家具修理&リメイクの、京都市【家具クリニック】のブログ

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突板のテーブルの角をまるくする

2012年03月30日 | 修理、リメイク関連


今回ご紹介するリメイクは、
「テーブルの角をまるくしてほしい」というご相談です。


通常、無垢板(厚みのある板)ならば、
どこを削っても同じ木が顔を出しますので、角を削って塗装を仕上げるのですが、
今回ご相談いただいたテーブルは突板でした。


突板というのは、表面に薄くスライスした板を貼ったもので、
内側は積層合板などで構成されています。
無垢板に比べて反りが少ないことから、
たくさんの家具で使われている板の構造です。


そして、今回のご相談のテーブルで一番頭を悩ませたのは、
全周のフチにR(カーブ)が取られていることでした。

突板の角を削ると内側の素材が現れてしまうため、
周りと違和感なくどう復元するか?

そこで、天板の上にもう一枚板を載せて、
それと一緒に角のRを削り出す方法を取ることにしたのです。


こうすれば、いっしょにご相談いただいていた天板の再塗装も
進めることができるので、とてもきれいになります。


というわけで、さっそく施工に取りかかります。
まずは木工職人たまさんの工程から。


まずは天板を取り外し、角のRを下書きして慎重に機械で削っていきます。














次に天板と同じ形に切り出した板を、天板の表面に張り合わせていきます。

もとの角にはRがあり、上に載せる板との間に隙間ができてしまいますので、
そこにはパテを埋めていきました。






土台が仕上がれば塗装職人・フジハラさんのいる3F塗装場へ

仕上げの角のRを手触りよく仕上げて、塗装に入ります。








2段になっているセンタテーブルでしたので、
2枚の色が違わないように、塗装は並行して進めていきます。







光沢のある塗装のため、何度も塗り重ねて、完成しました!














角のRはとろりとしたなめらかさ。

木工と塗装の職人の息が合ったからこその仕上がりです。

お客様に喜んでいただけるとうれしいです!








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