中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ピレネー山小屋縦走トレッキング;第4日目(2);ビオーザルティギュエ湖へ下る

2017年09月28日 05時00分45秒 | ピレネー山小屋縦走トレッキング

                          <ピックデュミディドッツオを眺めながら下山>

      ピレネー山小屋縦走トレッキング;第4日目(2);ビオーザルティギュエ湖へ下る
               (アルパインツアー)
 
         2017年8月18(金)~27日(日)
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第4日目;2017年8月21日(月)  (つづき) 晴

<ルート地図>


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<アユー小屋から歩き出す>

■朝日に輝く尖峯とアユー小屋
 7時18分に,アユー小屋から歩き出す.昨日のルートの北側を下る周回ルートに沿って下山する予定である.現地ガイドのPBさんによると,歩行距離は昨日登ったルートより少し短くて約5キロメートルとのことである.
 アユー小屋から急な下り坂を一気に下りて,先ほど出発前に見下ろしていた幕営地沿いの周回道路に入る.
 振り返ると,断崖の下にアユー小屋が見えている.遠くに聳える尖峯が朝日を浴びてまぶしく光っている.
 ”これでもう,一生,アユー小屋をお綴れることはないな…見納めだな”
と思いながら,アユー小屋の写真を撮る.

<朝日に輝く尖峰と崖下のアユー小屋>

■馬の亡骸
 幕営地の片隅に馬の亡骸が放置されている.この辺りは乾燥しているのだろう.鎖もせずにミイラ化している.死臭は全くない.
 PBさんの話によると,馬の亡骸を鳥たちが争って肛門辺りから食い荒らし始め食べやすい内蔵を食べ尽くした後のようである.正に鳥葬である.
 ここは観光地である.観光地にこんな無残な姿の亡骸が放置されているとは…ちょっとビックリである・
 このような無残な写真を,当ブログに掲載するには多少の躊躇があったが,これも現実である.
 ”もし,日本の観光地に,このような無残な馬の亡骸があったら,多分,躊躇なく片付けてしまうだろうな…”
 そんなことを連想しながら亡骸の脇を通過する.

<鳥葬にあった馬の亡骸>

<朝日を浴びながら下山>

■日が昇り始める

 7時30分頃,進行方向左手に聳える山稜に朝日が当たり始める.今日の天気も上々である.山稜がまぶしく光っている.
 私たちは谷間の砂礫道を下り続ける.辺りは牧場のようである.

<朝日に輝く山稜>

■日の出
 アユー湖畔を過ぎて,緩やかな坂道を下り続ける.7時33分,アユー湖の下にある小さな湖の脇を通過する.
2時の方向に聳えるピックデユミディドッツオが聳えている.やがて,7時36分,1時の方向から日の出を迎える.
 私たちは朝日に向かって,歩き続ける.

<ピックデユミディドッツオと日の出>

■真横から射し込む日光
 日光が水平方向から射し込んでいる.
 7時37分頃,小さな湖に真横から日光が射し込む風景の写真を撮る.透明な朝の空気が感じられる素晴らしい風景である.
 ”これは素晴らしい…!”
 私は透明感あふれる風景に感動しながら,数枚の写真を撮る.
 ”この透明感を水彩画で表見できるだろうか…”

<朝日が真横から射し込む風景>

<自然に魅せられながら下る>

■白いきれいな花
 7時39分頃,辺り一面に白いきれいな花が咲いている場所を通過する.
 私にはどうせ花の名前など分からないが,とにかく可憐で小さな花である.花が咲くということは虫が生息する証である.
 私は気になって,
 「科のような人を刺す虫は居ないんですか?」
と拙い英語で伺ってみる.
 「…今は乾期だから余り居ないけど,雨期には沢山居ますよ…」
とのこと.

<白いきれいなな花>

■三筋の滝
 台地を過ぎると,下り坂の傾斜が少しずつ急になる.相変わらず岩礫混じりの登山道が続くが,決して歩きにくい道ではない,
 7時45分,滝の脇を通過する.
 それほど大きな滝ではないが,三筋の滝が流れ下り途中で一本になっている.なかなか風情のある滝である.もちろん立ち止まって,写真を数枚撮る.
 ”滝の名前なんと言うんだろう…”
と,ちょっと気になるが,どうせ小さな滝なので名前など付いていないだろうと勝手に思う.現地ガイドに,いちいち英語で質問するのも面倒なので,ここでは”三筋の滝”ということにしておこう.

<姿の良い三筋の滝>

<ピックデュミディドッツオを右手に眺めながら下る>

■ジグザグで急な下り坂
 7時40分,視界が開ける.
 眼下右手にに小さな湖が見えている.その左にピックデユミディドッツオが聳えている.左手下方にこれから歩く道がまっすぐに続いているのが見える(冒頭の写真).
 7時48分,ジグザグに続く急坂に差し掛かる.結構な下り坂である.石車に乗らないように気をつけながら,慎重に下り続ける.

<ジグザグの下り坂>

■牧場の作業小屋
 7時52分,こ綺麗いな外観の小屋の前を通過する.
 PBさんに,
 「これ避難小屋ですか…?」
と伺ってみる.
 「…いえ,避難小屋じゃないです.放牧をしている人たちの作業場ですよ…」
とのこと.
 石造りの壁と小さな煙突がオシャレな小屋である.
 手許の地図にも,この小屋が記載されているので,地図上で現在地を確認する.

<牧場の作業小屋>

■展望の良い場所で休憩
 7時59分,展望の良い場所で,第1回目の休憩を取る.標高1,850メートル地点である.
 相変わらずピックデユミディドッツオが見えている.
 ピックデユミディドッツオの山頂,右側に見えている尖峰のトンガリ姿から,何となく槍ヶ岳の小槍を連想する.私は,
 「あれ,槍ヶ岳を連想するな…」
と独り言のようにつぶやきながら,ノートに周囲の状態を記録する.
 私の独り言を小耳に挟んだ女性は,
 「…槍ヶ岳は,これとは違う形ですよ…」
とたたみ込むように私に言う,
 ”ああ,そうですか…”
 私は,面倒なので,ちょっと頷いただけで聞き流す.内心では,
 ”独り言なので,いちいち批評しないでよ…”
と思っている.多分,外見が貧相で,何時も後ろから歩いている私など,槍ヶ岳なんか登ったことがないんだろうと思っているに違いない,でも,そんなこと,どうでもいいや…

<方向1,850メートル地点で休憩>

<森林の中を下る>

■森林限界を通過
 休憩を終えて,8時10分,再び歩き出す.
 8時25分,森林限界を通過する.通過した途端に,緑豊かな森の中に入り込む.木の枝の間を抜けてすがすがしい朝の日光が射し込む.
 相変わらずやや急な下り坂が続く.

<森林の中の下り坂>

■ピックデュミディドッツオが少し遠くなる
 8時54分頃,急に視界が開ける.
 進行方向右手に広々とした牧草地が広がっている.牧草地に沿って,道が続いているのが見える.この道は往路で歩いたところだ.
 つい先ほどまで,大きく見えていたピックデュユミディドッツオは手前の尾根の奥に霞んで見えている.
 後もう少し先で,往路で歩いた道と合流する.

<眼下に往路で歩いた道が見える>

<往路との分岐点>

■分岐点で休憩
 8時59分,往路との合流点(標高1,540メートル)に到着する.ここで2度目の休憩を取る.
 ここから先は道幅が広い砂利道である.後もう少し歩けば今日のトレッキングは終わりである.休憩を取っている方々全員が元気である.
 ”今日もちょっと歩きが足りないな…”
と私は内心で思っている.

<分岐点で立ち休憩>

■懐かしい橋が見える
 分岐点から,往路を眺める.
 休憩を取っている場所から少し離れたところに橋が見えている.
 ”昨日は,この橋を渡って,牧場の中を川沿いに遡ったな…”
と昨日のことを懐かしく思い出す.
 この風景も,これで見納めである.
 9時07分,休憩を終える.

<往路を眺める>

<ビオーザルティギュエ湖に到着>

ゲートをくぐる
 9時09分,ゲートを通過する.
 ゲートから先は,娑婆に戻ったという感じである.
 9時13分,コンクリート製の短い橋を渡る.その先は森林の中の平坦な道が続く.

<ゲートをくぐる>

■湖に到着
 9時31分,左手前方にビオーザルティギュエ湖が見え始める.
 ここから先は,湖沿いの道をノンビリモードで歩き続ける.
 9時40分,ビオーザルティギュエ湖駐車場に,無事,到着する.これで,1泊2日のトレッキングは無事終わる.
 今日のトレッキングは,
   水平歩行距離    約5キロメートル
   累積登攀高度    僅少
   累積下降高度    約570メートル
のコースであった.
 歩き出しが時18分,歩き終わりが9時40分,歩行時間2時間22分のプチトレッキングの終わりである.

<ビオーザルティギュエ湖に到着>

ビオーザルティギュエ湖畔で休憩
 ビオーザルティギュエ湖畔で,専用車の到着を待つ.
 湖畔には,今回のトレッキングコースの地図が掲示されている.なかなか良い地図なので,参考にと思ってデジカメで写すが.どうもピンぼけではっきりしない…が,まあ,いいか.

<コース案内図>

■専用車に乗車
 9時50分,専用車に乗車する.
 これからオービスケ峠を越えて,フランスのガバルニーまで移動する予定である.

<専用車に乗車>
                                          (つづく)
つづきの記事
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「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の目次
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「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5112bb15f11338411dd77a26b2c1d70a

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