対談の名手でもある上野千鶴子さんがてがけた本書がおもしろくないはずはない。しかし、3.11(とくに原発事故)にくわえて民主党政権が崩壊した後で収録された対談には、もはやどうしようもない絶望と悔恨のみが際立つ。かすかな希望の灯を消し去らないのは、まだ人生これからの若者をおもんばかってのことだろう。ひたすら読んで悲しい対談集だ。
目次
崖っぷちからの希望(高村薫)
死の意味がほしい(瀬戸内寂聴)
それでも生きていく(永井愛)
マスメディア不信を越えて(国谷裕子)
新しい「幸せの形」とは?(田中眞紀子)
“差別の再生産”を許さない(辛淑玉)
イギリス流「老いらく社会」をめざせ(浜矩子)
敗戦と原発、その失敗の本質(加藤陽子)
リスクを選んで生きる(中西準子)
女性リーダー育成が次世代の鍵(林文子)
戦争のない未来を守るために(澤地久枝)
水俣にも福島にも花は咲く(石牟礼道子)
女の力を活かさないこの国に未来はない。3・11以後の日本をめぐって上野千鶴子が12人の女性と徹底討論!
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