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本と音楽とねこと

もうひとつの日本は可能だ

内橋克人,2006,『もうひとつの日本は可能だ』文藝春秋(文庫,¥570)'11.6.26

 ニューエコノミー、マネー資本主義の虚妄を批判し、食糧、エネルギー、ケアの自給を基軸とした、持続可能な経済のあり方を提言する。東レの淡水化事業、北九州エコタウンにおけるゼロエミッションなど、技術の粋を尽くした取り組み事例が興味深い。
 ポスト3.11の社会を構想するうえでも参考になる本だ。

目次
1章 私たちはどこにいるのか
「人間力」の衰退
2章 幻だった「約束の大地」
「現実」無縁の政治
「一喜一憂資本主義」を超えて
3章 強さのなかの弱さ
揺らぐアメリカ社会
グローバリズムへの抵抗 ほか
4章 新たな発展モデル
人間復興の社会
資源自立の道が日本を、地球を救う

アメリカ追随、格差拡大、跋扈する市場原理主義。国民の支持のもとで推し進められてきた“構造改革”の結果、現出した日本の形。しかし、これが本当に私たちが望んだ日本なのか?マネーではなく、人間を主人公とする“もうひとつの日本”を、今こそ追求すべきだ。常に時代を見通してきた著者の、警告と希望の書。

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