中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ツールドモンブラン(22);4日目(2);アルヌーバからエレナ小屋へ

2011年10月09日 05時44分39秒 | フランス・スイス・イタリア;ツールドモンブラン

                                  <絶景の牧場>

   ツールドモンブラン(22);4日目(2);アルヌーバからエレナ小屋へ
             (アルパインツアー)
      2011年7月16日(土)~24日(日)

第6日目;2011年7月21日(土)(トレッキング4日目)

<専用バスでアルヌーバへ>


※この地図に示した路線ルートが正確かどうか分からない.

■混雑するバス
 クールマイユールを8時22分に発車した路線バスは,一路,アルヌーバへ向かう.
 バスの車内は,多少マナーの悪い乗客で混雑している.乗車口で並んでいた私たちを押しのけるようにして割り込んだ人たちは,バスの前方の席に座っている.私たちのグループは必然的に後部座席に座ることになる.私は運良く座れたが,座れない仲間も何人か居る.
 バスはつづら折りの急坂道をぐんぐんと登っていく.
 沿線にはリゾート地が多いらしくて,バス停に停まる度に,さらに沢山の観光客が乗ってくる.
 車窓から外を眺める.
 時々,集落を通過する.その度にバスが停まる.集落にはいかにも観光地らしい洒落た建物が建ち並ぶ.
 進行方向左手に,氷河の融水と思われるグレーシャーブルー色の河が流れている.地図を見ると,この川の脇にDoire du Val Ferretと書いてある.川の名前らしいが,どう発音するのか分からない.
 やがて広々とした牧草地が広がりはじめる.

<沿線の集落;街の名前は分からない>


<沿線を流れるグレーシャーブルー色の川>


<保養地らしい雰囲気の集落>

■アルヌーバへ到着
 8時59分,終点のアルヌーバ(Arnuva,標高約1800m)に到着する.
 アルヌーバの駐車場は,両側から山が迫る谷間にある.前方を見ると,雪山が見えている.
 私たちは,混雑する路線バスから下車して,外の空気を吸う.正直な所,混雑するバスから解放されて,ホッとする.

<アルヌーバに到着>


<アルヌーバ駐車場から歩き出す>

<アルヌーバからエレナ小屋へ>



<絶景の峠道>

■アルヌーバから山道に入る
 9時07分,アルヌーバから歩き出す.
 暫くの間は,三方を山に囲まれた原っぱの道を歩く.清潔感溢れる素晴らしい散策路である.道路は舗装されていないが,道幅も広く.良く整備されている.
 9時09分,広場を抜けて樹林帯に入る.木々の向こうに雪を抱いた山々が見えている.
 9時15分,右手の丘陵に登る枝道に入る.途端に人一人がやっと通れる急坂の山道になる.どうやら牧場の中らしくて,至る所に牛糞が落ちている.昨日雨が降ったらしくて,牛糞と泥が混ざり合っている.
 前方には,山道に入らずに,なだらかな道をそのまま歩き続けるグループが見えている.
 ガイドのクリストファさんが,
 「・・下の道も,エレナ小屋で一緒になるけれど,こっちの山道の方がずっと景色が良いよ・・」
と言う.
 話を伺うと,もし私たちが,当初計画の通りにエレナ小屋に宿泊するならば,下に見えている道を歩く予定だったとのこと.

<右折して山道に入る>

■絶景の連続
 枝道に入ると,たちまちのうちに高度が増して,見晴らしが良くなる.進行方向左手(西側)には,雪を抱いた尖鋒が連なっているのが見える.グランドジョラス(Grandes Jorasses,標高4206m)からモンドレン(Mont Dolent,標高3823m)に至る大山脈である.
 ため息が出るほど,素晴らしい光景が次から次へと展開する.あまりに沢山の山が見えるので,一つひとつを確かめるわけにはいかないが,大変なスペクタクルである.

<絶景を眺めながら高原を歩く>


<氷河の末端が迫る>


■伸びやかな牧場が見える
 私たちは谷間の左岸をトラバースしている.細かい起伏のある道である.
 眼下には牧場が見えている.沢山の牛が放牧されている.高い山に囲まれた牧場の風景は,一服の絵になりそうである.



<急斜面の牧場;牛も絶景を眺めている>


<放牧されている牛;例のチーズが美味しい牛乳の牛かも知れない>

■川を渡る
 やがて,進行方向左手に見えていた川が,段々と迫ってくる.地図で確かめると,先ほどバスの車窓から眺めていた川の上流である.
 
9時57分,小さな橋を渡って,川の右岸を登り続ける.

<川を渡る>

■エレナ小屋に到着
 川を渡って暫く歩いていると,前方にエレナ小屋(Ref.Elena,標高2052m)が見え始める.
 10時10分,エレナ小屋に到着する.
 エレナ小屋は広いテラスのある大きな小屋である.ここは,オーバーブッキングのために私たちのグループが宿泊できなかった小屋である.その意味では,多少,悔しい思いもするが,逆にエレナ小屋に宿泊できなかったために,図らずもクールマイユールで宿泊できたのだから,むしろ良かったのかもしれない.
 エレナ小屋で20分ほど休憩する.

<エレナ小屋>


<エレナ小屋の広いテラス>



<エレナ小屋の入口;洒落ている>

■エレナ小屋の天気予報
 エレナ小屋の中に入る.中は登山客で混雑している.
 エレナ小屋で飲み物類を購入することができるが,私は何も買わなかった.
 ふと,入口近くにある黒板が目に止まる.この黒板には今日明日の天気予報がチョークで書かれている.
 黒板の天気予報によれば,今日明日の天気は余りよくなさそうである.


                                       (つづく)

「ツールドモンブラン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/653cac5b940eea2a5bceeb6020ff14fa
「ツールドモンブラン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d0e59eed548940c1ba169d71778e0a0f
「ツールドモンブラン」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4a4c5fb759853b8b140c4d3944095d8c
「ツールドモンブラン」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4a4c5fb759853b8b140c4d3944095d8c

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[編集後記]

2011年10月9日(日)
 晴

 夜半にかなり強い雨が降っていたが,朝から良く晴れている.
 昨夜,足かけ2日間の旅を終えて,小諸・浅間山登山から帰ってきた.
 浅間山では,湯の平や天狗の路地の秘境を堪能した.肝心の紅葉の見頃には,まだ,少し早かったが,それでも素晴らしい風景を十分に楽しんだ.
 浅間山の記録は,近々,このブログに記録する予定である.
 今日は絶好の行楽日和.でも前半2日間遊び呆けたので,今日は余り遠出しないで,自宅に籠もっていることにしよう.
 でも,今日は絶好の行楽日和のようである.
 多分,こんな素晴らしい天気に誘われて,午後からは散歩に出掛けてしまうだろう.
 沢山やらなければならない仕事があるのに・・・・
                               (愚痴おわり)



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