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崩壊する介護現場



中村淳彦,2013,『崩壊する介護現場』KKベストセラーズ(新書)('16.7.3)

 要介護高齢者の急増と、介護職員の劣悪な労働条件により、劣化していく一方の介護現場の実情が赤裸々に描かれている。
 薄給を承知で介護職に就く若者も、現場ではパワハラ、セクハラが横行し、同僚が人格破綻者だらけとなると、まず長くは続かないだろう。
 すべては、結局、国の杜撰な介護保険制度、あまりに貧しい社会保障制度に起因する問題だ。
 牽強付会が多いのは差し引いて判断する必要はあるが、介護現場の実情の一端はやはり知っておくべきだし、放置しておいて良い問題ではもちろんない。


目次
序章 壊れかけの介護業界
増え続ける高齢者虐待
介護は「四次元の仕事」 ほか
第1章 介護労働者、五〇人に一人がサイコパス!?
ある職員の恫喝
深刻なストーカー被害 ほか
第2章 売春する介護職員
AVモデルの二五%が現役介護職員のA社
セーフティネットとしての売春業界 ほか
第3章 介護労働は社会から外れた人の受け皿
優良な人材の確保が難しい
介護労働者のパーソナリティ ほか
第4章 夢喰いが牛耳る介護業界の闇
介護施設に圧倒的に多い宗教的組織
徹底した理念研修から生まれた過重労働 ほか

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