チャンドラーのlike以下の文章は、「まるでその考えが頭に(心に)浮かばなかったみたいに(俺に指示するが、俺はとっくにそんなことは思いついてるよ)。」という意味になります。

フレンズ1-6(その4)

2014-09-09 12:30:57 | フレンズ1

アンドリューのところに行くというオーロラに
チャンドラー: I know there'll be many moments when I'll regret asking the following question, but...And Andrew is...?
(次の質問をしたことをこれから何度も後悔することになるだろうってわかってるけど・・・でも、アンドリューって・・・?)
オーロラ: He's new. (彼は、新しい恋人よ。)
チャンドラーは、自分の予想が当たってるだろうと思うのですが、それでも聞かずにはいられない、その悲しさが伝わりますね。

このまま楽しく過せればいい、いやいや、こんな関係には早くピリオドをつけるべきだ、と心の中で二人の自分が葛藤しているというチャンドラー。
オーロラ: So which one of the two guys will you listen to?
(それであなたはどっちの自分の意見を聞くつもり?)
チャンドラー: I have to listen to both. They don't let each other finish.
(どっちの意見も聞かなきゃ。二人とも相手にしゃべる隙を与えないんだ。)
let someone finishは「・・・に話を最後まで言わせる」という意味。
つまり、心の中の二人のチャンドラーは言い争いをしていて、相手の言うのが終わらないうちから、自分がしゃべってしまい、どちらの言うことも相手に伝わっていない、ということです。
Let me finish.は「最後まで話を続けさせて。最後まで言わせて(聞いて)。」という意味で、"Let me finish." "Let me finish." (私の言うことを聞きなさいよ。あんたこそ。)と口論しているシーンをよく見かけます。
この場合、2文目ではmeを強く発音します。「私の方こそ」最後まで言わせてよ、という感じ。

落ち込むジョーイ
I got fired! (クビになった!)
fireは「解雇する、クビにする」という意味です。You're fired!だと「お前はクビだ!」
逆にhireは雇うという意味ですが、You're hired.(君を雇おう。)とYou're fired.(お前はクビだ。)って、発音も似てるのに、正反対の意味なんです。まぎらわしいですね。

ジョーイ: I told everybody about this. (もうみんなにこのこと言っちゃったのに。)
というジョーイに、
レイチェル: No one will be able to tell. (誰もあなたのお尻かどうかわからないって。)
ジョーイ: My mom will. (ママはわかるよ。)
チャンドラー: There's something so sweet and disturbing about that. (素敵なようだけど、ちょっと不安にもさせる話だな。)
tellは「見分ける、わかる」という意味です。
ママならわかるとあっさり言うジョーイに、チャンドラーはちょっと「ひいて」しまってます。

フィービーが励まします。
You've gotta keep thinking about the day that some kid will go "I got the part! I'm gonna be Joey Tribbiani's ass!"
(こんな日が来るって思ってればいいのよ。どこかの子が「役貰えた。ジョーイ・トリビアーニの尻になれるぞ!」って言う日をね。)
assはbuttの卑語です。あんまり人前では使わない方がよろしいようで。
フィービーはボケたことを言って、みんなを煙に巻くことが多いですが、今回は、傷ついたジョーイにとてもsweetな言葉をかけて、優しい一面を見せてくれました。

みんなに几帳面すぎると言われるのがイヤなモニカ。わざと靴を片付けないで寝てしまいますが、ベッドの中で一人で悩んでいます。
If it bothers you that much, just go out and get the shoes.
(そんなに気になるんなら、出て行って、靴を取ってきたらいいのに。)
But then everyone will know. (でも、そしたらみんなにバレちゃうわ。)
Unless I get them, and then wake up really early and put them back.
(それとも、今取ってきて、朝すっごく早起きして、元の場所に戻しとけばいいのよ。)
I need help! (誰か、助けて。)
みんなに細かいと思われるのもいやだけど、出しっぱなしの靴も気になるモニカです。
このモニカの性格はこの後もずーっと続きます。

フレンズ1-6(その3)

2014-09-05 12:30:21 | フレンズ1

みんながモニカの部屋に入ってくると、
レイチェル: Ta-dah! (ジャジャーン!)
このta-dah (ta-daとも書く)は英語字幕がありませんが、日本語のジャジャーンに当たる英語です。
なんとなく、発音も似てますね。

モニカの几帳面さを説明するロス
When we were kids, yours was the only Raggedy Ann doll that wasn't raggedy.
(子供の頃、モニカの「ボロ人形のアン」は、ボロを着てなかっただろ。)
Raggedy Annとは、「ボロ人形のアン」という名前の人形です。
raggedy = raggedで、「(衣服が)ぼろぼろの、ぼろを着た」という意味で、ragは「ぼろきれ、ぞうきん」です。
ぼろぼろの服を着てるのが特徴のアン人形でさえ、几帳面なモニカはこぎれいな格好をさせていた、ということです。

みんなでモニカの几帳面さをからかいます。
チャンドラー: A glass is on the table. There's no coaster. It's cold drink.
It's a hot day. Beads of condensation are inching their way closer to the wood... (テーブルにグラスがある。コースターはない。冷たいドリンクで、暑い日だ。水滴がだんだんと近づいていくんだ、木製の・・・。)
モニカ: Stop it! (やめて!)
恐怖映画でも見たかのような叫び声。
モニカはテーブルにグラスの跡が残るのもいやなようです。
ずっと後のエピソードで、モニカの部屋で「コースターが欲しいんだけど?」と聞いた男性のことを、モニカが一瞬で気に入ってしまうという話もありました。
condensationは「濃縮、凝結、(水蒸気の)水滴」。
コンデンスミルク(condensed milk)は「濃縮したミルク」という意味です。

アル・パチーノの映画に出演できると喜ぶジョーイですが、何の役かをなかなか教えてくれません。
ロス: Come on. Seriously, Joey, what's the part?
(おいおい、冗談抜きで、何の役だよ。)
ジョーイが、アル・パチーノのすごさを語ってばかりで、なかなか本題に入ろうとしないので、seriously(真剣に、冗談抜きに、本当のところ)「どうなんだよ。」と尋ねているのです。

で、その役は何かと言うと、
ジョーイ: I'm his butt double, okay?
(俺はアル・パチーノのお尻の代役だ、わかった?)
He goes into the shower, and then I'm his butt.
(アル・パチーノがシャワーに入ると、俺は彼の尻になってるわけ。)
doubleは、「代役、替え玉、影武者」という意味があります。
アメリカのドラマではよくある手法で、ギャラが高い主役級の俳優は、顔が映らない場合(手だけとかも)、もしくはセミヌードの場合には代役を使うことが多いそうです。
アリーmy Loveでは、アリーの同僚のジョージアが後ろ姿のヌードを披露しましたが、確かそれも代役だったと聞きました。
日本でも、代役を使ってるんでしょうか? (やっぱり使ってるんだろうなぁ。)

ジョーイを励ますチャンドラー
After all your years of struggling, you've finally been able to crack your way into show business. (長い間奮闘努力してきたから、ついに、ショービズの世界の「割れ目」に入り込むことが出来たんだな。)
crackは動詞で「強引に入り込む」、名詞では「お尻の割れ目」という意味があります。
励ましてるのかと思ったら、まだ「お尻」の話をして、ジョーイにいじわるしてます。

ロス: So are you gonna invite us all to the big opening?
(それじゃあ、みんなをオープニングイベントに招待してくれる?)
openingには「(開いている)穴」という意味もあります。
ロスまでもが、まだ「お尻」ネタでジョーイをからかっているのです。

撮影当日、
ジョーイ: I need to borrow some moisturizer. (ローションを貸してほしいんだ。)
モニカ: For what? (何に使うの?)
ジョーイ: What do you think? Today's the big day!
(何言ってるんだよ。今日は大事な日だぞ!)
モニカ: Okay, go into the bathroom. Use whatever you want. Just don't ever tell me what you did in there. (いいわ、バスルームで、何でも好きなものを使って。ただし、そこで何をしたか絶対に話さないでね。)
ジョーイがお尻にローションをペタペタ塗って、鏡で効果を確かめている姿が浮かんできます。
その光景を見てしまったチャンドラー
My eyes! My eyes! (俺の目が、目が!!)
日本語ではわざわざ「俺の」とは言いませんが、英語ではこのようにmyをつけます。
日本語でも、ひどいものを見た時は、「目が腐るー」とか言いますけど、チャンドラーのセリフも似た感じですね。

チャンドラーにフライパンを貸したモニカ
You know, the old Monica would remind you to scrub that Teflon pan with a plastic brush. But I'm not gonna do that.
(ねえ、昔のモニカなら、テフロン加工のフライパンはプラスチックのブラシでごしごし洗うように注意するとこだけど、今の私はそんなこと言わないからね。)
みんなに異常に几帳面だと言われたことを気にしているようです。
でも、昔の自分に例えてでも、言わずにはいられないのがモニカらしいところですね。

フレンズ1-6(その2)

2014-09-02 12:29:10 | フレンズ1

オーロラ: I imagine he'd be okay with you because he's okay with Ethan.
(イーサンのことも公認だから、あなたのこともOKだと思うわ。)
チャンドラー: Ethan? There's an Ethan? (イーサン? イーサンってやつもいるの?)
オーロラ: Ethan is my boyfriend. (イーサンは私の恋人よ。)
みんな: What? (何だって?)
普通、イーサンなどの名前にaなどの冠詞はつけませんが、ここでは、リックという男性の話が出て、さらに、別の「イーサン」という名前の男性がもう一人出てきたという意味で、a(ここではan)がついています。
aは不特定の単数のものを指しますから、ニュアンスとしては、an Ethan 「イーサンという名前の(俺の知らない)男」という感じでしょうか。
また、boyfriendは日本語のボーイフレンドとはニュアンスが異なり、彼氏、恋人という意味になります。
話を聞いていたみんなもびっくり。
みんなシングルなので、恋愛に対しては結構フリーでしょうが、夫と恋人がいるのに、チャンドラーともデートしてるオーロラには、さすがに理解不能なものを感じたようです。

それでもチャンドラーは、
I'm seeing her again on Thursday. (彼女と木曜日にまた会うんだ。)
seeはこの場合は「会う」ですが、「(異性と)交際する、付き合う」という意味があります。
その場合は、I'm seeing her. (僕は彼女と付き合っている。)というふうに、現在進行形を用います。

ところで、このチャンドラーのセリフの現在進行形は、「近い将来の計画、予定、約束」を表しています。
現在進行形と言えば、I'm playing baseball now. (僕は、今、野球をやっているところだ。)と、今この瞬間にしている行動を述べるものだと学校では習ってきましたが、nowではなくて、on Thursdayにすると、未来の予定を表すことになるのです。
この未来を表す現在進行形「・・・することになっている」は、会話ではよく使われます。

チャンドラー: Didn't you listen to the story? (俺の話、聞いてなかったのか?)
モニカ: Didn't you listen to the story? (あなたこそ、聞いてなかったんじゃないの?)
文字で見ると同じですが、モニカはyouを強調してしゃべっているので、「あなたこそ、どうなのよ。」という意味になります。
チャンドラーが語っている話なので、「聞いていたか?」と尋ねるのは変ですが、これは、誰が聞いても、そんな女性と付き合うのは変なのに、どうしてあなたはわかんないの? ちゃんと自分の話や状況を理解してるの?という抗議の意味もこめているのでしょう。

モニカ: How could you get involved with a woman like this?
(どうやって、そういう女性と付き合っていくつもり?)
get involved withは「・・・に巻き込まれる、深くかかわるようになる、深い仲になる、はまる」という意味。
恋愛や事件などに、自分が当事者としてかかわるようになる、という意味です。

チャンドラー: I had trouble with it at first. But I get all the good stuff. all the fun, all the talking, all the sex, and no responsibility.
(最初は、問題があるかと思ったけど。でも、いいことずくめじゃん。楽しんで、おしゃべりして、エッチもできて、さらに、何の責任もないなんて。)
This is every guy's fantasy! (これって、すべての男の夢じゃん。)
「おいおい!」とここは女性として、ちょっとツッコミを入れておきましょう。(深くは追及しませんが・・・)

チャンドラーに男性として賛同してしまったロス、
You know monogamy can be a tricky concept. (一夫一婦制ってのが扱いづらい概念なんだよ。)
I mean, anthropologically speaking... (というのは人類学的に言うと・・・)
難しい話をしてごまかそうとしますが、みんなは「寝たふり」をしてしまいます。
こういうリアクションは日本でも同じですね。