Th Everly Brothers
1960.4
エヴァリーズの5作目(?)は、今思えばビックリな仕上がりです。まず、カヴァー曲が少なくオリジナル中心なんですが、なんと、このアルバム発売の時点でのヒット曲が一曲も入っていないんです
しかもそれが全米9位
いや、これは本当にすげぇ最近ではこんなん普通ですが、この時点ではこれしかなくないですか???アルバム時代の到来はまだまだ先の話なんですが、流石に大したもんです。
このアルバムから、彼らは古巣ケイデンスを離れ、大手映画会社の子会社、ワーナーに移籍します
これは結構面白い話なんですよ。異様に期間の長い契約(確か7年ちょい)で、すっげー金額が高くて(確か50万ドル弱)。ま、またどこかで見てください(コラコラ)。
ようは、今でこそ、アーティストに尽くす超々大手、ワーナーなんですが、当時は音楽業界は手を出したばかりで、業績は不振も不振大挽回を期し、有名アーティストが欲しかったようです。同意したエヴァリーズも野心めいてて中々グッド
そんなことだから、プロデューサーらしいプロデューサーがいませぬ。言ってしまえば皆で力を併せてセルフ・プロデュース
今まではケイデンスの社長、アーチー・ブレイヤーさんがやってんだすけどね。彼とケンカしたっぽいようで。。。
幸いなことに、ブライアント夫妻には曲を書いてもらえるようで、彼らの充実したメロディも健在
演奏の方は、今まではカントリーの聖地、テネシー州はナシュビルの腕利きミュージシャンが主だったようですが、ロサンゼルスにあるワーナーに移ったのを機に、ハル・ブレインやレオン・ラッセルといった、西海岸系ミュージシャンが演奏しだしてますね
人気もちっとも変化せず、この数年間はエヴァリー・ブラザーズの最盛期
トラック・バイ・トラック
① So Sad (To Watch Good Love Go Bad) D.Everly :US #7 /UK #4
いきなり自作曲から始まる辺り、彼らのライターとしての充実度が伺えますね~。自信ついたんでしょうね
これは本当に名曲
後のシングル・カットは確かB面のはずなのにこのランクの高さは、おそらく、アルバム1曲目ってのがラジオ・リクエストを稼いだのでしょう
フィルも“ドンとやっていて一番楽しい曲”と言ってますが、ドン自身も後にソロでセルフ・カヴァー
しっとり系カントリーを思わせる出だしに、伸びやかなハーモニー
相槌を打つかのようなエレキ・ギターがとっても印象的こんな使い方も良いですね。
ソロ・パートはドンかな?うっとりです
② Just in Case B.Bryant
フィルの高音パートは絶好調
どの曲でも彼のコーラスが冴え渡ってますよ~。ノリノリな曲
呼吸ピッタリ。
呼吸と言えば、ビートルズが「トゥー・オブ・アス」を録音している時、ジョンとポールは、お互いふざけあって“Take it, Don”とか“Take it, Phil”とか言ってましたね。
③ Memories Are Made of This R.Dehr - T.Gilkyson - F.Miller
お得意のカントリー。定番曲のようですね。
④ That's What You Do to Me Montgomery - Sinks
このアルバムは、割りと急いで作られたらしいのですが、これなんかはシングルで出しても良かったかも
出だしの「Pan do di pan do di」は何か古っぽいのですが、中間の「Oh-o oh--o you...」の入り方の伸びと、またAメロに戻る「Everyone know what you do...」のコーラスのキレが、エヴァリーズ独特の緊張感
カッコ良い。
ライターの詳細は知らないが(笑)、彼ら向けの好曲です。
⑤ Sleepless Nights B.Bryant - F.Bryant
ブライアント夫妻、こんなに素晴らしいバラード、まだ持ってたんですか驚嘆の一言に尽きるな~。
ブライアント夫妻のバラードだけで一枚アルバムを作っても、多分ダレないし飽きないでしょうねーそれくらい表情豊か
⑥ What Kind of Girl Are You R.Charles
何とまたまたレイ・チャールズ好きなんですね~
周囲には、これを第一弾シングルにどうかって思ってた人もいたようですが、そこはアーティスト魂を見せたエヴァリーズ
飛びっきりの移籍第一弾は次のアルバムに収録ですので、また今度紹介します(笑)。
⑦ Oh True Love B.Bryant - F.Bryant
メチャクチャ好きな曲です
ケイデンス時代から丁寧に録音していたようですので、それこそシングル・ヒットも狙っていたのでは??
僕は、よりフィルの高音が目立つ、ケイデンス時代のデモの方がお気に入りです(前作紹介時にアドレスを貼っておいたCDに入ってます)。
エヴァリーズ独特の、愛くるしさ漂う高揚感がたまらんポップス
⑧ Carol Jane D.Rich
こういう佳曲がふっとアルバムに収まってるってのも、今となっては普通過ぎ。ここまでの流れから言ったら、ちょっとした変化かと。
初期バーズのジーン・クラークはこの曲に影響を受けたとか何とか。
⑨ Some Sweet Day B.Bryant - F.Bryant
ロカビリーなテンポが続きます。
⑩ Nashville Blues B.Bryant - F.Bryant
マジ
ブライアント夫妻ってブルースも書くの??へぇ~。…クレジットを見ずに聴いた時、カヴァーだと思ってた(笑)。
⑪ You Thrill Me (Through and Through) B.Bryant - F.Bryant
ハル・ブレインだな、さては(笑)。
フィルのハーモニーが本当にキラキラ光ってます
⑫ I Want You to Know A.Domino - D.Bartholomew
おぉ、ファッツ・ドミノ。
このアルバム、妙に黒っぽさありますよね。でも彼らがやるとどっかカントリーこんなR&Bでシメです。
1960.4
エヴァリーズの5作目(?)は、今思えばビックリな仕上がりです。まず、カヴァー曲が少なくオリジナル中心なんですが、なんと、このアルバム発売の時点でのヒット曲が一曲も入っていないんです
しかもそれが全米9位
いや、これは本当にすげぇ最近ではこんなん普通ですが、この時点ではこれしかなくないですか???アルバム時代の到来はまだまだ先の話なんですが、流石に大したもんです。
このアルバムから、彼らは古巣ケイデンスを離れ、大手映画会社の子会社、ワーナーに移籍します
これは結構面白い話なんですよ。異様に期間の長い契約(確か7年ちょい)で、すっげー金額が高くて(確か50万ドル弱)。ま、またどこかで見てください(コラコラ)。
ようは、今でこそ、アーティストに尽くす超々大手、ワーナーなんですが、当時は音楽業界は手を出したばかりで、業績は不振も不振大挽回を期し、有名アーティストが欲しかったようです。同意したエヴァリーズも野心めいてて中々グッド
そんなことだから、プロデューサーらしいプロデューサーがいませぬ。言ってしまえば皆で力を併せてセルフ・プロデュース
今まではケイデンスの社長、アーチー・ブレイヤーさんがやってんだすけどね。彼とケンカしたっぽいようで。。。
幸いなことに、ブライアント夫妻には曲を書いてもらえるようで、彼らの充実したメロディも健在
演奏の方は、今まではカントリーの聖地、テネシー州はナシュビルの腕利きミュージシャンが主だったようですが、ロサンゼルスにあるワーナーに移ったのを機に、ハル・ブレインやレオン・ラッセルといった、西海岸系ミュージシャンが演奏しだしてますね
人気もちっとも変化せず、この数年間はエヴァリー・ブラザーズの最盛期
トラック・バイ・トラック
① So Sad (To Watch Good Love Go Bad) D.Everly :US #7 /UK #4
いきなり自作曲から始まる辺り、彼らのライターとしての充実度が伺えますね~。自信ついたんでしょうね
これは本当に名曲
後のシングル・カットは確かB面のはずなのにこのランクの高さは、おそらく、アルバム1曲目ってのがラジオ・リクエストを稼いだのでしょう
フィルも“ドンとやっていて一番楽しい曲”と言ってますが、ドン自身も後にソロでセルフ・カヴァー
しっとり系カントリーを思わせる出だしに、伸びやかなハーモニー
相槌を打つかのようなエレキ・ギターがとっても印象的こんな使い方も良いですね。
ソロ・パートはドンかな?うっとりです
② Just in Case B.Bryant
フィルの高音パートは絶好調
どの曲でも彼のコーラスが冴え渡ってますよ~。ノリノリな曲
呼吸ピッタリ。
呼吸と言えば、ビートルズが「トゥー・オブ・アス」を録音している時、ジョンとポールは、お互いふざけあって“Take it, Don”とか“Take it, Phil”とか言ってましたね。
③ Memories Are Made of This R.Dehr - T.Gilkyson - F.Miller
お得意のカントリー。定番曲のようですね。
④ That's What You Do to Me Montgomery - Sinks
このアルバムは、割りと急いで作られたらしいのですが、これなんかはシングルで出しても良かったかも
出だしの「Pan do di pan do di」は何か古っぽいのですが、中間の「Oh-o oh--o you...」の入り方の伸びと、またAメロに戻る「Everyone know what you do...」のコーラスのキレが、エヴァリーズ独特の緊張感
カッコ良い。
ライターの詳細は知らないが(笑)、彼ら向けの好曲です。
⑤ Sleepless Nights B.Bryant - F.Bryant
ブライアント夫妻、こんなに素晴らしいバラード、まだ持ってたんですか驚嘆の一言に尽きるな~。
ブライアント夫妻のバラードだけで一枚アルバムを作っても、多分ダレないし飽きないでしょうねーそれくらい表情豊か
⑥ What Kind of Girl Are You R.Charles
何とまたまたレイ・チャールズ好きなんですね~
周囲には、これを第一弾シングルにどうかって思ってた人もいたようですが、そこはアーティスト魂を見せたエヴァリーズ
飛びっきりの移籍第一弾は次のアルバムに収録ですので、また今度紹介します(笑)。
⑦ Oh True Love B.Bryant - F.Bryant
メチャクチャ好きな曲です
ケイデンス時代から丁寧に録音していたようですので、それこそシングル・ヒットも狙っていたのでは??
僕は、よりフィルの高音が目立つ、ケイデンス時代のデモの方がお気に入りです(前作紹介時にアドレスを貼っておいたCDに入ってます)。
エヴァリーズ独特の、愛くるしさ漂う高揚感がたまらんポップス
⑧ Carol Jane D.Rich
こういう佳曲がふっとアルバムに収まってるってのも、今となっては普通過ぎ。ここまでの流れから言ったら、ちょっとした変化かと。
初期バーズのジーン・クラークはこの曲に影響を受けたとか何とか。
⑨ Some Sweet Day B.Bryant - F.Bryant
ロカビリーなテンポが続きます。
⑩ Nashville Blues B.Bryant - F.Bryant
マジ
ブライアント夫妻ってブルースも書くの??へぇ~。…クレジットを見ずに聴いた時、カヴァーだと思ってた(笑)。
⑪ You Thrill Me (Through and Through) B.Bryant - F.Bryant
ハル・ブレインだな、さては(笑)。
フィルのハーモニーが本当にキラキラ光ってます
⑫ I Want You to Know A.Domino - D.Bartholomew
おぉ、ファッツ・ドミノ。
このアルバム、妙に黒っぽさありますよね。でも彼らがやるとどっかカントリーこんなR&Bでシメです。
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