どうも、月空です。
二度目の更新です。
のんきに書いている時間などありません。レジュメを書かなければならないんですが・・・
しかし今日の毎日新聞に驚愕するような本の広告があったので、書かずにはいられませんでした・・・
というのも、その本のタイトルは
「食事療法で自閉症が完治!!
―母の命がけの取り組みで奇跡が起きた真実の物語」
わーすごーい、自閉症って完治できたんだーやだすてきー(棒)
長いこと、というか生まれてから自閉症と共に寝て起きてを繰り返している私としては失笑物のタイトルなんですが
自閉症の子どもを持つ親は買っちゃうんでしょうね、こういうものを。
かくいう、うちの祖母も孫(私じゃなくて)が自閉症と診断されたと聞いて、この広告を見て「買おうかと思った」て言ってましたもん。
まあ、そりゃあ、治ったら!普通の子になれたら!て思いますよね。
まあ普通の子なんて、言ってしまえば、その子自体を否定することなんでしょうけどね。
それはそれで、どうなんでしょう。
まあ考えてしまう気持ちは分かりますが・・・
本題に戻ります。
さて私がこの本に食って掛かったのは、密かに尊敬している大学の先生が言っていた言葉を思い出したからです。
「ネットの情報も確かに信用できない物だらけだ。
でも、だからといって本だから信用できるっていうわけでもないぞ。
最近は本でも簡単にでたらめ書いてるものが多いからな。
『本だから』と言って、情報を鵜呑みにはするな!」
ということで、まずは出版社から調べる。
出版社は「コスモトゥーワン」。どこだそこ!とまず1ツッコミ。
広告にはこの本のほかにも「給食で死ぬ!」なんていうビックリタイトルもありました。
あからさまに、タイトルで釣ろうとしているのが分かりますね。
先ほどの「自閉症が完治!」もそう。自閉症だと分かっても、医師やサポートの人は「こうすれば完治します」なんていってくれません。
そりゃそうです。病気じゃないんですから。
周りのサポートがあって、障害が『障害にならなくなる』ことはありますが、決して治るとか、そういうことはありません。
それはまた別の問題。
周りのサポートがあれば、そりゃその周りでは障害は『なくなった』ようなものでしょう。
ですがその周りを抜けてしまえば、障害はいやおうなく『出てしまう』ものなんです。
調べていたら『自閉症は完治します!だって凄い大学出てる人いるんですもん!』
ちょっとそれは完治じゃないだろと突っ込みをいれたくなるような記事が出てきたので、本題から外れましたが書かせていただきます。
なんか『なんとか療法は凄いですよ!生まれつきの自閉症にはあまり効果はないようですが』という
先天性の脳機能障害という考えをぶち破っている方がおられましたし。
生まれつきじゃない自閉症って、それ自閉症じゃないだろ!
先天性って言葉を調べなおして来いゴルァ!!!
げふんげふん。
とにかく、まあ断言するようなタイトルはとにかく怪しいですね。
あとはレビューなんかを見たり。amazonにあります。宣伝する気全くないのでぐぐってみてください。amazonのやつを。
なかなか良いレビューですよね!やだ素敵!信用できる!
でもその中のレビュー者の一人が他にどのような本を評価しているのかな、と調べてみると・・・
全てコスモトゥーワンです。
やだ・・・すごい業者臭がするわ・・・!!
どれも★5つですって!素敵!心が広いのね!抱いて!
他の方もチラチラと、コスモトゥーワンの本を勧めておられました・・・まだ有名どころの出版社の本が被るならまだしも・・・やだすてき(棒)
コスモトゥーワンの本を他にも調べてみたんですが、まあ、amazonのほとんど高評価ですよ!
どれも「先生素敵!抱いて!」みたいな内容でした。
おかげで「amazonのレビューもその程度なんだな」と思うことが出来ました!
たまに出てくる全うなレビューを書いてる人は信用できる人だと分かりますし!
あとは、著者も注目したほうがいいようです。
この本の著者はキャリン・セルーシという方なんですが、まあ、ぐぐっても何もでない。
あ、そりゃそうですよね!普通の主婦ですものね!
でもこの人、どうやらANDI(食事療法のための自閉症ネットワーク)共同創設者らしいですよ!
凄い!どんなことをしているのだろう!とぐぐってみたら
なにもない!!
(^0^)えっ・・・
この、小学生でも携帯サイト作るような時代に組織のホームページがないというのは・・・・お、おう・・・
グーグルさんもビックリしてたよ・・・うん・・
この本に携わっているのであろう大森/隆史という人もサンエスペロ統合医療研究所という
名前からしてヤバイ感がぷんぷんする所にいるようですが、こちらもぐぐっても出ない。グーグル先生二度目の衝撃。
グーグル先生、個人特定できるのに医療所を見つけられなかったようです。
まあこんな感じです。
なんで私がここまで喰いかかっているかは・・・最初に書きましたか。うん。
私も発達障害者です。自閉症です。アスペルガー症候群(高機能自閉)を持っています。
だからこそこんな本がだいっ嫌いなんです。
親の不安につけこんだようなタイトルです。
だから、鵜呑みにしないでください。
不安なのは分かります。ちゃんと育ってくれるのか、不安なのは分かります。
でも、生きているんです。今もなんとか元気に生きているんです。私がその証拠です。
「完治」なんて言わないでください。それは、逃げです。
私には子どもを殺しているようにしか見えない。
否定しているんですから。その子どもを。
まあ転びながらでも、学習はしているんです。それに時間がかかるだけなんで
見守ってあげてください。時間はかかるけれど、ちゃんと一人で食っていけるようにはなりますから。
最後は個人の感想になってしまいました。すみません。
では私が愛読している本の紹介だけ・・・
アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2) 岡田 尊司
安心してください!★1もいっぱいありますよ!()
なぜ★1があるかというと、「アスペルガーと言われている有名人いっぱい載せているから」なんです。
偏見持たせるな!という★1なんでしょうね。
でも私としては、例えばビル・ゲイツやジョブズが最初全くファッションに興味がなかった、という話を聞いたときは
私だけじゃないんだ!と喜びましたけどね。
こういう例って、正直、知っている人じゃないと共感しにくいのです。
Aさんは~よりも、有名どころからの話のほうが、信用できる。
まあこれは私個人の感想なので。
言ってしまえば、★1にする要素はそれくらいです。
そう考えたら結構良くないですか?え?私だけ?
それでは時間が過ぎてしまいましたのでこの辺で。
皆様も本だからと言って鵜呑みにしないように!
以上、月空でした。
二度目の更新です。
のんきに書いている時間などありません。レジュメを書かなければならないんですが・・・
しかし今日の毎日新聞に驚愕するような本の広告があったので、書かずにはいられませんでした・・・
というのも、その本のタイトルは
「食事療法で自閉症が完治!!
―母の命がけの取り組みで奇跡が起きた真実の物語」
わーすごーい、自閉症って完治できたんだーやだすてきー(棒)
長いこと、というか生まれてから自閉症と共に寝て起きてを繰り返している私としては失笑物のタイトルなんですが
自閉症の子どもを持つ親は買っちゃうんでしょうね、こういうものを。
かくいう、うちの祖母も孫(私じゃなくて)が自閉症と診断されたと聞いて、この広告を見て「買おうかと思った」て言ってましたもん。
まあ、そりゃあ、治ったら!普通の子になれたら!て思いますよね。
まあ普通の子なんて、言ってしまえば、その子自体を否定することなんでしょうけどね。
それはそれで、どうなんでしょう。
まあ考えてしまう気持ちは分かりますが・・・
本題に戻ります。
さて私がこの本に食って掛かったのは、密かに尊敬している大学の先生が言っていた言葉を思い出したからです。
「ネットの情報も確かに信用できない物だらけだ。
でも、だからといって本だから信用できるっていうわけでもないぞ。
最近は本でも簡単にでたらめ書いてるものが多いからな。
『本だから』と言って、情報を鵜呑みにはするな!」
ということで、まずは出版社から調べる。
出版社は「コスモトゥーワン」。どこだそこ!とまず1ツッコミ。
広告にはこの本のほかにも「給食で死ぬ!」なんていうビックリタイトルもありました。
あからさまに、タイトルで釣ろうとしているのが分かりますね。
先ほどの「自閉症が完治!」もそう。自閉症だと分かっても、医師やサポートの人は「こうすれば完治します」なんていってくれません。
そりゃそうです。病気じゃないんですから。
周りのサポートがあって、障害が『障害にならなくなる』ことはありますが、決して治るとか、そういうことはありません。
それはまた別の問題。
周りのサポートがあれば、そりゃその周りでは障害は『なくなった』ようなものでしょう。
ですがその周りを抜けてしまえば、障害はいやおうなく『出てしまう』ものなんです。
調べていたら『自閉症は完治します!だって凄い大学出てる人いるんですもん!』
ちょっとそれは完治じゃないだろと突っ込みをいれたくなるような記事が出てきたので、本題から外れましたが書かせていただきます。
なんか『なんとか療法は凄いですよ!生まれつきの自閉症にはあまり効果はないようですが』という
先天性の脳機能障害という考えをぶち破っている方がおられましたし。
生まれつきじゃない自閉症って、それ自閉症じゃないだろ!
先天性って言葉を調べなおして来いゴルァ!!!
げふんげふん。
とにかく、まあ断言するようなタイトルはとにかく怪しいですね。
あとはレビューなんかを見たり。amazonにあります。宣伝する気全くないのでぐぐってみてください。amazonのやつを。
なかなか良いレビューですよね!やだ素敵!信用できる!
でもその中のレビュー者の一人が他にどのような本を評価しているのかな、と調べてみると・・・
全てコスモトゥーワンです。
やだ・・・すごい業者臭がするわ・・・!!
どれも★5つですって!素敵!心が広いのね!抱いて!
他の方もチラチラと、コスモトゥーワンの本を勧めておられました・・・まだ有名どころの出版社の本が被るならまだしも・・・やだすてき(棒)
コスモトゥーワンの本を他にも調べてみたんですが、まあ、amazonのほとんど高評価ですよ!
どれも「先生素敵!抱いて!」みたいな内容でした。
おかげで「amazonのレビューもその程度なんだな」と思うことが出来ました!
たまに出てくる全うなレビューを書いてる人は信用できる人だと分かりますし!
あとは、著者も注目したほうがいいようです。
この本の著者はキャリン・セルーシという方なんですが、まあ、ぐぐっても何もでない。
あ、そりゃそうですよね!普通の主婦ですものね!
でもこの人、どうやらANDI(食事療法のための自閉症ネットワーク)共同創設者らしいですよ!
凄い!どんなことをしているのだろう!とぐぐってみたら
なにもない!!
(^0^)えっ・・・
この、小学生でも携帯サイト作るような時代に組織のホームページがないというのは・・・・お、おう・・・
グーグルさんもビックリしてたよ・・・うん・・
この本に携わっているのであろう大森/隆史という人もサンエスペロ統合医療研究所という
グーグル先生、個人特定できるのに医療所を見つけられなかったようです。
まあこんな感じです。
なんで私がここまで喰いかかっているかは・・・最初に書きましたか。うん。
私も発達障害者です。自閉症です。アスペルガー症候群(高機能自閉)を持っています。
だからこそこんな本がだいっ嫌いなんです。
親の不安につけこんだようなタイトルです。
だから、鵜呑みにしないでください。
不安なのは分かります。ちゃんと育ってくれるのか、不安なのは分かります。
でも、生きているんです。今もなんとか元気に生きているんです。私がその証拠です。
「完治」なんて言わないでください。それは、逃げです。
私には子どもを殺しているようにしか見えない。
否定しているんですから。その子どもを。
まあ転びながらでも、学習はしているんです。それに時間がかかるだけなんで
見守ってあげてください。時間はかかるけれど、ちゃんと一人で食っていけるようにはなりますから。
最後は個人の感想になってしまいました。すみません。
では私が愛読している本の紹介だけ・・・
アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2) 岡田 尊司
安心してください!★1もいっぱいありますよ!()
なぜ★1があるかというと、「アスペルガーと言われている有名人いっぱい載せているから」なんです。
偏見持たせるな!という★1なんでしょうね。
でも私としては、例えばビル・ゲイツやジョブズが最初全くファッションに興味がなかった、という話を聞いたときは
私だけじゃないんだ!と喜びましたけどね。
こういう例って、正直、知っている人じゃないと共感しにくいのです。
Aさんは~よりも、有名どころからの話のほうが、信用できる。
まあこれは私個人の感想なので。
言ってしまえば、★1にする要素はそれくらいです。
そう考えたら結構良くないですか?え?私だけ?
それでは時間が過ぎてしまいましたのでこの辺で。
皆様も本だからと言って鵜呑みにしないように!
以上、月空でした。
ありがとうございます。
著者に言論の自由はあります。
しかし、私も言論の自由を行使すれば、藁をもすがる思いでこういう書物に振り回される親と子の不幸を考えると黙っていられませんでした。
私はASD人類が大好きです。
大森隆史氏が監修したとされるサプリを勧められ、サンエスペロ統合医療研究所の設立者の方のことも調べた所「なんだかおかしい」という印象を受けました。
私は癌なのですがそれに関することも彼の名前でググると出てきますが、私が勉強不足なのか根拠が分からない事が書いてあるなぁ。と感じました。
自閉症とか癌とか。藁をもすがる人達をどうにかしよう。としているとしたら、悲しいですよね。
もし、彼の推奨するサプリに効果があるのなら厚労省に訴えるなりどうしてしないんでしょうね・・・・。突っ込みどころ満載です。
自分も発達系、子供も発達障害の親子です。大森さんの講演会も行きましたし、本も読みました。コスモ21の出版関連の著書や著書も読みかたっぱしから調べました。確かに胡散臭いと思う方多いと思います。しかしながらウチの子供の専門医よりマシだと思いました。小学生に大人と同量の向精神薬や行動を抑制する為の薬を多剤大量で処方して、困る事あれば増やしますから言って下さいって…。空風さんがどこの大学病院の先生とお付き合いがあるかわかりませんがどちらが正しい間違ってるでは無くどちらが自分に合ってるかですよね。私達は胡散臭い方法を選んで改善されて今に至ります。どんな方法でも子供が自立出来て生活できる様になってくれればいいですね。
有意義な情報が有りましたらアップよろしくお願いします。
一応、参考までに。あの自閉症の権威と言われるバロンコーエンの自閉症入門にすら、まだエビデンスの出ていないものと記載されています。サンプルの偏りがあるのではないかとの指摘があるそうです。
治療群とコントロール群に分けての改善データを見せてほしいですね。科学的に示してもらわないと、事例からだと根拠にはならないので。そんなのがありなら、私は5分で言葉の出ない自閉症の子の言葉を出しましたよ。私はどんな子どもの言葉を5分で出せるスーパー専門家ですか?そんな訳ないでしょう。
本の内容を完全に嘘だと断言されてますが、今私の息子はアメリカの権威ある研究所にて有機酸検査、ペプチド検査などを経てカゼイン不耐性などや腸のカンジダ菌の繁殖などに基づくリキーガット症候群であることが、検査により判明してます。自閉症も色々原因がありますので私の息子の結果とブログご本人が検査された場合の結果は異なると思います。
ただ私どもの子供の場合、自閉症と診断されましたが、先天性の脳の機能障害というよりも腸の機能障害に基づいて脳に異常物質が出ているのが医学的に数値として現れてます。
あなたの様な記事を見た自閉症で悩んでいる親は、「やっぱり眉唾じゃん」とそういった検査があることも知らず子供の治療を諦めてしまうかも知れません。
きちんとした勉強もせずに人の批判をするのはやめた方がいいですね
あと、ご本人も今まで自閉症として苦しまれてきたのであれば、一度有機酸検査とペプチド検査はされると身体の問題点色々解りますよ。