ポーランド訪問記(35)やっと帰国

　　　　　　ポーランド訪問記(35)やっと帰国
　　　　　　　　　　（スケッチ旅行）
　　　　　　２００１年６月１６日（土）～６月２５日（月）

２００１年６月２４日（日）．第９日(2)．

　朝，ワルシャワ国際空港を出発した私達は，ロンドンのヒースロー空港でトランシットした．
　少し時間があるので，空港内のお店でウインドウショッピングをする．

　12時40分(グリニッジ標準時)，成田行ＢＡ００５便の搭乗が開始される．私の座席は33E。進行方向に見て左側の通路から中に入ったところである．私の左はＦ先生，右にはＮ夫妻が座っている．

　13時10分，スチュワーデス（注；10年前はキャビンアテンダントという用語は一般的ではなかった）が飲料水を配り始める．
　13時20分の機内アナウンスがある．
　「・・・・成田までの飛行時間，11時間．ただ今，日本時間は6月24日の午後9時18分です・・・」

　ＢＡ００５便は，14時22分，ほぼ定刻通りに出発する．途中，離陸の順番待ちで渋滞するが，14時44分に離陸．現在，日本時間で21時44分である．ここからは日本標準時で表記することにする．

　22時丁度に，機内ではドリンクサービスが始まる．両隣が美味しそうにビールを飲んでいるので，私もつられてオランダの地ビールを貰う．ホップが利いて，ほろ苦く，軽い味のビールである．スナックは塩味の利いたビスケットである．ついで，口直しにトマトジュースを貰う．
 

　22時50分，飛行機は10058mの高度を，時速927km/hで飛行中である．外気温はマイナス５７℃．目的地までの飛行所要時間は約９時間である．

　23時10分，いよいよ夕食である．私は「瀬戸内海風ナントカ」という料理を所望する．メインディッシュにはご飯，白身の魚１切，赤ピーマン，ニンジン，アスパラなど．白菜，トマトなどのサラダ，パン，ケーキなど盛りだくさんである．


２００１年６月２５日（月）．第１０日目．機中泊．

　私達は食事中である．機内で日本標準時の１０日目，６月２５日の朝を迎える．グリニッジ標準時と８時間の時差である．
　スチュワーデスが，
　「コーヒーか紅茶は，いかがですか・・・」
と廻ってくる．とりあえずはコーヒーを所望する．

　0時30分頃，スチュワーデスから窓のブラインドを下ろすようにいわれる．外は快晴で輝くように明るいが，ブラインドを下ろした途端に，機内に何となくけだるい雰囲気に変わる．間もなく大多数の乗客が眠り始める．私も次第に眠くなってくる．

　1時34分，飛行機はウラル山脈西方を飛んでいる．後，目的地まで７時間のフライトである．8時40分頃，成田へ到着の予定である．
　暫くの間，ウトウトとしながら，眠るような，起きているような時間を過ごす．
　4時頃，何となく口が寂しくなる．そこでスチュワーデスからカップラーメンを貰う．日清の製品だが，中国製のようである．蓋に読めない漢字が並んでいる．ただ一カ所「内含叉子」と書いてあるところだけ分かったような気がする．多分，「スプーンは中に入っています」という意味であろう．
　 ラーメンは美味しいが，ハイカロリーである．「太るな」と後悔しながら，ラーメンを食べてしまう．
 

　機内のテレビには，到着地の気候が多湿であると表示している．向かい風を受けながら飛行しているようである．飛行機はウランバートルの北方を通過し，5時05分，ヤブノロイ山脈の北方を飛行中である81km/hの向かい風を受けながら，対地速度977km/hの速度で飛行中である．
　また少し眠くなる．何時ともなく眠ってしまう．
　5時52分，目が覚める．116km/hの追い風を受けて飛行機は飛んでいる．

　6時55分，朝食．ソーセージ，ベーコン，スクランブルエッグ，トマト，スイカ，ブドウ，パイナップル，ヨーグルト，パンと盛りだくさんである．
　　　　　

　 7時20分，飛行機は日本海に出る．あと1時間14分のフライトで成田に到着する．スチュワーデスから紅茶を貰う．7時59分，新潟上空を通過する． 8時05分，席を元の位置に戻すようにアナウンスがある．
　 8時39分，予定通り成田に着陸，8時45分，成田空港に無事到着する．
　 8時57分，入国審査を終わり，そのままバゲッジクレイムＡ８へ廻る．なかなか自分の荷物が出てこない．結局，9時45分にやっと荷物が出てくる．

　ここで流れ解散である．Ｓ先生はいつの間にか居なくなっている．

　私は，Ｎ夫妻と一緒に，成田発9時43分の成田エキスプレスに乗車する．６豪奢６Ｂの座席に座る．車内は60％程度の混雑である．
　 11時20分，横浜に到着．Ｎ夫妻とは，ここでお別れである．


　 11時38分，無事大船に到着する．
　車外に出る．むっとするほど湿度が高い．駅前に出る．“狭い”が第一印象である．
　「狭いところに沢山の人がゴチャゴチャ動いている！」
これが帰国時の第一印象である．

　バス乗り場のアジサイの花が大分しなびてしまっている．わずか１０日間，留守にしている間に，随分と季節が進んでいる．
　バス停で並んでいると，湿気を含んだ蒸し暑い風が吹いてくる．
　12時00分発のバスに乗車する．12時10分，無事に自宅に戻る．
　まずはパソコンをオンにする．留守中に数十通のメールが着信している．取りあえずは，緊急らしいメールだけ開いて通覧する．
　久々にテレビや新聞を眺める．クラコフへ行っている間に，都議会議員選挙，京福電鉄の正面衝突など大きな事件があったようである．
　風呂に入る．久々の日本式の風呂である。とても気分がよい．
　18時30分，久々の家での夕食である．サンマの塩焼き，お新香，味噌汁に日本を実感する．
　やっと，落ち着くことができた．
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）

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