冴え冴えの筆致が小気味よい。どん詰まりの世界経済の現状が手に取るように理解できる。公正な分配の実現なきところに恐慌脱出の糸口はないとの指摘も、至極妥当なものだと思う。
目次
プロローグ あれから二年―リーマン・ショック二周年の経済模様
第1章 ピッツバーグからトロントへ―G20サミットの苦悩にみる政策主導型成長の限界
第2章 ソブリン・ショックの脅威―財政恐慌がやって来る
第3章 終焉間近の基軸通貨体制―通貨戦争から神々の黄昏へ
第4章 再暴走か、大縮減か―リーマン後のグローバル金融はいずこへ
第5章 中国は救世主になれるか―二〇世紀と二一世紀の狭間で
第6章 そして日本は?―今、目指すべきこと
エピローグ 二つの黄昏から新たな夜明けへ
ギリシャ危機に端を発するソブリンリスクを抱えたEUや、人民元の動向が注目される中国など混迷が続く世界経済。長期低迷を続ける日本経済も、デフレ、資源価格の高騰、財政危機というトリプルショックを迎えている。今、進むべき道はどこにあるのか。グローバル経済の新しいあり方を視野に入れ、現状を分析し未来を模索する。
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