沈丁花(じんちょうげ)は、母の花だ。
私が中学生の時に亡くなった母は、
草花が好きで、
狭い玄関先の土に、
いろいろな草花を植えていた。
その中の一つが沈丁花。
とても良い香りの花で、
私はこの花の香りをクンクンと
嗅ぐのがとても好きだった。
そしていずれそれは、
私にとっての
お母さんのにおいになった。
母がいなくなってもう50年近く経つけれど
優しいこの花の香りが
どこからかフワッと香ってくると
決まって母の顔を思い出す。
今日は母の誕生日。
そして、命日でもある。
きっと、子供達への想いを残して
旅立って行った母は、
沈丁花の香りの中に
自分の思いを残して
私たちに届けているのかな、と思います。
お母さん、ありがとう😊
沈丁花の香りがしてきました。