家具修理&リメイクの、京都市【家具クリニック】のブログ

京都市、家具修理専門【家具クリニック】から、家具修理・リメイク・オーダー家具をご紹介します

椅子のきしみのお話

2013年04月12日 | 修理、リメイク関連
こんにちは、家具修理担当の青松です。

椅子の張替え、
革ソファのひび割れ補修、
チェストのサイズ変更、
タンスの洗い などなど、
見え方の変わる事例は数多くあります。
また、お客様からの要望も多い内容です。

唐突ですが、
今までに歯科にかかった事はありますか?

実は家具のいたみと、虫歯には似たようなことがあります。

久しぶりの実家。
いつもの通り椅子に座ると、
ギシッ! 嫌な音がしたり。

やっと見つけたビンテージチェアに座ろうとすると、
グニャリ…とゆがんだり。

(抜けた脚に気づかずそのまま倒れてしまった!
というお客様もいらっしゃいました。)


今回、お預かりしたチャーチチェア。
写真ではわかりませんが、もたれかかると揺れてしまい、
安心してお食事するのが辛いとのこと。

こうなっっていたら虫歯の初期段階のようなものです。

いたいけど、気にしなければ食べられる。
そんな状態。

そのままにすると、夜も眠れないほどの痛みに変わり、
看てもらう頃には、大変な事になっていることも…

虫歯の治し方はお医者さんに聞かないと分かりませんが、
椅子のは場合は、
一旦パーツになるまで解体、
以前のノリ(接着剤やニカワ)の撤去と、新しいノリの充填、
大事な締め付け(圧着)、
仕上げの歪み調整

と、順を追って治療を行います。


※圧着が重要です。
ハンマーで無理に叩きいれたり、
接着剤を上からつけたり、
無理にビスを打ち込んだりすると、かえって逆効果の場合があります。
虫歯が痛むから爪楊枝でつつくようなイメージです。
(僕はしてしまいますが…)

もしも、部品が割れていたり、折れていた場合は、
新しく部品を作り直して組み上げます。

残念ですが、新しい部品を作ると、
コストに大きく反映してしまいます。
まるで金属の詰め物や被せを作るように。


虫歯の痛みと同じように、
椅子の軋みや、抜けを感じたら、早めに相談してくださいね。

見た目には変わらないですが、
美味しく食事や会話ができる食卓にさせていただきます。

椅子の軋みのお話でした。

追伸
先日の富士山と猿の本棚を納品しました。
倉庫に置きっ放しから、
部屋の中へ。
気持ちもスッキリしていただけました。
ありがとうございました。

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