ポップ・ミュージックでリスニングの授業

実は今日、（やらねぇと断っておいたのに少々入れられている）冬期講習の年内最終日、かねてから考えていた、英語のリスニング授業を手持ちのＣＤでやってみるってことをしてみました。
大成功でした

今までこれに踏み切れなかった理由は以下の通り。
・相手は受験や成績ＵＰのためにきている生徒。英語自体に親しむ要素以外に、英語がより聞けるようになるアプローチがどうしても求められる。親も苦情言うし。
・僕のクラスは中１。過去形すら知らない。
・前奏が長かったり、問題として取り上げたい（文法として既出の優しい）フレーズまでスキップをするというのは、調整も難しく、授業がダレやすい。

これらを解決するための、良い構成がふっと浮かびました。

参考：時間は４５分間、クラスのレベルは中の中。１５人ほどで、毎回誰か一人は
Mike don't～．とかWhat do you in the park?とかを自信ありげに答えてくる感じ。

第一問：何曜日でしょう？
流す曲：ママス＆パパス「マンデー・マンデー」（笑）

第二問：何をお願いしているでしょう？（単語一つ）
流す曲：ビートルズ「ヘルプ」（笑）

第三問：何と繰り返しているでしょう？（単語一つ）
流す曲：エヴァリー・ブラザーズ「夢を見るだけ」Dreamを繰り返す。

ここまでは“つかみ”です。全て出だしの単語が優しい曲を選びました。
生徒の反応は大ウケ。注：このクラスは僕になついています。
「簡単やんけ」の声も。っても、中１の大半は、helpやdreamなんて聞き取れないです。マジです。ヘイとかジーとかにしか聞こえないのです。

第四問：登場する人は誰で、その性別は？
流す曲：サイモン＆ガーファンクル「ミセス・ロビンソン」（笑）

ここで、英語の塊の中で情報を得る作業。Mrs.の発音も分かってくれれば

第五問：Santa Claus（　　）（　　　）（　　）（　　）．
流す曲：「サンタが町にやってくる」

現在進行形を習ったばかりだから（笑）。この辺から、前奏直後でなくても生徒は喰らい付いてくる。あ、一応は、すぐに登場し、すぐに繰り返されるフレーズを選んでます
「言われれば分かる！」って反応は結構嬉しいもんです

第六問：（　　）（　　）（　　）．
流す曲：プレスリー「シーズ・ナット・ユー」

最後が「ナリュー」と聴こえることに戸惑う中１

第七問：（　　）（　　）to...
流す曲：バーズ「ターン・ターン・ターン」

この曲はサビで「ア・タイム・トゥ～」を繰り返すのですが、この「a」が日本語の「オ」に近いんですよ。
案の定、生徒の回答は、What timeばかりさ

第八問：（　　）（　　）（　　）最後の（）だけ繰返しまくるよ、と。
流す曲：ゾンビーズ「テル・ハー・ノー」

テル・ハーって音のつながりも面白いし、Noの連続しまくりを聴くのも良いし。
これは時間調整のボーナスでした。

こんな辺りでタイム・アップ～。

時間調整用にはもう一つ
第九問：（　　）（　　）（　　）cry.
流す曲：フォー・シーズンズ「ビッグ・ガールズ・ドント・クライ」
を用意してました。


１曲まるまるを聴かすのではなく、部分を、それも早めに出て、繰り返すようなのを選んでみたのですが、まぁまぁ、上出来でしたね。

またやってみよっと

年明けは授業持たないぞーーーーー（歓喜）。
最近は多量の史料や、パソコンまで職場に持ち込んでましたよ