名字からしてもしかしたらと思っていたら、やはりわたしの勤務先の創始者、そのひ孫さんであった。
博士号を取得したワーキングプア急増の背景について解説しながら、文科省、大学常勤教員等への沸々とした怨念を表出する。高学歴ワーキングプアの不遇と無関係といえないわたしも、読んでいて心が痛くなった。
問題の解決のためには、思い切ったワークシェアリングを実行するほかないのだろうが、小心者の既得権益者であるわたしには、いまのところなにもできない。やるせない思いだ。
目次
第1部 派遣村・ブラック企業化する大学院
大学院に進学すると…
非正規の職でも「あればまだまし」
東大卒の博士でも就職率は四〇パーセント程度 ほか
第2部 希望を捨て、「しぶとく」生きるには
「来年はどうするんですか?」
「やはり、コンビニ店員か」
努力、才能、自力といった言葉に対する疑念 ほか
対談 大学院に行く意味を考える(鈴木謙介×水月昭道)
揺らぐ大学院の価値
数字で見る大学院の実態
戦後の大学の歩み ほか
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