いま、Jah Wobble's Invaders of the Heartのライヴ・ブートレグ盤を流してて、この名盤のことを思い出した。モーラムとは、ラオスやイサーン（東北タイ）の民謡で、ラムと呼ばれるラップにも似た相の手が入るユニークな音楽だ。Jah Wobbleは、打ち込み音をびしばしちりばめながら、これをレゲエのダブ風にリミックスしたわけ。
これはじめて聴いたとき、かるーくトリップした。目をつぶると、自らの身体が空中に浮遊するかのような感覚さえ経験できた。音がハートビートとシンクロし、こわばった身体が溶解していくあの不思議な感覚だ。
Jah Wobbleは、Public Image Ltdのベーシストだったとき、The Legend Lives On(1980)というソロをリリースした。これもなかなかの佳作だった。Molam Dubへと結実する、未完成ながらも独創的な旋律を聴くことができる。
