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本と音楽とねこと

Sinead O'Connor,Throw Down Your Arms(2005)

 復帰第一作が、スライ&ロビーをプロデューサーに迎えたレゲエのカヴァー・アルバムになるとは、誰も予想だにできなかっただろう。「アイリッシュ・トラッドとル-ツ・レゲエの融合」が、今後、いかなる独創的な曲調となって結実するのか、その試金石となるアルバムだ。

 積年のファンとしては、Collaborations(2005)にもとてもときめいた。こちらは、タイトルどおり、他のアーティストと共演した曲を集めたものだ。
1. Massive Attack - Special Cases (Radio Edit)
2. Asian Dub Foundation featuring Sinead O'Connor - 1000 Mirror
3. Bomb the Bass featuring Sinead O'Connor & Benjamin Zephaniah - Empire|4. Ghostland - Guide Me God|5. Jah Wobble's Invaders of the Heart featuring Sinead O'Connor - Visions of You
6. Afro Celt Sound System - Release
7. Sinead O'Connor with the Blockheads - Wake Up and Make Love with Me
8. The The - Kingdom of Rain
9. U2 & Sinead O'Connor - I'm Not Your Baby
10. Conjure One featuring Sinead O'Connor - Tears from the Moon
11. Peter Gabriel & Sinead O'Connor - Blood of Eden
12. Moby featuring Sinead O'Connor - Harbour
13. Aslan - Up in Arms
14. Damien Dempsey featuring Sinead O'Connor - It's All Good
15. The Edge & Sinead O'Connor - Heroine
16. The Colourfield featuring Sinead O'Connor - Monkey in Winter
17. Sinead O'Connor & Terry Hall - All Kinds of Everything
Asian Dub Foundation、Afro Celt Sound System、Jah Wobbleといったそうそうたる共演者の顔ぶれを見ても、彼女がワールド・ミュージックに果たしてきた重要な役回りがわかるというものだろう。

 Sinead O'Connorの歌は、けっして軽いものではない。むしろ重苦しいといってもいいくらいだ。でも、彼女の歌はほかの誰よりも人のこころの琴線に触れる。同時代を生きていることに感謝したいアーティストの一人だ。


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