ヨツアシ日記

主にワンズとニャンズの日常を書いてます。時々私のつぶやきなど。

奇跡

2008-02-07 | 犬いぬ
毎朝行く公園は、
毎夕行く公園とはまた違う場所で・・・
と言っても川を挟んでの隣同士にある公園。

毎朝行く公園は、海岸側にあり
道路を挟んで松林→遊歩道→松林→砂丘→海、
となっている。

毎夕行く公園は、
毎朝行く公園より北側に位置している。


2日(土)
早朝、いつものようにはりでぢりるの散歩。

私の不注意でりるを迷子にさせてしまった。。。

公園内ならまだしも
運の悪い事に道路を渡り
松林~砂丘方面へ逃げて行ったりる。

急いで友達に電話をし
一緒に探してもらった。

砂丘に単独の小さな足跡を発見し
その後をたどって行くと
遠くに走って行くりるの姿を見つけた。
大声で呼び続けるが
ますます逃げていくばかり。

砂地がなくなった所で
足跡もわからなくなり
ひょっとしたらまた公園へ戻ったのかと
通り過ぎる人に尋ねても見かけないの返事。

友達がもしかしたら松林の中を入ってしまったのでは?
と言う事で見失った場所へ戻り
入れそうなところを見つけ
目を凝らしながら名前を呼び続けた。

何の反応もなく時間は過ぎて
人の数も増えて来たこともあって一旦終了。

夕方捜索する事に。

結局見つける事は出来なかった。

夜半より降り出した雨が気になって
真夜中に居ても立ってもいられなくなり
ひょっとして公園に戻っているのかも・・・?
と言う淡い期待を胸に行った私。

翌3日(日)
朝から雨。
そして気温もぐっと下がり
霜が降り、水溜りも氷が張っていた。

日の出と共に
昨日見失った松林を重点に捜索してしばらくすると
私を呼ぶ友達の声が離れた場所から聞こえて来た。

慌ててその声がする方へ走って行くと
探し始めてすぐに目の前を
すごいスピードで逃げていくりるを見つけたと言う。

そして昨日と同じように
松林を抜けて砂丘に出、
また同じルートをたどるのかと思いきや
獣道のようなところを入って行ったと言う。

と言う事は今現在探している場所周辺が怪しいのでは・・・?
と言う結論に達し
藪の中をかき分けて奥へ進むことにした。






この目撃を最後にまったく姿が見えなくなったりる。
それでも毎朝夕約2時間づつ同じ場所を探しながら
東へ西への捜索範囲を広げ、
ウォーキングや犬の散歩の人たちに声をかけた。



    松林の中にはホームレスが所々住んでいる



東西10km以上も松林が続いているこの場所で
何の手がかりもなく日にちばかりが過ぎて
気温もぐっと下がる日が多かった為
悪い事も頭をよぎっていた。

体はボロボロに疲れていても
夜になればりるの事で頭が一杯で
ろくに眠る事も出来ず
とにかく1分1秒も早く
現場へ行きたい気持ちで一杯だった。

現場へ行ったからと言って
何の手がかりもなく
見つけてあげることが出来なかった悔しさで
自分を責めながら
帰路に着くだけ。

それでもりるが見つかるまでの5日間、
大勢の方達が協力してくれてその
温かさや優しさに涙が出そうになった。

そして6日(水)
いつものように早朝の捜索を終えて
何の収穫もなく帰路に着き
遅い朝食を終えてしばらくしてから
携帯の電話が鳴った。

届けを出した交番のおまわりさんからで
りるを保護した人が今交番に居ると言う。

大急ぎで車を飛ばし
交番に着くとそこには
りるが居た!

保護してくださった方は
私が声をかけた人で
いつもは通らない松林を
気にしながらわんちゃんと散歩をしていたそうだ。

そして運よく
リードでぐるぐる巻きになり
身動きが取れなくなっていたりるを発見し保護してくださった。

その方のわんちゃんも以前松林に入ってしまい
戻って来なかったことがあったそうで
りるの件は他人事ではなかったと仰っていた。

広大な松林で見通しも悪く
一旦奥深く人が入れそうにもない所へ
潜ったりしたらたぶん二度と見つけることが出来なかった。
狸や狐などの動物も潜んでいる。
道路に出れば事故に遭うことだってありえる。
この5日間の天気・気温も良くなかった。

見つかった事は奇跡だと言われた。

あったかいりるを
抱きしめることが出来たこの幸せは
何者にも変えがたい私の宝物。

そして多くの善意の手を貸してくださった方々には
感謝の気持ちで一杯です。



   兄ちゃんに寄り添って寝るりる



木の種や実が全身にくっつき砂だらけだったりる。
下痢はしていたものの食欲元気はあったので一安心だった。


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