中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ペルー周遊記(21):第6日目(5):マチュピチュ遺跡見学(3)

2008年08月22日 11時38分31秒 | ペルー:ブランカ山脈ピスコ山登頂

                  <マチュピチュサンクチュアリーロッジ>

    ペルー周遊記(21):第6日目(4):マチュピチュ遺跡見学(3)
         2008年7月6日(月)(つづき)


<コンドルの神殿>

■コンドルの像
 インティワタナを見学した後,12時09分にコンドルの神殿に到着する.ここは居住区域の東に位置しているようである.
 一部の研究者によれば,コンドルは,インカの人々にとっては,聖なる鳥である.コンドルは死肉を食べることから,インカでは,捕虜をその場で殺して,供物としてコンドルに提供したという(ホセミゲル,2005,p.69).
 足元にはコンドルの頭と胴体を表す石が置かれている.ガイドのアレックスが説明を始める.
 「皆さん,ここがコンドルの神殿です・・・羽根がどこにあるか分かりますか?」
 ぼんやりしている私は,直ぐには分からなかったが,廻りを良く見ると,後にある大きな二つの石が羽根の形になっている.
 早速,デジカメに収めようとしたが,運悪く電池がなくなっている.団体行動のために,新しい電池に交換している時間がない.残念ながら,自分のデジカメではなく,ホセミゲル(2005,p.69)の写真を引用する.

                    <コンドルの神殿>
                                   出所:ホセミゲル,2005,p.69

■刑務所か神殿か
 コンドルの神殿の中に入る.神殿は見事な石組みの壁で囲まれている.
 壁には,いくつかの窓が開けてある.この窓が刑務所の独房ではないかという説もある.受刑者の両手を窓に固定するため,穴の開いた石があるという.
 アレックスの説明は,以下の通である.
 「・・・ここが刑務所というのは間違いですよ.実際にこの窓に人間を固定しようとしてもできないんです.この窓はいろいろなものを飾るために作られていると考えた方が自然ではないでしょうか・・・」
 私には,アレックスの説明の方が,何となく納得できる.
 アレックスによると,最近の研究では,この窓に高貴な人のミイラを飾ったのではないかという説があるという.
 12時17分,コンドルの神殿の近くにある沐浴場を見学する.自然石を削って水が流れるように工夫されている.沐浴場は神聖な場所だと言われている.

                <刑場かミイラ展示場か?>

■ロッジで昼食
 日が高くなると,随分と暑くなる.湿度は低いが,赤道直下の炎陽がジリジリと照りつける.私達は,一旦,遺跡から外へ出て,昼食を摂ることにする.
 12時25分,遺跡の出入口から外へ出る.
 とりあえず,出入口と反対側にあるマチュピチュサンクチュアリーロッジで,昼食を摂ることにする.
 ロッジの中は沢山の観光客で混雑している.アレックスの案内で,私達は入口近くの席に纏まって座る.
 余談になるが,今回のメンバーはアルコール好きの方々が大半である.毎度のことながら,席に座ると,まずはビールということになる.これが毎回続くと,下戸の私には,心理的に大変な負担になってくる.この辺りの心情は,下戸の人でないと,とても理解して貰えないだろう.
 まあそれは,兎も角,食事だけサッサと済ませる訳にもいかないので,応分の時間を掛けて,昼食を摂る.
 あまり沢山食べないように注意するが,パン2個,ご飯,バター,ジャガイモ,和え物,トマトなど結構な品数になってしまう.
 
        <ロッジの食券>                 <ロッジの昼食>

                                (つづく)
参考文献
ホセミゲル(他)(著):川又(訳),2005,『ペルー発見』イポカンポ出版


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