中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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初冬の鎌倉;獅子舞・和泉谷・十二所の紅葉を楽しむ

2012年12月06日 11時52分58秒 | 鎌倉あれこれ

                            <鶴岡八幡宮の紅葉>

  初冬の鎌倉;獅子舞・和泉谷・十二所の紅葉を楽しむ
         (五十三次洛遊会定例会)
     2012年12月5日(水)  晴後曇

<散策地図>



<鶴岡八幡宮の紅葉>

■鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ
 今日は五十三次洛遊会定例会の開催日.テーマは鎌倉紅葉探訪.10時丁度に鎌倉駅表口集合.参加者は17名(男11人,女6名(だったかな?)).
 まずは小町通りを北上する.途中から狭い裏道を辿り,鶴岡八幡宮に向かう(成り行きで上の地図とは少し違うルートを辿る).
 近代美術館脇から鶴岡八幡宮に入る.まだ早い時間だが,沢山の観光客で賑わっている.

<鶴岡八幡宮>

■国宝館脇の紅葉
 白旗神社から国宝館に廻る.
 鶴岡八幡宮の境内では,この辺りの紅葉が一番綺麗である.見頃にはまだほんの一寸早いかもしれない

<国宝館付近の紅葉>

<鶴岡八幡宮から鎌倉宮へ>

■源頼朝墓から大倉山ヤグラ群へ
 聖戦小学校脇から長い石段を登って,源頼朝墓を詣でる.
 滑りやすい急坂を登って大倉山ヤグラ群に廻る.この山道から見下ろす紅葉が素晴らしいが,今年は訪れるのが少し早かったので,一寸残念.

<大倉山ヤグラ群に向かう山道>

三浦ヤグラ付近
 三浦ヤグラ付近の紅葉の見頃は,まだもう少し先.踏み跡を作らないようにバラバラに歩く.
 ここから山沿いの細い道を歩いて,東御門に出る.

<三浦ヤグラの前をそっと歩く>

■東御門旧家の紅葉
 東御門の旧家の前を通る.
 旧家の庭の素晴らしい紅葉を外から拝見させて頂く.この辺りは閑静な住宅地で,観光で歩くには相応しいところではないので,静粛に静かにそっと歩かせて貰う.

<東御門の紅葉>

■荏柄天神から鎌倉宮へ
 東御門から荏柄天神の前を通過する.そして,11時24分,鎌倉宮(大塔宮)に到着する.
 ここでトイレ休憩.この辺りまで来ると,観光客の数は随分と少なくなる.
 
<荏柄天神><鎌倉宮>

<獅子舞・新立を登る>

■沢山の訪問者
 永福寺跡を経由して獅子舞の谷に入る.
 沢山の見物客が来ている.私がこの谷を訪れ始めた10数年前には,ここを訪れる人はとても少なかったが,ここ数年の間に随分と有名になった.
 沢山と方々とすれ違いながら,足許が泥んこの山を登る.

<獅子舞の谷を登る数珠繋ぎの観光客>

■獅子舞の美しい紅葉
 獅子舞の紅葉は丁度見頃を迎えている.
 赤色,黄色の紅葉が美しく混ざり合っている.上空が晴れているので,日光が透けて見える紅葉が実に見事である.
 この辺りで,紅葉を眺めながら昼食を摂ろうかと思ったが,昨夜までの雨で地面が濡れているので諦める.

<獅子舞の紅葉>


<獅子舞の紅葉>

<天園>

■天園からの展望
 獅子舞から新立に入る.ジグザグの急坂を登って,12時20分に展望の良い岩塊に到着する.岩塊の上は観光客で一杯になっている.展望をほんの一寸覗いただけで,跡から来る人に場所を譲る.
 雨上がりのためか,空気が澄んでいる.遠くに箱根の山々がクッキリと見えている.

<天園からの眺望>

■峠の茶屋
 もし峠の茶屋が混雑していなければ,峠の茶屋で昼食を摂ることにする.
 食事のことはいつも女性群にお任せするのが私の主義.お二人の女性に偵察をお願いする.どうやら,全員が座れそうなので,ぞろぞろと峠の茶屋に入り込む.
 茶屋の女店主が,列の後から入った私を見付けて,
 「・・・あら,あなたのグループだったの・・・」
という.
 何時もの席で,ご常連のEさん達がテーブルを囲んでいる.
 「今日は大勢出来ました・・」
 「・・・これから何処へ行くの・・?」
 「和泉谷手前から鎌倉霊園を抜けて十二所へ下ります・・・そこから先は未定です」
 どこそこの紅葉が見頃だという情報をEさん達のお仲間から教えて頂く.
 私達は,適当な場所に座って,昼食を摂る.
 
 
<峠の茶屋>

<和泉谷から鎌倉霊園脇の尾根道へ>

■和泉谷手前から枝道に入る
 13時01分,昼食を終えて午後の散策を開始する.
 峠の茶屋から,暫くの間,市境広場に向けて尾根道を歩く.ときどき大勢のウォーキンググループとすれ違う.年配者が多い.
 途中,和泉谷入口から右折して鎌倉霊園に向かう尾根道を進む.
 この辺りの紅葉もとても綺麗なはずだが,まだまだ紅葉の見頃は先のことのようである.

<和泉谷の紅葉>

■鎌倉霊園脇の尾根道
 ひどく荒れた急坂を下って,一旦,鎌倉霊園の西端に降り立つ.
 私達のようなハイキング客は,霊園にとって好ましくない連中に違いないだろう.そんな雰囲気を感じながら粛々,静々と通過する.
 すぐに霊園西端にある尾根道に入る(冒頭の地図とは少し違うルート).
 いきなりの急登である.この急登も数分で終わる,鉄塔を迂回して尾根道が続く.
 紅葉の間から,巨大な霊園が見え隠れする.
 この辺りの紅葉の見頃も,もう少し先のようである.

<鎌倉霊園西側の尾根道>

<十二所神社へ>

■霊園に下って尾根を振り返る
 尾根道から急坂を下って,鎌倉霊園南西の端に降り立つ.関の上という場所である.
 振り返ると,たった今通り過ぎた尾根が聳えている.紅葉した山の木がとても美しい.
 「あんな急なところを降りたんですね・・・」
と,どなたかがビックリしたような口調で言っている.

<尾根を振り返る>

■権兵衛山を登り下り
 霊園の西端を掠めるように数分歩いてから,権塀山登山口に到着する.ここから少し藪気味の登山道を一気に登る.低山ながら深山の趣が感じられる.
 ほんの数分,急登が続くがすぐに権兵衛山の山頂に到着する.山頂と言っても標識などはない.
 ここからは滑りやすい下り坂になる.鎌倉石の岩道の上に落ち葉が降り積もっている.滑りやすい下り坂である.

<滑りやすい坂道を下って十二所神社へ>

■十二所神社
 14時12分,十二所神社に到着する.
 私の頭の中の時計で測っても,どうやら,ほぼオンタイムで歩いているようである.この調子ならば,予定通りのコースを歩いても,16時から16時半の間に,間違いなく鎌倉駅に戻れるなと確信する.
 そこで,十二所神社の境内を借りて,しばらく休憩を取ることにする.
 早速,何人かの方々から,様々なオヤツの差し入れがある.
 
<十二所神社>

<紅葉の稲荷小路>

■番場ヶ谷入口から谷間に入る
 十二所から滑川の支流,吉沢川の左岸を遡る.
御坊橋を右岸に渡る.
 閑静な住宅地の中をなだらかな登り坂が続く.しばらく道沿いに進むと,CAT XINGと書いてある標識が目に止まる.
 ここが稲荷小路から瑞泉寺に向かう近道の入口である.

<瑞泉寺に抜ける近道>

紅葉の谷間を遡る
 吉沢川を遡る谷間の山道になる.
 何時の間にか上空は雲に覆われている.天気は下り坂のようである.山道を進むにつれて,泥だらけの悪路になる.
 谷間はまだ見頃には一寸間のある紅葉で覆われている. 

<吉沢川の支流を遡る>

■紅葉の谷間
 残念ながら,この谷間の紅葉の見頃はまだまだのようである.それでも,色付き始めた紅葉が,私達の眼を楽しませてくれる.
 足許は泥んこの悪路である.途中から川の左岸に沿って悪路が続く.やがて川の源流点を通過する.さらに登り坂の勾配がきつくなるが,間もなく天園ハイキングコースに突き当たる.

<紅葉の谷間を遡る>

■衣張山が見える
 14時20分,明王院分岐に到着する.私は,頭の中の進捗時計を値踏みしながら,ここで5分ほど休憩を取ることにする.
 前方には浄明寺4丁目の住宅地が見下ろせる.その向こうには衣張山が見えている.
 衣張山の先には相模湾の光る海が見えているが,写真には光る海は写らない.ガッカリ.
 衣張山周辺も紅葉が美しいところである.衣張山を眺めている内に,あそこにも早く登らないと紅葉がみれなくなるぞと焦りに似た気分になる.

<衣張山が見える>

<理智光寺谷から関取場跡へ>

■理智光寺谷へ下山
 ここから瑞泉寺登山口に下るがオーソドックスなルートだが,昨日までの雨で,このルートは滑りやすくなっているのは自明である.そこで,多少下山が楽な理智光寺谷へ降りることにする.
 しばらくは長閑な尾根道が続くが,このルートも最後は滑りやすい急な下り坂になる.今日は雨上がり,特に滑りやすい.
 紅葉が美しいところだが,一同,足許に気を取られてしまい,紅葉を見る余裕はなさそうである.
 
<滑りやすい坂道を下って理智光寺谷住宅地へ>

■護良親王墓・理智光寺跡
 15時04分,理智光寺跡に到着する.目の前に護良親王墓の長い石段が見えている.
 この辺りも,紅葉が美しいところだが,見頃には未だ早いようである.
 散策ルートを一筆書きにするのに拘るわけではないが,できれか格好良く一筆書きのルートにしたい.そこで,トイレに立ち寄る必要があるかを全員に確かめる.もしトイレ休憩を取るなら鎌倉宮に立ち寄らなければならない.立ち寄れば一筆書きの野望は失せる.
 幸いなことに,鎌倉宮は立ち寄らなくて済みそうなので,絵柄のバス通り裏の住宅地を西南西に直進する.そして,関取場跡で金沢街道に合流する.

<理智光寺跡>

<あちこち廻りながら鎌倉駅へ>

■宝戒寺
 関取場跡からは金沢街道に沿って宝戒寺まで歩く.
 宝戒寺参道から境内を覗くが,紅葉はそれほど見えないので,参拝は省略.そのまま直進,右折して住宅地内の路地に入る.
 どうせ,来年1月の定例会では鎌倉七福神を一回りする予定である.そのとき宝戒寺にも立ち寄るのだから,今回は立ち寄らなくても良いなと,自分に言い聞かせる.

<宝戒寺を覗く>

■妙寺
 路地を進んで,若宮幕府跡,大佛次郎邸を通過し,途中から妙寺境内に入る.丸山定夫墓,なべかぶり日親で有名な寺である.
 ここも来年1月の七福神めぐりで訪れる予定の寺である.


<妙寺>

■日蓮辻舌鋒跡
 小町大路を下る.
 15時44分,日蓮辻舌鋒跡を詣でる.ついでに,その先の琴弾橋入口で,希望者だけ琴弾橋を往復して貰う.
 私は時計を睨みながら,これから先どうしようかと思案する.

<日蓮辻舌鋒跡>

■蛭子神社
 ついで蛭子神社を詣でる.
 ここのイチョウと御神輿が立派である.
 だんだんと時間が押してくるので,当初,本覚寺を経由して鎌倉駅に戻ろうかと思っていたが,ルートを短縮して,大巧寺(おんめ様)境内を抜けて鎌倉駅に戻ることにする.

<蛭子神社>

■大巧寺
 蛭子神社から大巧寺の境内を抜ける.この寺は華で有名だが,今は冬.さすがに咲いている花は少ない.
 大巧寺の境内を抜けて若宮大路に出た途端に,沢山の観光客と遭遇する.

<大巧寺>

<鎌倉駅に無事到着>

■鎌倉駅で解散
 15時58分,無事鎌倉駅に戻る.
 予約時間の16時,ドンピシャリに小町通りの「モア」に入る.何時も懇親会をしているお店である.
 顔なじみのウエイトレスが愛想良く出迎える.
 私は下戸.でも,こんなときは生ビール小くらいは付き合う.
 
<鎌倉駅に到着>                                <「モア」で懇親会>

■まだ17時前なのに真っ暗だ
 この頃はめっきり暗くなる時間が早くなっている.できれば,真っ暗になる前に家に帰りたい. そこで,16時45分頃,私一人だけ懇親会場を抜け出して,バス停鎌倉市役所前に向かう.
 まだ,17時前だというのに,外は暗くなっている.ガードを潜って鎌倉駅西口に向かう.鎌倉駅の駅舎に電飾が輝いている.暗くなってからの鎌倉駅など,ほとんど見たことがないので,この電飾にはとても驚く.
 鎌枕し役所前16時55分発鎌倉中央公園行きのバスに乗車する.
 17時20分頃,無事帰宅する.
 「ヤレヤレ・・・今日一日も何となく過ぎてしまったな・・・・」
 さて,そろそろ年賀状の準備もしなければ・・・・


<ラップタイム>

10:00  鎌倉駅表口発
10:21  鶴岡八幡宮(10:35まで見学)
10:50  源頼朝墓
11:02  大倉山ヤグラ群
11:20  荏柄天神
11:24  大塔宮
11:35  獅子舞入口
12:20  天園
12:25  峠の茶屋(13:01まで昼食)
13:37  鎌倉霊園
14:12  十二所神社(14:20まで休憩)
14:30  塩の道入口
14:42  天園明王院分岐
14:56  理智光寺谷
15:16  関所跡
15:31  宝戒寺
15:35  大佛次郎宅
15:39  妙寺(15:41まで参拝)
15:44  日蓮辻説法跡
15:53  蛭子神社
15:56  おんめ様
15:58  鎌倉駅前

 [散策記録]

■水平歩行距離    10.4km

■累積登攀高度    315m

■累積下降高度    315m

■所要時間(休憩時間を含む)
  鎌倉駅前発    10:00
     〃  着    15:58
  (所要時間)  5時間58分(5.97h)
  水平歩行速度      10.4km/5.97h=1.74km/h
                           (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/42c2555b522e4b98f9222f91fee930ea
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
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