縦糸に生糸、横糸に太さが一定でない節糸用いる平織りの絹織り物のシャンタン。
ドレスなどに用いられる贅沢素材です。
シャンタンの名前は、主産地である中国の「山東省(シャントン)」の地名に由来しているそうです。
山東省はやはり漢唐シルク貿易の主要供給地であり、
シルクロードの起点だったのです。
中国から、ヨーロッパへ・・・
ロマンがありますね。
ファンではシルクシャンタンに刺繍が施されたものが人気です。
写真のお客様のジャケットも刺繍が素敵ですね。
柄ゆきが、どことなく、アジアな感じで、
シャンタンの由来を聞いた今、
気分はシルクロード紀行。
糸の原料だけは中国のもので、
イタリアで織っているものもあります。
イタリアで織っているものは、なめらかなつやがあります。
インド製のものは、
フシの入りが多く、
ざっくりしているものが多いですね。
そして、何より
刺繍に素朴な味があります。
インドのものでも、
もともと会社はイギリスにあり、
ヨーロッパのデザイナーが携わっていますので、
融合された独得のニュアンスがあります。
どうぞ、見比べて楽しんでください。