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本と音楽とねこと

母が重くてたまらない

信田さよ子.2008,『母が重くてたまらない――墓守娘の嘆き』春秋社 (¥1,785)('13.12.1)

 娘を心理的に支配し自分の人生を代理的に生きさせようという、日本の異常な母子癒着関係のなかで起こりがちな母親の問題を、事例を紹介しながら徹底的に分析し尽くす。
 DV家庭で育ち、異常な過干渉、過保護、ときには虐待をも受けてきたわたしには、心痛なしには読めない内容だった。余命限られる年齢になってもなお「子ども」扱いしようとする毒親には、「さっさと勝手に逝け」と言い切る強さをもちたいものだ、とあらためて思った。

目次
1 母が重くてたまらない―さまざまな事例から
ママのための中学受験
母と娘の「運命共同体」
息子を見上げ、娘を見下ろす母
気がつけば、落とし穴
自分の不幸にふたをして
団塊母の苦しみ
傷つけ合うことで深まる絆
父の存在はどこに?
無邪気な独裁者
2 母とは一体誰なのか?
母親を徹底的に分析する
母をどうとらえればいいの?
3 迷宮からの脱出―問題解決の糸口
母に対する処方箋
父に対する処方箋
墓守娘に対する処方箋

母との名状しがたい関係に苦しみながら、それでも罪悪感にとらわれている女性たちが数多く存在している。本書では、カウンセリングの経験に基づいて、墓守娘たちの苦しみを具体的に取り上げた。進学、就職、結婚、介護…。どこまでもついてくる母から、どう逃げおおせるか。NOと言えないあなたに贈る、究極の“傾向と対策”。

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