見出し画像

本と音楽とねこと

ぼけと利他

伊藤亜紗・村瀨孝生,2022,ぼけと利他,ミシマ社.(3.31.2023)

 認知症という言葉では切り捨てられてしまう、ボケたお年寄りの豊穣な精神のありようが興味深い。
 ぼけは、わたしたちが当たり前だと思っている感覚、感情、認識を根底からくつがえす力をもっている。六車由実さんの介護民俗学の構想を思い起こした。
 

ぼけは、病ではない。自分と社会を開くトリガーである―ここを出発点に始まった、美学者と「宅老所よりあい」代表の往復書簡。その到着点は…?二人の「タマシイのマジ」が響き合った、圧巻の36通。

目次
第1章 どうしたら一緒にいることができるのか?―二〇二〇年秋
第2章 人と言葉をケアする居場所としての「しゃべり」―二〇二〇~二〇二一年冬
第3章 共感でも反感でもない、ぼ~っとする―二〇二一年春
第4章 変化は「躊躇いと待ちの溜まり場」で起こる―二〇二一年夏
第5章 深まるぼけがもたらす解放と利他―二〇二一年秋
第6章 心とシンクロしない体を生きる―二〇二一~二〇二二年冬
第7章 生身の痕跡を手紙に残す―二〇二二年春

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「本」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事