峠の茶屋…お茶でも飲んで、ゆっくり行きなされ。

 人の一生は、重き荷を背負いて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。

「狸」

2017-04-29 21:46:01 | 日記
 玄関の置き棚に、信楽焼きの「狸」の置物を飾っています。
狸は「他を抜く」と云い、他より抜き出て優れているとか、他を追い抜いて勝つ意味があります。破れ笠は、上を見れば際りがなし、下を見て暮らせ。しかし、時には上を見、理想への向上心を忘れぬようにとかぶっています。通い帳は、人間に信用が厚く、みそか払いの通帳は信用の大切さを表わしています。徳利は飲食の恵みに感謝し徳を利益とし、丸八は飲食は腹八分目の大切さを教えています。太鼓腹の白さは、太っ腹で腹黒くない善人を表わしています。シンボルは気前の良さを表わし、延びる、広がる、包む、の縁起に通じており、眼は、狸寝入りが出来る調法な大目玉で慈愛を示し、眼光の鋭さは達観と洞察力を表わしています。
尻尾は、尾が末広がりに開いて立っており、将来益々大成することを表わし、丸裸は誰にも遠慮なく、不平不満を云わず最低生活が出来る姿を意味しています。
以上、以前は何も知らずに飾っていた置物の由来を最近図らずも知ったので紹介しました。

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